力作ソードアート・オンライン プログレッシブ考察 2021.06.16


2021.06.16

感想1
ソードアートシリーズでは、二巻で『軍』瓦解と共に告発されるキバオウ
他方で、プログレッシブでは一巻二層から、ALSを自ら組織して、攻略組の二大柱として活動。
プログレッシブを見ていると、「ソードアート編の25層で仲間を大勢失うまでは、キバオウもまともな攻略組の一角だったんだな」、
と感情移入できてくる。

感想2→感想1を受けて。
そう思えていたのは、プログレッシブ五巻からの六層で、フォールンエルフとPK集団が「手を組んでいる」に近い状態だと推理するまで。
アクセルワールドの加速研究会ネタ自体は、四巻五層の、
ルーター持ちMOB沸きを見てから。
ああ、BOSSを含めて、この層の暗喩は空っぽだったダスク・テイカーだな。」
と思えてから本格的に確信できてきた。

結論。本人ではないと読むが、キバオウの後ろにいるのは、アルゴン・アレイの同位体

アクセルワールドにおいて、サーベラスに散々虐待していたアレイが、プログレッシブでは「一本筋が通った、ギルドの親分」なんかを演じているところから、全てに裏があるのではないかと思えてきた。

加速研究会組の他のメンバーは、完全には読みきれない。
第一、茅場本人とは思えない以上は加速研究会組も
「・全くの不本意に召喚されて、元の世界に帰りたい。
・デスゲームであれば、自発的に殺人はしない→(アクセルワールドでも)犯罪サークル扱いながら、PK→仮想世界の外での、リアルな殺人に手を出した描写は無い」
と言う「デスゲームの被害者」、な大前提だけは共通と見るべき。
そして、キバオウ以下ALS上層部が、加速研究会の上層部=悪党では、と仮定すると。
アクセルワールド編以上に裏読みする楽しさがあり、気付けた自分が誇らしくなる。

分析
・他のメンバーの予想を挙げよう。
→アズール・ブレードの時にPKしようとした少年→サルファ・ポット?
七層BOSSアギーラ、本人か先祖。災禍の鎧の同位体ムシウタのかっこう虫がモデル。→ニーズホッグ
→今作の、鼠のアルゴ→サーベラス2か、身内。
→オコタンか、シンケンシュペック→副会長、ブラック・バイス
ダークエルフ ランデレンの兄、ラーヴィク→ラスト・ジグソー
→ネズハ→サーベラス1
オシラトリメンバー→
リーテン→ベヒモス
アスナ(基本)→スノウ・フェアリー
アスナ(二巻、三層)→ホワイト・コスモス同位体?」
「リンド(一巻一層以外)→ブルー・ナイト(デフォルト)」

感想3
アクセルワールド編では、連中なりに剣を捧げた、会長=白の王の世界的な野望実現のために働く、一枚岩な違法組織、と表向き描かれる。
しかし実際には、白の王は非常にボッチ、または側近もソーシャルエンジニアリングで操られやすい情弱揃いなため。

本人が如何に「手持ちのレポートを元に完璧な盤面とシナリオを構築しようと、その前提情報を書いているのが帳簿の粉飾好きな詐欺集団で、齟齬が出来る」と言う悲劇になる。

そちらは、アクセルワールド編の考察で書こう。

兎に角、プログレッシブで加速研究会ネタを出すならば。
会長コスモス及びスノウ・フェアリーは、キリト絡みの陰謀で騙される側である。
では、アレイ達上層部組は、どんな事情と、どんな悪巧みをしてきたのだろうか。

前提
→先ず、アレイ達もまた始めから勝ち組な訳ではない。
寧ろ、逆。
最低でもコスモスとフェアリーが知らないところで、アレイ達は大量の損失を出した上で、帳簿を改竄している。

ここで言えば、一層始めの演説をキバオウがした段階で、「アレイ達が用意していた手駒、当初からのMMORPGハイランカー集団」は殆ど瓦解している。
私の分析では、アクセルワールド編において、オーロラ・オーバルを母体に、スターリンの世界革命をすることが、アレイ達本来の野望。
ムシウタで言えば、御輿にレイディーを据えたいのは、それ以前から準備してきた支援者であり、むしばね裏方達。
プログレッシブ編が始まったところから、仲間割れを含めた自己責任で、アレイ達は敗けがこんで借金まみれになっていた。

とは言え、アレイ達がコスモス&フェアリー抜き、であれこれ頭を巡らせて、灰色のまま実行できる実力者なのは確実。

アレイ=キバオウは陰謀を立てている。

何故?
「帳簿に乗せられないレベルの大赤字を出して、表に出さないまま、どうにか回復したい」

どうやって?
「・流石の加速研究会も、敗けを取り返すために、危ない橋を渡らなければいけない。
アレイ達がベータに参加していた、と言うのは自明と仮定。ベータ時から、フォールンエルフに繋がるコネクションを、発見していた。

詳しくは?
恐らく、一層のはじまりの町から上層にかけて、NPC人族「盗賊ギルド」が存在し、そいつらがオレンジプレイヤー向けクエストの、仲介人になっていた。

詳しくは?
各層の『仮説としては、頂点をフォレストエルフ悪徳上層部。フォールンエルフ一部グループを中間管理職に、NPC人族「盗賊ギルド」、裏社会に繋がる表の権力者、PC犯罪ギルドの仲介人』がネットワークを組んでいた。

どんな取引をした?
→前払いで、アレイ達の表のギルド活動に対する援助。

対価は?
→一層から上層に上がった後の、各種闇工作の請負活動
一層の頃からフォールン?との闇取引を重ねて、出来るだけ他PCに露見しないように立ち回ってきた。」
「どうやって?
・一層の攻略会議の時に、キバオウが演説をした→他のベータテスターが、名乗り出づらい状況を作り出すこと。
→デスゲームになった時の、元犯罪プレイヤーとしては、真剣に命が懸かる為に当然だが。ベータテスターの他の組織に、手の内を読まれたり、社会的に吊し上げられないようにした。

・アルゴがキリトへの、買い取りメッセンジャーをした
→結論が出る前に、アルゴも取り込んだ
BOSS戦前のキバオウは、キリトのことを別人と勘違いしていた。ベータ時から優秀だったプレイヤーは、コスプレ野郎や偽物も存在したらしい。始め、アレイは偽物とキリトを間違えていた。そう仮定する。
その偽物の人物像は不明だが、地名士詐欺師のような、嘘つきだったらしい。多分、七層のニルーニルの父も、「長靴を履いた猫」ばりの贋貴族だったのだろう。
多分、そいつはアクセルワールドの、ブルーナイトを偽称していた。
ムシウタの「長靴を履いた猫」「ミタケオウと、十巻のカノン」は、私的にはフェイバリットだけど。
兎に角、アレイ達に嫌われる原因となった。
ベータの頃から、コスプレなりに腕が立つオレンジプレイヤーだったのだろう。あるいは、黒の剣士だったのだろうか?金で動く用心棒キャラだったと見る。

アルゴが今のキリトを認識できていたのかは分からないが。ソードアートオンライン本編以上に、アルゴの旧知の仲の奴に、今のキリトは見えていた。
だから、内心でアズール・ブレードトレード要求が、実際はオファー相手及び、その知り合いのベータテスター集団に、「見せ金を出来る、パトロンを匂わせる」目的だと気付いていた。
→気付いていた上で、会話を誘導して、このキリトがパトロンに囲われない→トレード不成立になるよう、キリトが応じないメインアームを取引内容に設定した。
キリトを囲い混みたいのは、アルゴも同じだったが、欲望で繋がるオレンジ予備軍同志で、金持ち相手に買収合戦をすれば敗ける。
「金持ちがキリトを買収しようとしている
何とか破談になるよう、動かなければと焦る
オファーを出した?ディアベルを仮想敵と見なし出した
ディアベルの対抗勢力候補→アレイ達に、アルゴが近付いていった。」

・二層で、強化詐欺が流行る。
何故?
→ギルド結成前から、かつての軍のような有志からの寄付金集めをしていた。
結果は?
その集めた金や装備を、一層の二千人の内の複数グループにつぎ込んでいた。そのグループは殉職したが、赤字は粉飾しなければいけない。

何故?
→かつての軍のユリエール、シリカ。またはALOの、シルフの幹部→リーファのようなアイドルプレイヤーが、御輿としてアルゴ達には必要だった。
赤字があると分かっているギルドに、そいつらを囲いこむことは出来ない。

ムシウタのレイディーバードのような、シノン→恐らくはパープル・ソーンがいれば完璧だったが、先ずは踏み台が必要だった。

中身は?
キリト達の推理は外れていて、強化詐欺の首謀者はALS上層部であった。レジェンドブレイブスは、ムシウタの特環組の集団→アレイ達の対立ギルドだった。
今回のネズハは六人の内の一人だったが、本来は大組織の下位構成員の筈だった。
ネズハを、自分達も詐欺にあったから、と赤字の言い訳に使うつもりだった。

副次利益は?
(ネズハはプレイヤー初の鍛冶職として有名になったが、アルゴからの情報提供で、強化失敗は、説明通りだとシステム的に無いと保証された。
何で、ネズハ以外の鍛冶職を、ベータ以降に二人目以降を見つけて、検証させているんだ?
また、そんな鍛冶屋がいるならば、何故ネズハ以外が有名にならない?)
身内以外の強化詐欺師が出たことで、信頼できる身内→ギルド仲間が、提供するインフラを贔屓にするよう、協同組合発達を促した。
協同組合=生活ギルドへの、安定収入と、贔屓客のロイヤリティ獲得が得られた。
「二巻
・攻略組の二大ギルドが、会議で「キリトとアスナ別々でギルドに入ってくれ」と要請してきた。
アスナがガチギレした理由が、「キリトはギルドを、(当分)率いるつもりがない」としつこく公衆の面前で確認したからかもしれない、と予想した。キリトの本性は、寧ろかっこうやリンドのため、対応時のキリトの(表向き)消極的で気弱な態度と合わせて、ムカついたのだろう。と仮設する。

詳しくは?
別に、リンドが最優先で欲しいのは、戦力としてのキリトではなく、ビーターとしてのゲーム経験データバンクだった。リンドは、定額情報顧問=攻略の家庭教師として、キリトを雇えればそれで満足だった。
故に、この段階では二巻でテーマになった、「プレイヤースキルが高いトッププレイヤー」とは、煽り文句。
リンド自身は、二層でLAを三つも取ったからではなく、自身の評価として、キリトを手元に欲していた。
→信頼に足る成果を挙げ続ければ、キリトを幹部待遇で迎え、後の次期ギルドリーダーの地位をちらつかせても良かった。そう仮定する。
 
キリトは分かった。ならばアスナは?
→「キバオウさんと話し合って決めた」とリンドが前置きした通り。

形はどうあれ、リンドはキリトを迎えられれば良かった。
その事をキバオウに承認を取ろうとした所、だったらこのオファーにしてくれ、と頼まれたのでキバオウに言われた通りの条件にした。
キバオウとしては、例えキリトがキバオウの方に入りたい、と言い出しても、会話を誘導して断り、必然的にアスナを引き取るように仕向けるつもりだった。

分析
しかし、実はそれはアスナ本人の必要性とは違う。
二層から、DKBと四部六部で拮抗する程度の集団を結成したところから、キバオウ→アレイの策だった。
六層のキュービックを考えると、表向き無関係を装っているだけで、ALSの傘下組織及び構成員候補はストックがある。
一層の、レイドパーティー参加人数の話題が出たように、本来はリソースを注ぎ込みきれば、ALSの総力はDKBを越え得る。勿論、プレイヤースキル以外は、だが。
しかし、一層広場の会議でキバオウが言った「申告した」ように、二千人の戦死者の中には、他のMMORPGからの古参が数多くいた。
→そいつらがそうなった以上、プログレッシブの環境で要求されているのは、プレイヤースキル以上に、攻略情報に類するリソースなのだろう。


何が言いたいか?
→ベータ時の十層までの情報を持っているのは、リンキバが思っている限りはキリト。つまり、この段階でアスナをバランス調整対象にする必要性は、実は感じられていない。
ならば何故キバオウはこんな条件にしたのか。
→ギルドフラッグの件と同じ。無理難題を吹っ掛けて、交渉を成立させないため。

何のために?
DKBがALSを越えるのが嫌だ?

違う。アレイ達についての仮説からすれば、勢力差を調整するための準備は整っている。

仮説
→アレイ達は、PK集団→ALS別動隊ーフォールンエルフ間の取引で、勢力を保つだけのリソース獲得を画策している。
キリトがDKBに入ってしまうと、その取引関係がバレてしまうリスクがある。

DKBとALSが、インスタンスの森エルフ夜営地前で揉め出した

両エルフクエは、本当に攻略組間対立に役立つの?
→キリト達からすれば、組織の長のリーダーシップ獲得合戦に見えるが、実際は違う。
リンドが本当に知らない情報について、いきなりキバオウが言い出したので、リンドはMMORPGのギルド間マナーを守るように要求した。
→いきなり噛みついてきたのは、キバオウの方である。「リンド達が信用できない。だから自分がお先に。」と主張。
このケースでキバオウが先ずすべきことは、「必須アイテム情報知ってる?NO?」と聞くことで、真実がどうであれ、リンドはギルメンの手前、NOと答える。
「こういう筋から、こういう情報を得た。NOと答えた以上は、クエ進めても見逃したかもだろう。私が教えたから手に入る見込み出来たんだから、情報料に、三層は共有マップで自分達を先に取らせてくれ」と主張すれば良い。

両エルフクエは、本当にキバオウに役立つの?

少し手間であろうと、実際はクエ失敗リスクを冒してまで揉める必要はない。
何故なら、深掘りするとキバオウ側のダメージが大きい。
「自分達は、ビーターやDKBと違うって、キバさんあんた言ったよな。
全プレイヤーのためにBOSS戦でちゃんと必須アイテムを使うし、片方の攻略組が知らない必須情報や狩り場はちゃんと共有する、って看板掲げてるよな。

マジで必須アイテムネタ知らないんだけど、こちらが譲ってそちらが先取りしても、こっちと一緒のフロアBOSS戦で出してくれるよな?」
と他のプレイヤーの前で、後日つつかれかねない。

エルフクエについてのキバオウの揉め方は、アンチビーターの看板までリスクに晒してしまう。

何故、キバオウは揉め出した?
→今回、別動隊にフォールンエルフからの依頼遂行を命じていたから。
「森エルフ側のクエは、夜営地への補給物資供給」と言う情報を得られる。
プラス、モルテの「クエを一日待ってくれれば良いんですよ」と言う台詞は、足止めに見えて核心。
ようは、PK集団が受けている依頼は、森エルフ悪徳上層部が出したものであり、
「補給物資が届いてから、夜営地が闇エルフクエで襲われて、届いたばかりの物資も消えた。」と言う状況が必要だから。
依頼主は、森エルフ自軍、補給物資の着服の帳尻合わせのために、闇エルフクエを出させたのだ。その調整が、フォールンエルフからの依頼。

つまり、モルテが「DKBとALSが、インスタンスの森エルフ夜営地前で揉め出した」よう工作した。と言うのは、始めはキリトの勘違いで→フォールンだろうと、エルフクエの一環だったのだろう。

詳しくは?
ベータ時に、闇エルフが森エルフ側の夜営地襲撃を行ったことは、ベータ時のAIが不完全だったことを含め、責められることではない。
しかし、キリトがプレイヤー内部の悪意を疑いながら、実際はクエを進めているそれぞれのエルフ達も、悪意にまみれていたのだ。そう仮説立てる。」
「二巻の、両ギルドのエルフクエ放棄について
→キリトは、汚いビーターとして、両ギルドの意地を煽ることで、火種を潰そうとした。
モルテを意識しすぎである。と言うかモルテも少し上手くやり過ぎた。
合理的に考えれば、本来のリンドとジョーの主張が正しい。
・三層迷宮区のドロップは、エルフクエとトレードオフで良いだろう。
・攻略組の二大ギルドの看板が、キリトに、先を越されると危なくなる
→ディアベルの遺志や後継者は、一層くらいはフォローが利く。
・キリトがBOSSを倒すかもしれないし、パーティーメンバーを募れる
→今の段階でキリトにメンバーの宛があると言うのは、十中八九ブラフ。一方で、残りのレイドパーティー枠分のメンバーをキリトが用意できるのならば、キバオウが言う頭数問題解決に繋がる。
キリトが、パーティーメンバーを必要量募りきる前に、エルフクエ検証を終えてしまえば良いだけだ。

→キリトが本当にエルフクエを放棄する、としたら、それはそれで二大ギルドには都合が良い。
→キズメルがビーターの戦力になるのは、三層の今回限りだと言うことになる筈だからだ。キズメルが、闇エルフをいきなり辞職できるとは考えにくい。