はてなブログ とある科学の超電磁砲14 ネタバレ注意 トリックについての独自解釈。友人を騙す請負人。2019。08。02

とある科学の超電磁砲14 ネタバレ注意 トリックについての独自解釈。友人を騙す請負人。2019。08。02


結論。あの脱獄者の→優勝者、初春への悪い意味の興味は、間違いである。
何故なら、一味の一人である雷斧の助けありきなのだから。

流石に、優勝者まで脱獄を全て承知だった、というのはない。脱獄を知っていたのは、請け負った雷斧だけだった筈。
トライアル優勝者の自分に、脱獄発覚時に容疑がかかるリスクなどとるわけがない。

それにしても作者は、東方地霊殿の霊宇路空と古明地こいしが実に好きである。
雷斧のキャラはこいしのようだ。実際は、年長者と年少者の、入れ替わりトリックに近い。
みとりと雷斧はキャラが混じっている。
依神女苑と依神紫苑姉妹のように。
みとりの方が年少で、雷斧の方が年長者というのが皮肉だ。

さて、犯行手順。
脱獄者が自分が手配できる範囲で、手引きを依頼したのが発端。
その内の一人に雷斧がいた。
雷斧自身は当日、他の仲間のサポートに徹するつもりだったが。裏の顔の一つに匿名のハッカーから依頼が来たのだろう。
脱獄のことは一切機密とした上で、匿名の依頼を、脱獄仲間にも内緒で受けることにした。奇跡的に、二つのグループの利害は合致していた。利益相反が無かった。
ハッカーの指示通りに動いてこけても、または裏切られても。元々陽動役だから脱獄計画大勢に影響はない。
警備主任なり甲賀の草なり、本命の仲間に任せればいい。同じことをやってハッカーからも報酬が出る、という仕組みだ。
しかし、雷斧の予想を上回ってと言うか、ハッカーの指示は適切だった。
先ず、みとりが試そうとした通気口からの侵入を、みとりが試す前にドローンと雷斧のペアで終えていた。
門の側の警備ロボはまだ破壊力が低い武装を用いていたのに、みとりの側に行った警備ロボは、高位能力者相手でなければ殺しかねない攻撃をしていた。外部犯に乗っ取られて、バックドアの通気口監視を命じられていた証拠だ。
トライアルスタート時に、雷斧が地下を通って門の内側に入り、物理的に警備システムへの侵入路を提供。
侵入路を元に、ハッカーが外部からハッキングを敷地内中に巡らせていた。
雷斧が警備主任にその事を知らせれば、警備主任は「魔術?訳のわからないもの」を装備しておく必要は無かったと言える。
警備主任のシステムチェックが、トライアル参加者が門を破る前に内部に万全に及んでいれば、ハッカーの計画はより困難になっていた筈だ。
ハッカーは長年信用を築いた内部犯以上に、大胆にハッキングしたわけだ。内部犯は、実は面目無かった。
「何故こう言えるかと言えば、ハッカー単品では尸肉漁りのような、参加者同士の争奪戦になった際に、出し抜けた説明をつけられないからだ。
緊急時用の裏口を見張るような、無駄に見えることをする参加者がいなかった?
所長が言っているように、「抜けるのが入るのの三倍難しい」。ハッカーの方法論では、トライアル参加者間競争が最大の壁となる。
音使いのように、能力抜きで、門の中の警備ロボ-蜂型ロボを武力で対処できるライバルが。
囚人の牢から裏口までの脱出経路に居座る、
または通り掛かれば、ハッカーが囚人を確保したまま逃げ切れる道理がない。」
全部運が良かったんです。そんな訳があるか。
被り物ヒーローとのやり取りや、警備ロボを連れて転がり込んできたように。 
雷斧は脱出経路に近付くライバルを、警備システムを掌握済みのハッカーとのペア→ハッカーからライバルの位置を知らされての騙し討ちで→既存のセキュリティを、足手まといつきで手動起動させて、必殺の罠とした。そうやって、ライバルを排除していた。
奪ったセキュリティシステム運用役と、「トライアル参加者仲間に偽装しての騙し討ち担当」現地役のペア。
考えてみると、門侵入前に、初春が丸太の射線にいなかったのも、それもモニターできていたからか。
婚后が雷斧に排除されなかったのは、センサー対策のせいでハッカーにも読み取れなかったため。
センサー対策した婚后達にハッカーが見つからなかったのは、正真正銘の運だった。
「警備システムを無効化する、ハッカー本人の同類」排除役の雷斧に、先行偵察させてはいた。しかし、それを抜ける運を、婚后達が持っていたのだから。
また、今回はターゲットの囚人が女子寮にいたのに、守る必要がない筈の男子寮側にも警備ロボが防衛線を築いていた。
その陽動に引っ掛かって、防衛線を辿っていった結果、美琴達は男子寮に着いた。
ハッカーが女子寮で仕事を終えるまでの美琴達への時間稼ぎ兼、
男子寮を経由して、ハッカーが囚人を連れて裏口に向かうまでの経路から、警備ロボが消える理由を所長に対して誤魔化すための、ハッカーの工作だろう。
女子寮における、先行ライバルのテレキネシス能力暴発も、ハッカーが美琴を仕留めるための罠。
ジャマーが能力を封じていたとは言え。咄嗟に美琴が磁力で防ごうとしないよう、見かけはゴム弾を用いた。
実際には、ゴムの皮膜を被せた、一つ一つが独立した誘導ミサイルの類だったわけだ。
佐天が具合の悪い警備ロボに気付いた。
→弾切れなのに射とうとしていたからだが、本来はAIが残弾数を把握して、射ちきれば、無駄な動作はせず、補給に戻るものだ。
つまりAIが認識していたよりも、実際の弾丸装填数が少なかったということだ。
何故か。グローブの重量の話が出てきたが、本来のゴム弾よりも重い、誘導式ミサイル弾が積まれていて、その分積めた弾数が少なかったからだ。
手裏の尾てい骨を痛打したとき、佐天の真空グローブが起動していた。さもなければ、佐天を年長の手裏が振りほどけない道理はない。
スイッチを入れる筈がないのに起動したということは、外部からリモコンのようなもので、他人に起動させられたということだ。
本来は、雷斧が物陰からリモコンでミサイル弾を起動、誘導して美琴をリタイアさせる筈だった。
能力が使えなくても、美琴は切り札を用意している筈だからだ。
が、美琴達を監視する尸肉漁りや忍がついてしまったため、遠隔起動させることとなってしまい。
結果精度が甘くなり、ターゲットの美琴ではなく、格好が近かった手裏に誤射してしまった。
警備ロボやミサイル弾に、参加予定ライバル中の強敵が、ハッカーの手でインプットされていたのだろう。
上記の、涙ぐましくも適切な工作の積み重ねにより、ハッカーは優勝者となった。
いや、雷斧としても脱獄チーム仲間を出し抜けた、快感ひとしおだっただろう。別に損害を出したわけでないから良いけど。