力作考察・エルシフルの死亡事件。テイルズオブヴェスペリア分析。真犯人はー依頼人がエンテレケイア反戦派の逆賊、請負人がコスプレ偽装兵→依頼人に素性を騙された、人類のギルド民間人、でないか。

力作考察・エルシフルの死亡事件。テイルズオブヴェスペリア分析。
詳細は不明だが、注目すべきはデュークとクロームの容姿だろう。
サブイベントなどを見返すまで、クロームがエルシフルの娘と自称していることを知らなかった。エルシフルの容姿がクロームに近くて、なおかつエルシフルの側にデュークがいたことと合わせると、謎が解ける。
 
結論。テイルズオブシンフォニアの時は分からなかった話だが、デュークが女性のような容姿をしていることが問題の発端だった。
 
恐らく、死亡事件の真の依頼人はエンテレケイア反戦派の逆賊。とはいえ、私服を肥やすためではなく本人なりの政見に基づき派閥のために独断に走っただけ。エルシフルの後釜を狙うつもりなどなかった。
 
今回の話は本来、当初の計画からすれば事件ではなく事故。
 
真犯人から見れば、共通の利害を解決するために行動するのは必要なことだと、大戦中はエルシフルを見過ごしてきたが。真犯人から見れば、エルシフルはエンテレケイア反戦派にとって都合が悪い約束を独断で行っていた。
人間は、一般的な派閥メンバー全員が信じていない。エルシフルの独断は派閥の総意・世論に反している危険行為に見えた。
 
なんとかして約束を破断にせねばならない。しかし、大抵のことではエルシフルの妨害にならない。
真犯人は、エルシフルが信じているのが主にデュークであって、一般的な他の人間ではエルシフルへの交渉役にならない、つまりデュークの代わりがいないことに注目した。
 
つまり、人類側の交渉役、デューク排除を計画した。
しかしエルシフルが反戦派の派閥長である以上、その作戦は謀反であり、エンテレケイアで協力するものも期待できない。大抵のエンテレケイアではエルシフルに申告しかねないし、周りに漏れる恐れもある。仮に駒が従ったとしても、事後にその件で弱みを握られては後々大変になる。それに、エンテレケイアが約束を無視して人間を襲った、という不祥事を作れば、信義と名誉に篤いエンテレケイアのこと、生き延びた実行犯はもちろん、依頼人の自分とそれら身内まで、裏切りを行う者と後々まで差別することだろう。真犯人は自分達の信用を大事にするものだった。
 
真犯人は犯行を外部に任せて、なおかつ問題が穏便に片付くように仕組むことにした。
 
即ち、外見は約束に反しないように「人間のデュークを襲うために、人間の請負人を使う」ことにした。
 
わざわざ請負人にコスプレをさせた。「帝国からの命令で、裏切り者デュークを粛清する」とカムフラージュさせる為に、実際は国家の命令系統下にある現職兵士でないのに、盗品など不正入手したコスチュームを用いさせて、偽装兵にした。
偽装兵がデュークを襲えば、デュークが生き延びたとしてもデュークと帝国の離反は臨めるし。
あるいは、「帝国からの嫌疑に反して抵抗すれば、人類のデュークの知り合い、家族や友人まで連座して謀反を問われるぞ」と脅して、抵抗できないところを斬れ、と吹き込んだのかもしれない。
 
しかし、請負人に渡す情報を制限しすぎたことで最大の誤算を生み出した。請負人が、襲撃ターゲットを間違えたのだ。
あろうことか、真犯人の一番死なれたくない相手であるエルシフルを殺してしまった。
余りに内情が分からないため、個人的な理由がエルシフルに対してあったかは不明。しかし、真犯人は決して人間を侮ってはいなかったのだろう。
個々が弱くても、勢力としての集団戦作戦力や、独自技術による兵器群は有効打足り得るし、星食みのことなどを踏まえても厄介な汚染を生み出したり、外部から戦力を召喚した事例は、慎重にさせて当然。
エルシフルが死んで主戦派、反戦派両者の長を欠き、エンテレケイア全体勢力が統制を失えば、多様な混乱に陥ることは明白。ただでさえ、今は統制力ある指導者による統制により、主戦派長が死んだことによる主戦派の混乱、離散を鎮める必要がある。エルシフルも主戦派の仇であるが、だからこそ人間の脅威を踏まえて。勢力全体で主戦派が狩られないよう、投降したものは反戦派が保護する施策を推進してもらわねばならない。主戦派・反戦派共通の要求を、人類に自主的に果たさせて一応の面子を立てさせ、武力以外で摘み取れる火種を交渉で潰す上でも、交渉担当者エルシフルは失ってはならない要人だ。
 
故に、帝国側の人類が依頼人だ、と騙された請負人達にも、ターゲット・デューク以外に手出しせず生かして帰すよう指示した。
だからこそ、誤認でエルシフルを殺した際も、デュークを含む、近くにいただろう他のパーティーメンバーに手出ししなかった。それが身内だけを殺して、ターゲット他が生き延びる、最悪の結果を招いた。
 
 
テイルズオブゼスティリアは、襲撃請負人の山賊が酷いことになっていたが。エルシフルの一件に関しては、依頼不履行+依頼人に都合が悪いものを被害者にした事故責任者、として依頼人が襲っても妥当なことになっていた。
 
 
エルシフル死亡時の穴を人類に突かれずに済んだのは、人間への憎悪を利用した、エンテレケイアの世論統制による統率力確保によるものである。
帝国側も事態を把握しておらず、デュークの突然の離反も含めて、混乱していたことも助けになった。請負人→ギルド一派と、成り済まされた依頼冤罪人→帝国でトラブルの火種を新たに生んだことも救いだった。
元主戦派、元反戦派双方が、犯人は人間、と騙された。エンテレケイア全体が反融和の世論に固まったことも、戦後の内部混乱沈静化の流れとなった。
 
エルシフルの死も糧に、遺されたものの便益も図らねばならなかった。
この件ばかりは、信義に反しているのは冤罪を着せたエンテレケイアの方だが。しかし今回ばかりは勢力全体の活路確保のための、為政者の必要悪と言えた。