#8 4巻 マズカリー王推理メモ されど罪人は竜と踊る

マズカリーの治
詐欺にかかったか、有価証券不渡りか。穀倉地帯の不作か。始めにコスト以上の負債を出し、穴埋めの借り換え、福利計算対策で、赤字を増やさないため必死になる。初めの穴を知らないものは、黒字だけが不労所得込みで増えているはずだと考え、分け前の少なさを攻める。租税回避と見るか?

アルダルヌス帝国末期に既に赤字。複利で借り越していた。

そんな中で帝国が亡国する。亡国の皇族を名目上の主君とする。
マズカリー王近辺は、皇族に助ける代わりに金を出せ、といったが、皇族も金がなかった。
なので、上手く活用することにした。メリット→
1
企業の経営者責任の思想により、最悪名目上の主君に責任を追わせるために擁立した。
2
不渡り理由の暴動を、虎の威を借る形で、義ー無料で動く人たちに片付けてもらえる状況を作った。愛国右派への牽制にもなった
3
自分の威では租税を納めない連中に、強制徴収できる権威が必要だった。→民と主君の二重所有の禁止、を立脚させたとはいえ。
4
港を持つゆえ、交易先の海外にも、皇帝を擁していると示し、向こうでは「より高度に進化していた経済市場」から見ても、港の属する領地に献金する理由を作った。
港があるゆえ、光翼十字教伝来も早かったのだろう。外敵候補ではあったが。だからこそ、宗教規制を可能にする権威が必要だった。
5
「質と量をごまかし、一回限りで売り逃げる、詐欺師同然の古代の商売」を否定したと言われているが。自分に無い皇帝のブランドで信用取引。貨幣を始めたのも、多重抵当とレバレッジによる、マネー犯罪を財政確保に用いるためだったからでないか。

一方で、帝国滅亡時に人が信じられなくなった皇族が、本来は部下であるマズカリー王家正統を暗殺し、成り代わり乗っ取った可能性もある。
アミラガ伯爵家はそんな可能性がある。本来は皇族では?

また、アブソリエル帝国は一度異民族に制圧され、融和政策として、強引な婚姻が進められた事実があったため。異民族の圧力を退けられる、アミラガ家に避難した可能性もある。本来は断絶していた家を、パニックルーム扱いしている?幽霊会社扱い?


されど罪人は龍と踊る0,5
より。
オルグの死はガユスの裏切りや、クエロ、パンハイマ主犯でないと状況証拠が語っていると見る。
整理すると。ジオルグが死に、ストラトスが昏睡となった。クエロは本来副所長で、ガユスは 指揮権が移譲されただろうクエロの指示を受ける必要があった、しかし受けなかった。ランゴルキンも、あの戦場で何があったのかと問うほど、その後なにもなかった。
「ジオルグの死を見たのは、ストラトスのみ」と言う記述が他巻にあったこと。つまりジオルグストラトスが事件時二人組だったことからとると。
「四大咒式師を倒せる、強力な人類の咒式師が首謀した」と言うのはおかしい。エリダナでなにがしかの理由があってやるなら、ランゴルキンが気づくようなことがあるはず。エリダナ外部から来たものの、フリュー狙撃のような謀略の一環の場合も、そんなことが可能なものは確実に歴史に名を残しているし、一方で譲れないことがあるならば。ジオルグのコネクションを考えると、無理な暗殺よりも依頼や交渉を持ちかける窓口へ打診した方がよい。弟子や先代の交遊関係を辿れば、窓口はあると見るべき。

パンハイマと仮定するならば、五巻短編の金庫番のように、ストラトスが生存しているならば、迷わず口封じするのが最善であり、それをしないことが状況証拠でパンハイマなどでないと告げる。 
悪意だらけで狡猾ならば。ジオルグに続いてランゴルキンか、ジオルグの関係者を嵌める策に移る冤罪策、口封じ嫌疑を残すことが利益になり。かつ面白く、謀略で踊るもの同士弱めあったところで、混乱鎮圧のため両者食い潰すのが最善。黙っていても復讐しようとするものが出るため、誘導で操ることが可能なはず。
しかし、パンハイマ自身が主導したわけではなく、情報がなく、かつエリダナ外部の陰謀の嫌疑かある場合、能動的な行動は。エリダナ全体の混乱を招き、狙っていた首謀者に足元を救われる可能性があったため。穏便な現状維持を続けるしかなかった。
カジフチのような武芸者の可能性は低い。個人の強者がジオルグを倒した場合。アザルリとの戦績のように、流布させれば腕試しの標的として狙ってもらえるし。また、ジオルグを越えたかったが、合法的な手段が無かったもの達にとっては。その武芸者を倒せるならばジオルグを越えたお墨付きになるため、強敵と戦いたいならば隠す理由がない。

一番あるのが、相対した強者が世界の脅威と判断し、退けなかったジオルグが刺し違えて死体も残さず倒した、またはまがつ式など死ぬと死体が残らない存在だったケース。しかし、それほどの激戦ならば、側にいたストラトスが先に死ぬため、可能性は低い。
ストラトス自身の故殺、または、ストラトスを操ったー傘下に化けた召喚獣による暗殺、と言う可能性は手段として有効だが。記憶操作が可能なものでも、病院を抜けた後のストラトスの行動をとらせる理由はないし、操れるならば昏睡している期間が長すぎる。宙界の瞳がエリダナに現れた時点付近で動いた方が得だ。
ストラトス自身の故殺の場合も。仮にベヨトルのような俗物だったとしても、昏睡の期間が長すぎるし、逆に事務所後継者が決定する前に起きて、他の弟子の後見を受けた方が合理的である。
0,5を見ると、ジオルグの中身は、むしろ少女主人公キャラのような気がする。「危なくなったらさっさと逃げる」。本人が何故出来なかったのか疑問だ。一方で、刺し違えられなかった場合、残った災厄が做にもなかった理由がつかず、何かあった場合はランゴルキンが気づき対処しない方が不自然だ。ジオルグの死。作品の都合以上に、戦場に行く前に本物が死んでいて、偽物に戦場に連れていかれて、適切な撤退指揮を受けられず死ぬところだったが。勘で動いたガユスにストラトス以外救われた、話だろう。
クエロの怨み、糾弾は信念の問題以外で間違いだ。あの頃の所員に、ジオルグ殺す戦局に増援に行って役に立てるとする判断はおかしい。「過信だ。」そして、ジオルグが一番の味方だったガユスが、状況確認にすら迎えないほどに。クエロ自人が足手まといだった状況で、合理的説明の元でジオルグを救う論理を告げられないクエロの指揮能力喪失があり。本人の自己状況分析不足があった。当時所長代理としての指揮能力喪失、に陥っていたクエロがガユスを責めるのは、職業咒式師として無責任だ。
感覚で飲み込めているからこそ、今もギギナはがゆすのそばにいる、のでないか。ギギナとて、無理なときは迷わず恋人を殺す。二巻序盤消防署のように。


イェルドリドの死について→
本当に皇族襲撃はしていない。死体も残さず死んだため、実力が操られた死体以下の偽物を、あまり有効でない相手に向けるしかなかった。自死したのは、自首を偽装し、かつ戦闘力で露見するのを避けるため。
死体でも本人ならば、無名皇族暗殺程度、今のイェスパーでも可能なことを、父は失敗しない。
黒幕は死体すら手に入らず、イェルドリド死体を守り抜けたのだ、とモルディーンは解析できた。しかし、スパルタ做試練として、イェスパーには欺瞞を信じさせた。欺瞞を暴くか、欺瞞を信じたまま逆境に鍛えさせるため。