ドラクエ考察12 2021.02.21禁忌の地の理由『マーディラスの歴史 真実の、奥の奥。 →考えてみると、 究極魔法を王が用いて魔物となり、自分の城を破壊した。 と言う歴史はおかしい。

ドラクエ考察12 2021.02.21禁忌の地の理由
マーディラスの歴史
真実の、奥の奥。
→考えてみると、
究極魔法を王が用いて魔物となり、自分の城を破壊した。
と言う歴史はおかしい。
 
注目
・後世の伝説と時期が違う。
前の戦争から十年。王の即位から二年、敵国に勝利して一年、神父を追放してから半年、
→訪問時、関所を作りメディルの使いと究極魔法の噂が流れ出した頃に、事件が起きた。
この時、王と神父は十八歳。
 
・魔法実験が行われたのは、研究所地下魔方陣の間だった。
・そこから、間の城下町を素通りして、自分の家である城に辿り着いた頃には、魔物の姿だった。
・メディルの使いは、他人の名を騙った偽物だった。そいつは、少女を狙ったメラゾーマで、庇った神父を負傷させる事件を起こした。
・事故現場では、魔物の他に、地震や爆発を口にする目撃者がいた。
・後世の人はゼッペル王が在位して長い時期に、敵国と渡り合い、長い戦に疲れ果て、ついには和平を実現したと残る。
他方で、過去の歴史では、
・王に即位して二年で驚異的スピードで国を強化し、
・八年前の前戦争で敗戦し、服属していた敵国にマーディラスから宣戦布告、逆侵攻をかけ、
・わずか一年と言う期間で、圧倒的な魔法戦士兵団の力で、戦勝し戦争を終結させた。
・しかも、敵がいなくなってからも王は国の強化を止めず、自国を孤立させるかのように、大神殿との間に関所を作った。
→大臣を通じてメディルの使いに命じ、究極魔法探しをさせたが、噂が流れ出した頃に、古代に失伝した書をあっさり入手。研究所所長は書の解読と研究をすぐに終えて、王自らが被験し、暴走した。
いや、後世の昔話の方が妥当だろう。いくらなんでも早すぎる。』
プロビナ→悲劇の原点の、認識。主人公の認識。
フォーリッシュ→崖っぷちじいさんの認識
クレージュ→バーンズ・グラン王の認識
レブレサック→乱心した主人公の認識
マーディラス→乱心した崖っぷちじいさんの認識
聖風の谷→ぼっちな、リーサ王女の認識』
『最低でも、
プロビナ→問題の現況は、外から持ち込まれた女神像を巡る。愚かな責任者 村長の息子が、破壊した。
フォーリッシュ→敵軍の一人、改造したエリーを利用。敵指令系統が超音波コントロールであることに着目し、敵軍の襲撃からの防御に利用。
実は、ルーメンのチビィやロッキー達戦死者と違い、結果はどうあれエリーは戦死を免れ、長生き?した。
クレージュ→住民が邪悪な心に染まっていく。井戸に毒を撒かれたせいだ。
レブレサック→魔物と取引した神父こそ、村を守っていた。しかし見た目で現況と誤認した村人が殺そうとして、村人自らが魔物の群れに襲撃される、元の木阿弥にしようとする。
マーディラス→使用者をも滅ぼす、「究極魔法マナスティス」。神の使いを騙る偽物が、権力者を騙し、自滅を誘う。
ダーマ神殿→使用者をも滅ぼす、「魂の魔剣」。被験者を強制収容所に監禁した魔物達が、修練→練磨を強要。
聖風の谷→外から来た、新しいお守り。しかし、地域が闇に封じられるのは止められなかった、
と言うか。ヘルクラウド辺りの魔物が神を騙る化身で、そいつに祈っていただけじゃないだろうか。ウルフデビルみたいなパズスの元は、異教の風の神だし。エリーとゼボットのような信頼関係は築けなかった。』
最低でも、究極魔法や魂の魔剣を、当代以降の権力者が禁忌とするのは当然。
・スイフー同様に、禁忌を用いて現体制に抵抗する力を規制する、と言うのも理屈。
・他方で、ディノがゼッペルに言うように、使用者や無差別な広範囲にも危険だから、禁断の魔法と言う考えも理屈。
・被験者のザジが見たように、使用者を消耗させ、魔に魅入られる妖刀だからと言う理屈。
ダーマ神殿決闘上のシステムや、マーディラスの「戦時中」、またレブレサックの村人の中に魔物の化身が混じっている、と言う疑心暗鬼により、人間社会や組織内で相互不審を生む。そして体制を破壊する結果を招く作戦。魂の魔剣や毒でおかしくなったもの達はここが怖い。
反面、魔王のような敵がいても、同じ側の別な使用者をライバル視して、牽制し合うために。魂の魔剣使用者が、束になったケースでも、組織としては余り怖くない。寧ろ、互いに同族よりも異種族の魔物と癒着する。
人類世界征服を企む魔王としては、同族や盟友間の、抵抗を組織立たせる要素を奪うことが、このリストの中でも最大のメリットだろう。
レブレサック同様のややこしさを生む、人を魔物の姿に変身させかねない、ことも理屈。ドラゴラムと違い、自我を薄れさせては。
・もしフォーリッシュにおけるゼボットの研究成果が、同様のドーピング薬転用できるものならば。
クレージュの村長のように、精神を邪悪にする毒だから、として体制が取り締まるのも、理屈。
→多分、七色の入り江の、聖水は、悪用すれば幻覚剤の素材に出来る。
だから旧時代の王国は規制し、秘伝ゆえに失伝していき、「その土地の何が、どうすればどうなるから→こういう理由でいけない」、と言う詳細が失われた
*「出場者の ほとんどが

3匹の魔物を ひきつれて
決闘にのぞんでいる。

*「自分以外のヤツは 敵だから
みんなで協力しようなんてヤツは
ここには いないってことさ。」

ドラクエ7のグランドストーリーで、魔王オルゴ・デミーラは、相討ちとなった神を名乗って復活し、世界に号令した。
実は、マリベルら主人公一行は結構鈍い。魔王に騙されるまで、大同小異な事例をいくつも見た。
・地元で、ホンダラの詐欺商法を毎回見た。
エンゴウで、いつも通り定例儀式を行おうとして、大惨事になるのを阻止した。儀式場の、最深部を確認しに入ったからだ。
ダーマ神殿で散々騙され欺かれた。
特に、大神官→アンドレアとネリス→マンイーターに。
・現代ダーマ神殿近くで、山賊プリーストに騙し討ちにあいそうになった。
・砂漠の城で、魔王像に着くまで、女王を怪しいと睨んだ。スカルライダーが、女王のお気に入りを騙るのを見た。
クレージュで、黒衣の男に煽動され、エルフを襲い村人を見た。雫を入れようとしたら、井戸に毒を撒こうとしたのは主人公達にされた。
ハーメリア、山奥の塔で、誘拐犯だと思った不審な老楽士が、人命救助する予言者なのを見た。
メザレで、ラグレイや贋魔法の絨毯を見た。
プロビナでは分かりやすく、ラグラーズを騙った兵団が、魔物本来の姿に戻るのを目撃した。
マーディラスで、神の使いを騙るものの陰謀を見た。
レブレサックで、神父と魔物の入れ替わりを見た。しかも、後日自分達が魔物の手先や、魔物の化身にされた。
事件の詳細が失伝している他の、現地の子孫達と違い。主人公達だけは、正確な過去の現場、に近い伝承の証人だからだ。
→偽メディルの使いやアンドレアなどと、この魔王は、割りと手口が同じだ。
ドラクエ5の光の教団がしていた「ケチな魔法」がこの手口だからじゃないだろうか。
そう見ると、聖風の谷は、今も昔もカモが集まっている。リファ族だけに。
解決された、過去事件の詳細が風化していく様子、その抜粋。街も、記憶も。

*「この町は ちかい将来
なくなる運命にあるだろう。

*「そして 魂の剣と
それにまつわる話も いずれ
忘れ去られていくのじゃろうて。

*「神殿にもどれば わしが
ダーマの神官であると
しょうめい できるぞ。

*「でも いまさらだよな。
むなしいだけじゃわい……。

*「おい 聞いたか?
ダーマ神殿が 魔物の手から
解放されたんだってな。

*「でも そのおかげで
この町は 日に日に
ひとが へってくよ……

*「うばわれた チカラってのは
どこかで 取りもどせるって
話じゃねえか。

*「でも めんどくせえな。
オレは もうしばらく
ここで グウタラしてようっと。


*「魔物が 来なくなってからよ。
魂の剣が 使えなくなったのは。

*「それ以来 魂くだきも
ぱたりと途絶えたわ。
だから もう夜だって恐くない。


*「あーん もう!
ゴハン まだー?

*「いけない 忘れてた。
メイドも使用人も みーんな
ヤメちゃったんだっけ。
スイフー「オレは この町が好きだ。
なのに どこの誰だか知らねえが
よけいなコトを してくれたぜ。


スイフー「魔物どもが ここを
支配していたからこそ オレは
1番で いられたってのによ。


スイフー「けど もう終わりだ。
オレは この町とともに
ほろびるだろうよ。
マリベル「今のスイフーは さしずめ
砂の城の王さまってところかしら。
ガボ「スイフーは この町の
町長になればいいと思うぞ。
山肌の集落
*「いま 死んだ友人と
最後の お別れを
していたところです。

*「歩けば ここには来れるけど
私は もう2度と ここに
来るつもりはないから……。
ガボ「ここから 神官たちが
いなくなったら この村は
ほろびるんじゃねえのか。
マリベル「神官たちが 無事に
ダーマへ戻れるのも あたしたちが
大かつやくしたからなのよ。

マリベル「みんな そこんとこを
ちゃんと 分かってるのかしらね。

*「ウワサでは 神官長は魔物に
食べられてしまったとか……。

*「それはともかく フォズ大神官は
つぎの神官長に いったい
だれを 指名なさるのかしら?
*「あの チビの大神官ときたら
自分の意見を ぜったいに曲げない
かなりの ガンコ者らしいぜ。

*「しかし 子供のくせに
まわりにいる おとなを相手に
よく やってるよな。

*「じつは 見てくれは子供だけど
ホントは 百才を とうに過ぎた
ババアなんじゃねえのか。

*「手当のかいがあって
なんと 魂が くだかれた人が
元気になったんです!

*「希望が わいてきましたよ。
ここにいる 寝たきりの人たちを
かならず 全員なおしてみせるぞ。
*「まるで 長いあいだ
悪い夢を みていたかのようだ。

*「魂をくだかれる
直前のことまでは
おぼえているのだが……。

*「いま ここでは
ダーマ神殿のウワサで
もちきりなんです。

*「聞くところによると
魔物が ダーマの神官に
ばけていたそうですよ。

*「いやはや 魔物のなかにも
なかなか頭のいいヤツが
いるもの なんですねえ。
マリベル「今回の ぼうけんの旅は
これまでの あたしの人生で
最悪の出来事だったわ。
ガボ「人間から ちびっとずつ
チカラを うばうなんて
思えば セコイ魔物だったよな。
*「神殿を 支配していた魔物は
人間のチカラを うばう
能力が あったそうですね。
*「ニセの大神官に だまされると
呪文や特技が まったく
つかえなくなるそうな。

 

 http://slime7.nobody.jp/1-2.html

*「その昔 この島の東は
禁断の地とされていたらしいな。

*「東の深き森の中には なにやら
遺跡のようなものが
今でも 残っているそうだが…

*「遺跡は 禁断の地とされていた頃の
代々の王家の墓じゃったと
言われておる。

*「というわけでな
あそこらには あまり
近づくでないぞ。

はい
*「死者たちが やすらかに眠る場所を
あらすなど この島に住む人の
やることでは ないだろうからな。
いいえ
*「うん? まさか あのウワサは
本当では あるまいな?

*「最近 王子とアルスが
あの遺跡の方を ウロウロ
しているとかいう…。

*「今から はるかはるか昔
神と魔王の それはそれは
はげしい戦いが あったそうじゃ。

*「戦いは 何十年 いや何百年続き
ついに 神は魔王をほろぼしたと
されておる。

*「だから 今の この平和が
あるというわけじゃ。

*「ん? 戦いのあと神はどこにじゃと?
ふぁっ ふぁっ ふぁっ! これは
あくまで お話じゃからのう。

http://slime7.nobody.jp/16-1.html

国になってからは
兵士の数も ぐんとへったのだ。


*「かつて マーディラス王ゼッペルは
行きすぎた戦争の果てに 魔法で
みずからの姿を 魔物に変えました。

*「そのチカラは すさまじく
マーディラスの城をも
たやすく 壊してしまうほど。

*「結果 ふたつの国は 和平をむすび
ゼッペル王は 魔法のかわりに
絵を はじめたそうです。

*「結果 ふたつの国は 和平をむすび
ゼッペル王は 魔法のかわりに
絵を はじめたそうです。

*「芸術こそが 人の心をいやす。
戦いに つかれた王は
そう 考えたのです。

*「王にならい 国民もみな 芸術を
あいするようになりました。
それからは 平和が続いています。

カベには コンニャクのような
灰色の物体の絵が かざられている。

マーディラスの お城
グレーテ画

カベには 緑色の 怪物の絵が
かざられている。

”ピクニックに行った森
グレーテ画

*「昔は 音楽だけでなく
あらゆる げいじゅつを
重んじていたものです。

*「それが 音楽だけになったのは
……ここだけの話ですが
姫さまの せいですじゃ。

*「姫さまは おさなきころより
お歌や おどりは
じょうずでしたが そのほかは……。

*「国のあるじが キライなものを
なぜ 国が 大事にするのじゃ!と
おっしゃいましてね。

*「ホッホッホ それから この国は
音楽の都と なったのですじゃ。

ガボ「へぇ~っ。昔の人たちは
歌いながら 絵 かいてたのか。
ややこしそうだなあ。

マリベル「わっがままー!
そういうことで 決めるのって
まるで ガキよねガキっ。

*「グレーテさま いい方なんだけど
たま~に かんしゃくを
起こすのよね。

*「おばあちゃんに 聞いた話だと
この国の えらい人って
かんしゃくもちが 多かったって。

*「今日は かんしゃく起こして
テーブル ひっくり返さなきゃ
いいんだけど。

 

学者「おまえら 見たか!?
なに? 何を見たかじゃと!?

学者「バッカモン! きまっておる!
大地の精霊じゃ!

学者「忘れんように 精霊の姿を
絵にかいておいたんじゃが
どうじゃ 見たいか?

はい

学者「よし! では見せてやろう!

アルスは 学者に
大地の精霊の絵を みせてもらった。

…………。

とてつもなく ヘタクソな絵で
人らしきものが かいてある。

学者「うむ! 学問の道がなければ
わしは 絵かきになっていたな!
うむ!

いいえ

学者「……なんじゃ おまえら
ノリがわるいな。

学者「ほう おまえら
またわしの絵が 見たいんじゃな!

はい

学者「よし! では見せてやろう!

アルスは 学者に
大地の精霊の絵を みせてもらった。

…………。

とてつもなく ヘタクソな絵で
人らしきものが かいてある。

学者「うむ! 学問の道がなければ
わしは 絵かきになっていたな!
うむ!

いいえ

学者「……なんじゃ おまえら
ノリがわるいな。

 
*「敵国とはいえ マーディラス

魔法兵士たちの 戦い方は
じつに 見上げたものだった。

*「あれほど 圧倒的な チカラを
持ちながら ほとんど
人を 殺さなかったのだからな。

アルスは カベの絵を しらべた。

あどけなく笑う 少女が描かれている。
絵の下に ルーシアと書かれている。

*「お城が こわれてしまったときに
王さまは だいじな絵を なくして
悲しんでおられたとか。

*「なんの絵かは知りませんが
よっぽど 思い入れのある
絵だったんでしょうね。

*「うわぁっ!
たっ…たすけてくれぇ!

大神官「なんじゃ 落ちつかんか!
いったい どうしたんじゃ!

*「あ…… あ? だ…大神官さま!?
たっ…たすけてください!
魔物が 城の中に!

大神官「うむ!
して 魔物は どこに行った!?

*「王室の方に 行ったようです!
それで みんな
あわてて 逃げ出して……!

ゼッペル「ほろびよ……。
この地にある すべて……。

大神官「いかん! アルスたち!
わしに ついてまいれ!

*「大神官さまの身に 何かあったら!
あなたがた! すぐに大神官さまの
あとを 追ってください!

*「もうダメじゃ。王のいないときに
あんな魔物が あらわれては
この城も もうおしまいじゃ。

*「は! 今のは 大神官さまでは……
しかし たとえ大神官さまでも
あのような 魔物が相手では……。

*「さ…さっき魔物が 入ってきて……
ああ! このままでは
この城も おしまいだ……。

*「こ…これは 地震なの!?
こんなに 長い地震
生まれて はじめてだわ!

*「あわわわわ! え!?
大神官さまなら
こっちには 来てませんよ!

*「そんなことより!
あわわ…… あの魔物を
なんとかしてくださいよ!

*「ああ! 早くしないと 城が!
城が すべて バクハツ
してしまう!

*「ヤツは まだ生きてるですって!?
お…お願いします!
あの化け物を 倒してください!

*「さ…… さすが 大神官さま。
だけど…… あわわ! 魔物は
まだ 生きてるじゃないですか!

*「地震は おさまったみたいだけど…
なんなのかしら?
すごく いやな空気……。

*「どっちにしても もうダメじゃ。
あんな化け物に 目をつけられたら
この城は もうおしまいじゃ。

*「魔物は 中庭に落ちたようです!
さあ! はやく やつのところへ!

*「あ……あぶなくなったら
わたしも 加勢します!

*「だから あぶなくなるまでは
みなさんだけで
がんばってください!

ゼッペル「ぐあああ…
どうしたことだ……。
チカラが…… 抜けていく……。

ゼッペル「だが……
すべてを 破壊しつくすまで……
止まるわけに……いかん。

ゼッペル「ぐっ…ぐああああ……!
これ…までか……。

ゼッペル「何者にも……
屈しない……チカラ……

ゼッペル「すまない……。
オレは おまえを……
守っては やれな…かった……。

ディノ「ゼッペル!

ゼッペル「…………。

ゼッペル「ううう……。

ゼッペル「よかった……。
まだ 息はあるようだ。

ディノ「あなたがたも 無事で何より。
この国のために つらい戦いを
よくぞ 引き受けてくれました。

ディノ「あなたがたが いなかったら
今ごろ この大陸は 本当に
ほろんでいたかも しれません。

ディノ「いや…… 今は
話し込むより キズついた者の
手当てが 先ですね。

ディノ「城の者!
王を運ぶ手を かしてくれ!

ディノ「2階の 大神官さまも
すぐに 手厚く看護するのだ!

かくして 究極魔法は
その威力を見せることなく
再び 長き封印の眠りに
つくこととなった。

究極魔法をめぐり キズついた者たちは
それぞれに いやされ
互いのまよいを 消せないままに
それぞれの 夜をすごした。

そして 夜が明けた。

ガボ「一時は どうなることかと
思ったけど 王さまが
死なずにすんで よかったよな。

マーディラスの隠された歴史だけならこうなる。だが、舞台裏はこう。
 
マーディラスの隠された歴史だけならこうなる。だが、舞台裏はこう。
 
*「フォズ大神官が お戻りになる

だいぶ前の話なんだけどね。

*「ここの上の 神官長の家で
ドタン バタン ガシャンって感じの
あらそうような物音がしたの。

*「神官長の家にいる 女の人は
何もなかったって言うけど
どうも ウソくさいのよね。

 

カシム「すると 私たちがルスの間に
キミの弟が ひょっこり
戻ってきたとでもいうのか。

カシム「魔物に連れさられたんだぞ。
自力で 脱出してきたとは
とうてい 考えられん。

ネリス「そんなこと言われたって
この子ったら ひと言も
しゃべろうと しないんだもの。

ネリス「私にだって わかりません。

カシム「まあ それは いいとして
アルスたちにも世話になったんだ。
礼ぐらい 言ったらどうだい。

ネリス「みなさん どうもありがとう。
このとおり 何のケガもなく 弟は
ぶじに帰ってこられましたわ。

カシム「ネリス!
かみかざりは どうしたんだ。

ネリス「えっ なに?

カシム「私があげた かみかざりだよ。

ネリス「あっ ああ アレね。
ごめんなさい。なくしちゃった。

カシム「……そうかい。
ところで 身体のほうは
もう なんともないのか?

ネリス「もちろん元気だけど
それが どうしたっていうの。
変なことばかり 聞かないでよ!

カシム「とつぜん 戻ってきたザジと

いれかわるようにして
神官長が 姿を消した。

カシム「これは どういうことだ?

ネリス「みなさん ありがとう。
けど なんの お礼もできなくて
ごめんなさいね。

フーラル「おい 人が話しかけてんだ。
返事くらいしろよ まったく。

ザジ「……。

フーラル「魂をくだかれると ろくに
クチも きけなくなるってのか。
……かわいそうによ。

小声で 何かを つぶやいている。

アルスは ザジのくちもとに
耳を近づけてみた。

ザジ「姉さんが いない。
姉さんは どこにいったの。
ボクを ひとりにしないでよ……。

牢ごくへ続く洞窟

ネリス「お待ちしておりました。
正面のトビラは フォズ大神官に
いただいたカギで 開くはずです。

ネリス「そこで お願いなんですが
ダーマのカギを 少しのあいだ
私に かしていただけませんか?

はい

カシム「ちょっと まて!

いいえ

カシム「そうだ! そんなヤツに
カギをわたす必要はない。

カシム「きさまは いったい何者だ。
いいかげんに 正体をあらわせ!

ネリス「アーハッハ。

ネリス「外見はマネできても
しぐさや性格までは ムリか。
人間とは ふくざつだねー。

*「お前たちを ゆだんさせるために
女の姿に ばけていたってのに
早くも バレちまうとはねぇ。

*「ちょうどいいから お前たちは
この場で始末してやるよ。
大神官は その後でもいいや。

カシム「その前に ひとつ こたえろ!
ネリスと神官長は どこだ?

*「女のほうは生きてるよ。
でも ジイさんは オイラが
食っちまったけどね イヒヒヒヒ。

*「おっとっと お前の相手は
こっちの坊やだよ。

*「さあ ザジ。
今こそ うらみを はらすんだ。
魂の剣を あたえてやる。

*「怒りと憎しみを チカラに変えろ。
お前と姉の ふたりだけの世界を
こわそうとする 男の魂をくだけ!

*「さあて 残ったヤツラは オイラが
まとめて食ってやるかなー。
イヒヒヒヒ。

マンイーター

マリベル「し 信じられないわ。
あんな 気持ち悪いヤツが 今まで
ネリスに 化けてたっていうの。

ガボ「正体を あらわしたからには
オラ てかげんは しねえぞ!

ザジ「死ね カシム!
おまえを殺して 姉さんの心から
おまえを追い出してやるッ!

フーラル「相手は子供じゃねえか。
なにを てこずってんだよ。
さっさと ケリをつけちまいな。

カシム「ダメだ チカラが出ない。

カシム「ザジの剣を うけるたびに
どんどんチカラが抜けていく……。

カシム「しまった 剣が!

ザジ「とどめだ!

ザジ「ああっ ぼくの剣が!

カシム「これが 魂でつくられた剣なら
持ち主である ザジの身体に
ふたたび宿ってみせろ!

ザジ「ああああああッ!

フーラル「し 死んじまったのか……。

ガボ「もし ザジが死んでたら
オイラたちは 2度とカシムに
協力してやんないぞ!

カシム「いや 死なないはずだよ。
私が使ったのは ザジから うばった
ザジの魂でできた 剣だからな。

カシム「魂の抜けた身体に
魂を 戻してやったことになると
思うのだが……。

フーラル「そうは言うけどよぉ
ぴくりとも 動かねえぞ。
ホントに生きてんのか?

フーラル「おい だいじょうぶか?
どこか 痛むところは ないか?

ザジ「どこも痛まないし ケガもない。
ボクは ただ あの魔物に
あやつられていた だけだから……。

カシム「なら どうして
あの魔物を倒したあとも
私に剣を向けた?

ザジ「魂の剣を持っていると
ひとを憎もうとする 気持ちだけが
とめどなく あふれてきて……。

ザジ「正気でいられなくなるんだ!
だから あんたを殺そうなんて
これっぽっちも思っていなかった!

ザジ「ホントだよ。

カシム「もういい 気にするな。
しかし またしても 魂の剣か。
まるで 人を狂わす魔剣のようだ。

カシム「このトビラの向こうは
ダーマ神殿へと 続いているはずだ。
急ぐぞ アルス。

カシム「急げば まだ ネリスを
助けられるかもしれん。

カシム「私が 大神官救出に
かまけていたばっかりに
彼女は……ええい くそっ!

カシム「とにかく あの いまいましい
トビラを はやく開けてくれ!

マリベル「今回のことで カシムとザジが
大の なかよしになる……。

マリベル「なんてことが あるわけないか。

ガボ「ザジもネリスも そろって
魔物に さらわれるなんて
ひとさわがせな姉弟だよな。


カシム「この先で うばわれたチカラを
取り戻せるかもしれないと
フォズ大神官は おっしゃった。

カシム「だが 具体的に どうすれば
チカラが取り戻せるのかは
結局 わからずじまいだな。

カシム「ああ そんなことより
はやく あのトビラを開けてくれ。

カシム「……時間がたてば たつほど
ネリスの生きている 可能性が
低くなっていく気がして ならない。

ザジ「姉さんは きっと生きてる。
けど 魔物は きまぐれだから
いつ殺されても おかしくない。

ザジ「はやく 助けにいかなくちゃ。

フーラル「魔物が あの姉ちゃんに
化けていやがったとは オレさまも
さすがに気づかなったぜ。

フーラル「やっぱよ オレたちが
大神官を助けにいったスキに
魔物が いれかわっちまったのかな?

*「魂の剣を武器に 戦う者は

最後には 気が狂って もだえ
苦しみながら死んでいく。

*「おぼえておくんだな。
魂の剣は 人を はめつさせる
魔剣だということを……。

*「決闘場には オレたちが
魂を くだいてやった人間も
おおぜい まじっている。

*「魂をくだかれても 回復した
運のいい人間も いるんだ。

*「観戦していると わかるぞ。
人間とは つくづく好戦的な
生き物だということがな。

*「キヒヒ……ネリスの目的は

弟をキズつけた 戦士の魂を
くだくことのみ。

*「あの戦士と 戦うためなら
何百 何千回だって ネリスは
決闘に のぞむだろうよ。

ザジ「……ボクと戦うまでは
どうか死なないでくれ 姉さん。

*「武器は 戦いを かさねるごとに
キズつき もろくなっていく
それは 魂の剣とて おなじ。

*「剣の持ちぬしが 狂暴になるのは
キズついた魂が 悲鳴をあげて
苦しんでいるからだろうな。

ザジ「魂くだきをしてまで 自由を
欲しがってたくせに 失敗が
怖いとはね…おくびょうな人だ。

*「おや? なつかしい顔だねえ。
キミたちのことは よく覚えてるぞ。

*「私が ふもとの町で 魂くだきを
やったときに あの感動的な姉弟
そばにいた 旅人じゃないか。

*「キミたちも 覚えてるだろ。
私が 魂をくだきそこねた
あの少年には お姉さんがいたよな。

*「その彼女がさ 弟のかたきである
私の魂を くだくために
なんと 決闘に出てるんだぜ。

*「女の細腕で この私を
倒そうなんて わらっちゃうよな。

ガボ「ウガァ。
ダメだ 思い出せないよ。
あんな戦士 おぼえてないぞ。

マリベル「あの男のことなら あたし
よーく おぼえてるわ。

マリベル「ふもとの町で さわぎを
おこした 勇者志望の戦士よ。

ザジ「ちくしょう あいつだ
あの戦士が ボクの魂をくだいたんだ。
今すぐ ブンなぐってやりたいよ。

*「魂の剣を 使いはじめてから
ネリスのやつ 日に日に性格が
ゆがんでいきやがる。

*「以前は あんなキツイ感じじゃ
なかったってのによ。

ザジ「どうしたんだよ 姉さん。
なんだって 姉さんが
魂の剣なんか 持ってるんだよ。

ザジ「さあ 魂の剣を かして。
ボクが姉さんの身体に
魂を 戻してあげるから。

ネリス「イヤよ! 近づかないで。
私のことなんか ほっといて!

ネリス「決闘をしていれば いつか
かならず誰かが 私の息の根を
止めてくれると思った……。

ネリス「どうせ こんな病弱な身体では
長く生きられないのよっ!

ザジ「どうしたんだよ 姉さん。
ヤケをおこすなんて らしくないよ。

ザジ「みんな 魂の剣のせいだ。
それのせいで イライラするんだよ。
さあ はやく 剣をよこして。

ネリス「うるさい……あっちへ行け。
はやく 私の前から消えなさい。
でないと あんたの魂 くだくわよ。

ザジ「この わからずやっ!

*「おっとっと よけいなマネは
するんじゃねえ。

*「よく聞け 魂の剣を使って
決闘に出たいと言い出したのは
ほかでもない このネリスだ。

*「いい見せ物になると
思ったからこそ この女を
生かしておいたんだぜ。

*「それでも オレたちのオモチャを
うばおうってんなら 誰であろうと
ようしゃは しねえぞ!

マリベル「ふん ナマイキな魔物ね。
こんなときこそ アルスの出番よ。

マリベル「チカラずくで 魔物から
ネリスを助けだしなさい。

マリベル「人を おもちゃにするなんて
あたしは 今日ほど 魔物が
にくいと思ったことがないわ。

ガボ「ネリスが かわいそうで
オイラ 見てられないよ。

ガボ「ザジが心配だよ。
あいつ 泣いてたぞ。

ネリス「うう……むねが くるしい。
お願いだから 話しかけないでよ。

*「誰でもいいから ネリスを止めて。
急がないと 彼女が死んでしまうわ。

*「ネリスの身体は もう限界なのよ。
これ以上 命をけずって 魂の剣を
使い続けたら 死ぬわよ。