テイルズシリーズ「ルシフェル伝一部」 力作シナリオ 「レジスタンスの聖女と、異国の要塞」 セルゲイ・ストレルカ(アストン)とサイモン(サラ・ジェランドやルシフェル) 二人の戦巧者

テイルズシリーズ 力作シナリオ「ルシフェル伝一部」

レジスタンスの聖女と、異国の要塞」

セルゲイ・ストレルカ(アストン)とサイモン(サラ・ジェランドやルシフェル) 二人の戦巧者

20200910

ルシフェルは、戦巧者のストラテジストであった。

だからこそ、アストンが守っているラントに正々堂々挑んでは勝ち目は薄く、しかも短期決戦と占拠と言う快勝をしたと仮定しよう

→アストン撃破後に大挙してやってくるウィンドル軍の包囲の前には、元を取る前に物資が尽きて全滅する、と見込みを立てた。

アストン(マクシミリアン)は今でこそ種族・国家の垣根を超えて、落ち着いて相互融和に努める、善良な人格者で借金苦の忍耐強い男だが。

 

かつては家柄を超えて神業の武術で王の側近にまで上り詰め、最精鋭の近衛軍団長として大部隊を指揮した歴戦の猛将。

戦績や才能は勿論、主君・個人武術・王と兵と民からの信頼と人望。どれもラントを軸にした抵抗戦の要であり、ルシフェルはアストンよりは乏しかった。

戦略眼にルシフェルが長けているとは言え、アストンのように兵がついてくるとは言えないし、防衛戦に民が進んで協力するのは、敵からすれば不安要素だった。

ラントは物理的な防衛拠点として以上に、民の民意が要塞都市並の堅牢さを産み出していた。

兵力差でラントに勝つことはできても、街を置いて郊外でのゲリラ戦を選ばれた場合、帝国そのものが全面戦争で滅びない限り、現地民はラント奪還・自治復興のためにいくらでも聖戦を選んでくる。シェリアやドロッセルは折れない。

 

ルシフェルはアストン以上に、ラントの地理と状況を研究し尽くした。その上で、シミュレーションにおいて要塞の兵糧と、本隊からの増援が要になる、と読み取った。

故に、実力で敵わないから基本に忠実に、対要塞戦の戦略を立てた。

先ず、アストンと民の繋がりがラントを要塞にするならば、自分達は初めから要塞を立て、兵糧面での不利を潰し、互角以上に立てるようにした。

そういう意味で、兵糧の倉としての要塞が必要だったのだ。レジスタンス側は生体工学研究だの大規模砲台だの噂したが、ルシフェルにとってはホーム側に張り合うために必要なハンデだった。

帝国との全面戦争が起きた時に、まともにラント民兵と戦う気等ルシフェルには無い。損害が出るだけだ。

帝国評議会にラントへの増援をカットさせた上で、ユニオン側もラントへの補給線を高機動の小型高速艇主体で物流封鎖する。ラント周辺を包囲し、兵糧攻めにより→領民想いなアストンを屈服・投降させる予定だった。

「王と領主と民、その絆こそがラント、ひいてはウィンドル→帝国の宝」

そう評していた。だからこそ、後にウィンドル→帝国が水滸伝ばりに国政腐敗し、自らその宝を失ったことは、高みの見物をすべき都合の悪い奴等同士の潰し合いとなり、大喜びした。

補給の重要拠点であるラントと首都の仲が悪くなり、相互不信が起きることは戦時の連携に響き、ルシフェルがラント攻略にかける制限時間が長くなると見込めるからだ。

だが、塞翁が馬のごとき、起承転結の展開を迎える。

ラントと首都の、相互不和が行き過ぎてしまったのだ。

ラント属領側では、ルシフェル率いるユニオン駐留軍を追い出すために、属領と中央軍が力を合わせ、団結して有事に当たることを望んでいた。(テイルズオブグレイセス)

→が、前記事でも書いたが首都側では属領側は宗主国への反抗を望み、ユニオン駐留軍に癒着するようになった→言わば寝取られ、と視られてしまった。(特に、ラタトスクの騎士 世界を魔界にしようとするリヒター)

「ラントが無理難題を通すのを許せば、他の属領も付け上がる。そうに決まってる。」

ラジアータストーリーズのクロス発想で、ラントはウィンドル軍→帝国からの粛清を受けることが内定した。

 

ルシフェルが代々の帝国領であるラント付近に要塞を建造する敷地を租借できたのは、ルシフェルがアストンの対立派閥である帝国評議会側と癒着しており、評議会の悪徳総督達は政敵である軍部や王達に対し、自分の不正をラント側に押し付ける形で自己弁護していた。当然、軍部からすれば、元団長のアストンが、評議会と一緒に売国行為に荷担したようでムカついた。

ルシフェルにとっては、アストンと政府の仲を悪くしたことが予想以上に加熱し、裏目に出たのだ。

色々と混乱があったが、とにかくルシフェルとしてはウィンドル本国が正式な国書により即時退去、追討命令を出し、実際に兵力を動かした以上。

自らの権限で全面戦争は起こせないし、本国からの応援は間に合わない。

全面戦争は時間の問題にせよ、自国の有力者やトップへの根回し、報国、承認、国家決定無く勝手なことは出来ない。

勝手なこととは、死者の首を送り返したり、まだ正式な宣戦布告が無いのに見せしめに帝国の街を焼き滅ぼしたり、帝国軍に独断で先制攻撃したりすることである。テイルズオブエクシリアテイルズオブデスティニースターオーシャンでは、そんなことをしているイメージがあるが、捏造である。

どう考えても、三十六計逃げるに如かずと視た。

敵に砦を奪われるわけにはいかないので、敗けが見えた段階で砦内の備蓄、軍事研究、武器、情報を重点的に回収または破棄。

砦の防衛機能を奪うため、最低でも地上部分が機能ダウンするように、自ら火を放った。

ルシフェル→サイモンを見た上司、ヘルダルフからすれば「負けたままおめおめ逃げ帰ってきたのか」と言うのが第一印象だったが、

実際には直後の現地混乱でラントの街で住民虐殺が起き、生存者が絶望的で、ルシフェルが逃げながら観測した情報に「ウィンドル側の襲撃者が生体兵器で、その技術は暴走する」と言う重要箇所があったため。

老練の賢者による的確な采配を、後から感心した。

「逃げ腰の腰抜け、弱虫」とすら揶揄するものもいたが、明らかにコストパフォーマンスが悪い難局において、自国の兵を損なわない道を選んだことは戦果であった。

また、ウィンドル→帝国軍側が「ウィンドル→帝国軍側の要塞を占拠した、ルシフェルに対し奪還戦を挑み、要塞内で敵将を討ち取り、悪用を防ぐために要塞を沈めた(テイルズオブデスティニー)」とプロバガンダをしたため、その嘘を利用して、死んだふりをさせる活路が生まれた。

何故なら、ルシフェルがラント反乱分子及びアストンと組んだと言うのは、本人からすれば事実無根だったからだ。

テイルズオブゼスティリアの回想よりも、「中央軍との小競り合いで兵を失うなど、愚の骨頂よ」と言う事態だった。

主君は一度はけじめのためにルシフェルを降格、裏方に回しつつ、目をかけ続けた。

結果、ルシフェルテイルズオブベルセリアのような人工火山噴火を作戦に組み込んだ、「大崩落グランドフォールプロジェクト」を機密裏に立案、決行。

友軍を巻き込んだかは不明だが、最低でも敵軍にはテイルズオブエクシリアで語られる、「(火山性地震による)戦場全体を巻き込む大津波(スターオーシャン2)」で大損害を与える軍功を為した。

 

民間人の被害を減らすため、ギリギリのタイミングで避難命令を触れ回ったため、預言者自身による自作自演とは信じられない民は、ルシフェルとその傘下に聖性を見出だした。

補給の重要拠点であるラントが、「強奪しての支配、籠城を望んでいた」ルシフェルと主君の当初の思惑とは違う形にしろ陥落したことで。

→国力と物量、海運力で勝るユニオン側の「兵站・継戦能力」での優位は更に差をつけた。

 

つまり、ルシフェルがする気だった「属領への包囲・物流封鎖」を、帝国軍版図全体に企むことが、視野に入れられるようになった。

帝国全体は、アストン程市民の民意を獲得できていない、いやむしろ腐敗により人心が離れていた。

内部対立も深刻な状況では、短期決戦ならばともかく顔の見えない冷戦・消耗戦では、軍事物資を搾取する軍部への不満や差別待遇不満が、抑圧の中で蓄積されていく。しかも、五ヶ年計画時のソ連のような間引きを、中央軍はコストパフォーマンスが悪い辺境に対して、毒殺で行っていた。その現れとして中央軍は、特に酷い被差別地域を、「ゴミ捨て場」として

→住民を無視した産業廃棄物処理場に指定した。

 

ルシフェルが献策した消耗戦により、帝国辺境の民族対立や格差対立は、戦前よりも根深く、重大化した。ルシフェルの統治するユニオン領ではカルチャーショックを覚えるレベルだ。

ルシフェルが貢献した消耗戦により、帝国中央軍とユニオン軍は結局、互いに「敵首都への大遠征を為す、補給線を構築できなくなる」。

決定的な激突を果たすこと無く、物量に余裕があるユニオン側が判定勝ちしたと言える。判定勝ち程度に有利な条件で、講和が結ばれ、終戦した。

両国は暫く国力回復に努めた。

物資を残していた資産家は、復興ビジネスで融資先からのローン債権を、対価として得た。

金融業や資源利権を握る者が、戦後の勝ち組となる流れが出来る。

それが後日、マーテル教会やローレライ教団オラクルが、帝国軍評議会と商人ギルドの合弁で発足する経緯である。ビジネスモデルは、オラクルの三角貿易モデルが、より明示する。

シナリオ・

ヴェスペリアにおける、「ユニオン側・幸福の市場」がサイモン側。

「帝国側・テムザの街とその当代領主」が、セルゲイ側でカムランポジション。ようはグレイセスのラント。