#7操作対象と人形遣いペディオンへの有効手。首輪が複数ならば?何が裏切りと見なされるのか。されど罪人は龍と踊る

ペディオン。
本来はアクロバットなことは不要で。マネーロンダリング的な迂回と経由で安全策をとりつつ、皇国過激派に火種を投じさせる、狂言回しの役柄。
 
しかし、このペディオンはそれが役不足なほど優秀過ぎた。
今回、ペディオンは不測の事態に気付いた。憂国騎士団が別な誘導をされている。
人形遣いである自分の操作対象に、後から別な奴が繰り糸をつけてきている」完璧に影に回れる自分を追う手段は、指示を受ける操作対象から逆探知していくこと。
どこまでわかっているかは不明だがペディオンの存在を知り、かつ自分の操作対象と見なした相手に、「乗り換え誘導」ー強化資金を出すような搦め手を仕掛ける奴がいる。
操作に気づくまでならば諜報戦において自然だが。わざわざ「操りやすさ」が取り柄の憂国騎士団に乗り換えを仕掛けてくるやつは、そいつの手筋におけるスケープゴートとして、ペディオンの死を組んでいる可能性が高い。
新しい人形遣いが。操作対象に元の人形遣いを襲わせる手口の経緯ーガユスからリゼリアへ「憂国騎士団は外国の特殊部隊霜の手に操られているんだぞ」→「知っています。その上で霜の手も殺し尽くす」
操作対象が飼い主である自分に牙を向かないよう誘導する手筋は存在するが、自分以外の猛獣使いから「餌」を貰うようになると。飼い主がいなくなった後食料をどうするかー猛獣の生計確保問題のため、という理由で保留にしていたー反逆が、猛獣側がイニシアティブをもって任意のタイミングで実行できるようになってしまった。「飼い主が餌を与え、腹をなだめる」と言う「役割分担の首輪」は、別な猛獣使いの下につくことで無効化されてしまう。
 
そこから「霜の手やバッハルバ内部など、果ては派遣先本国すらも乗り換えを仕組まれてないか?」という疑心暗鬼が生じて、指環の開発と旧き巨人の一回限りの参戦、と言う手段を加える必要が出てきたわけか。過剰なまでの操作対象、協力者殺害策はそこに由来する、と見る。
別口の人形遣いが操作対象の「引き継ぐ」「乗り換えー見えない買収」を仕掛けられるとして。「次元術式を対価に。高位の、人類以外と」操作対象の乗り換えを仕掛けるのは難しい。
仮に乗り換えに拘るならば。対価の次元術式すらもペディオン以外に用意できるものがいるとすれば、そこから特定できるし。用意する過程が諜報員の世界で漏洩する。
 
次元術式の報酬を渡すまで、という一回限りの「有期派遣」取引で旧き巨人を起用したのは。無期派遣が可能、長期に報酬を支払えるコストが低い取引先を選ぶと、人類以外であろうと別口の人形遣いに乗り換えられる危険があるからだろう。ギャリーがやった、「あちらよりこちらを信用してくれと言うことだ。」は人形遣いに対して有効なのだ。「しもの手が動いている→贈賄」はペディオンすら怖いようだ。
 
つまり、複数の操り糸がついた操作対象は、人形遣いにすら脅威となるため、安全策として。必要なことをやったら最適なタイミングで別な操作対象に用済みを消させるー「過激派不穏分子、反逆者を煽動する」自分自身が、「自分の操作に対して、浮気と造反の可能性を持った手駒を過激に粛清する」「恐怖支配」手筋が安全確保のために必要となってしまった。
アミラガ家の家風が生まれる経緯の一つだろう。
 
「話は変わるが」
ハオル編のようなスパイー敵勢力を呼び込む人形遣い探しの際に、この「引き継ぎ」原理を応用する、のは手段の一つである。が、
ハオル編の際には有効に機能しない。アザルリを引き込む謎の内通者が脅威、と言う話だったが。アザルリに対する報酬は、ターゲットの王女が持っている指輪と言う成果報酬でしかなく。本来のスパイ以外が、アザルリに「王家派の情報をあげますよ」と持ちかけたところで。この一件が済んで指輪を手に入れれば、ハオルとスパイから手を引くアザルリに対しては「乗り換え、引き継ぎ」を受ける意味がない。それどころか、リスキーなそんなことをしない。故に、操作対象のアザルリは元の人形遣いに牙を向かない(ハオル編の際は、暴いてもそうでなくても結果は同じな訳だが。スパイ探しで失敗してもオーケーと言う奇跡的な仕様に過ぎない)。
アザルリの派遣元である人形遣いが、将軍派か大使派と交渉している事実があり、それをガユス達が見つけることができれば。「それ以上のスパイ行為」の提示、を将軍派か大使派にちらつかせ。将軍派か大使派に、囮捜査でアザルリの派遣元である人形遣いを潰してもらう、またはガユスたちの手の者を使者に任命して粛清を担当させてもらう。と言う手筋も可能ではあった。
が、それも受諾の可能性はゼロに等しい。将軍派と大使派の財政難が深刻すぎたため、最悪の事態回避のための王女確保が至上命題だった。
古い内通者粛清を対価にした協力を引き受ける、等と悠長な闇交渉の猶予は、あのタイミングではなかったはず。「ガンドグラムは、ガユス達に無理なことを持ちかけてしまったのだろう。」
 
「補説」 
ペディオンが使っている操作対象は。そのまま「キュラソーークロエ」になりうる可能性がある。一巻のモルディーンや八巻のラズエル社のような、囮捜査に慣れたものが別な人形遣いかもしれない。ならば、下手をすればペディオンは死都事件のベギンレイム、ギルフォイルのような間抜けな死に方をしていた。
四巻のモルディーンが言った「婉曲的で、偶然の要素が多く計画を立てたものすら完全には操りきれない。」「恐ろしい。恐ろしく、悲しい。」とは。ペディオンの後の新しい人形遣いに向けた言葉だったのかもしれない。
毒を以て毒を制す、以上に。憂国騎士団ー捨て札を切った上で、自分が人形遣いとして乗っ取る形以外で。元の人形遣いを射程に入れる方法がないからだ。操るものを倒すために、そいつのやり方をそいつ以上に上手くやる→「元の人形遣い、ペディオンがいなくなった後に残るのは、新しい人形遣いだ。」魔王を倒したものが、新しい魔王になる襲名のようだ。選挙戦?
 
 前記事
解明 宗主国解体で戦国時代を招いた先、功労の出先スパイを派遣先がどうするか。ペディオンの諦観ーマズカリー王の擁立ーハオル編に移行する過程 され竜
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四巻の、ペディオンが捨てた本来の計画。
勿論、始めにダメージを受けた同盟をけしかけて、竜皇国を攻撃させ、ある程度つぶし合わせ勢力が縮むのを待った上で。恐らくは先に弱体化が悪化するだろう龍皇国を、中堅大国数ヶ国の連合で食い合い。戦後の分裂と新たな利権闘争における覇権を狙い合うこと。ペディオンは、バッハルバ以外の中堅大国の出身だとみる。
(サモンナイトで言う、新王国ー聖王国紛争。多分、新王国ー同盟。聖王国ー皇国)

しかし、ペディオンは、二巻レメディウス編と武器商人パルムウェイの末路を分析できてしまった。
ペディオンの派遣元原点は、龍皇国が潰れた先の戦国時代において、亡国の皇族か英雄の庇護者になるのが最善の手筋なのである。つまり、マズカリー王朝初代が、上に正当な皇族を擁立していたことを踏襲すると分析した。
お飾りならばそれでよし。
しかし、ハオル編や音楽祭編を考える限り、あのヒロイン連中は大人しくその枠に収まらない。もし、宗主国解体の根本にいたのが、擁立者本人の手のものと知れば、絶対に復讐に来る。擁立者でなくても、元凶をデナーリオのようなものが追ってくる。
復讐で逆探知されかねないとき、出先のペディオンのようなものを本国がわざわざ護るわけが無い。恐らく、亡国の被擁立者に見つからないところで消して足取りを辿れなくしてくる。「先に裏切ったのは祖国だ」。最悪、レメディウスにパルムウェイを突き出すような背信を、派遣先事態が行い点数稼ぎを図る可能性すらある。サモンナイト3でとどまるならばともかく、4やxのシナリオだと亡国の貴人ネタが有効になってしまう。

戦国時代にすればそうなる、ならば。確実にはそうならない手を打った方がペディオンの身のためと言うこととなる。
龍皇国を傾けたとして、その際に流出する人材、キュラソーやオキツグ等の評価は他国でも高い。丁度モルディーンがヒナギから引き抜いて駆使しているように。古参だから、ペディオンを終身雇用する空気、は。バッハルバ大帝を見る限り、無い。
よくて、アミラガ家のように中央から遠ざけられる。

いや、二巻の件が無ければ、次元術式は開発できなかったし、ならば旧き巨人達と組むことは出来ず。
シンプルに派遣先から見た二番目の偽装であるバッハルバの身分で、末端の憂国騎士団を操って。➡経済界大物ならずとも、同盟が怒るテロを龍皇国メンバーにやらせ、大筋である大国間戦争を招くことは出来た。
次元術式さえ関わらなければ、ウォルロットとジヴーニャは関わらず。フリューを雇われの刺客か、皇国内の別な操作対象が殺したところから、ガユス達がスタートした。あるいはピエゾは無関係で済んだのかもしれない。その場合は、ハオル編における革命を起こさないようガユス達が頑張るルートだったか?

ピエゾ編では。ポレネイ人がピエゾ政府を小細工で操りペングラート襲撃を図り、地位向上衣生活向上を図ったものの。特殊部隊がペングラート行政府を攻撃したところで、
カウンタープロットをペングラート行政府擁立派に仕組まれ、さらに操られたピエゾの元首により「自分の首を絞める」虐殺ー限定的な独立運動成功、という先手を取られたペングラート側の勝利を闇工作で勝ち取られてしまった。
これを見立てとする。
仮にペディオンが先手を取り龍皇国を潰しかけたとしよう。生き残った皇国内外協力者は、闇工作で対皇国連合内の成り済ましによる内紛を仕組み、見かけは連合内の不和と自損によるー皇国と擁立者の逆転勝利を狙ってくる。その過程において、自分以外の全てをペディオンは敵に回して後ろから刺される可能性が高い。