#4モルディーンやレメディウス達の権謀術数に勝るとも劣らぬかもしれない。23代目のペトレリカの秘めた牙 証拠がない妄想 されど罪人は竜と踊る アミラガ家と毒殺変幻士、中間者攻撃

 
祝祭で一番勝利に近かったのはアンヘリオと言われている。使徒以外で実力で勝られるかもしれない連中がいても。祝祭のために事前準備を重ねた周到さが実力者ぶりを表している。
 
 
しかし、実は「カンダテ・ナハごときが地下迷宮の一区画隠し部屋を抑えている」
そこに違和感を覚えるならば。
またカンダテ・ナハがアンヘリオに監視者をつけており、
彼らが祝祭中用貯蔵物資を用意した、
そこにミステリー性を見出だすならば、
この可能性が浮かび上がる。
 
それをやりそうな最有力候補はクフネル。会話内容を見ても、殺人数を競う、ところに発想の転換をしていた。その上で推論を進める。
 
さらに、疑問の余地を並べる。作中でいう魔女とは、本来混血ーサモンナイトシリーズのアロザイドである可能性があり。恐らくは本来チェレシアでも条件クリアになるはずだった。
さらに、ガユスの時の呪いでは猶予時間があるなかで、端末役の胎天使が、人目につくほどしつこく繰り返してくれていた。が、実際には祝祭のルール変更時のアンヘリオの呪いは、繰り返してくれるほど親切ではなかった。(猶予時間の差の可能性あり。)
さらに、ハイダーテを倒したアンヘリオは、生体変化系術式で済むことに、わざわざ本を使い、食わせていた。何が言いたいか。アンヘリオは自分の偽物を探り愚者に行き着いていたが。奴の裏にさらに真犯人模倣犯がいる可能性が浮上する。
模倣犯が中間者攻撃実行犯である可能性が高い。アンヘリオのスケジュールにあわせて、アンヘリオ宛の依頼を先にこなせるのは、メッセンジャーである中間者でしかあり得ない。
また、別行動中に偶然、ガユス達が偶々出会したアンヘリオに、さらにパンハイマが出会し、さらに別行動中のペトレリカがタイミングよく出くわすのは、出来すぎている。
最悪、ペトレリカだけは初めからアンヘリオがいつどこで事件を起こすか把握して動き、偶然を装った、と見るのが自然だ。何なら、アンヘリオを見咎めるのがペトレリカで、その騒ぎを近くのパンハイマに発見、救援させるのでもよかった。
 
(話を縮める)
ペトレリカの手札は、アンヘリオの現地準備の前からエリダナでの事前準備をしていたことプラス
・本人が変幻士であり、
(全く描写がないが)描かれていない本か、別ルートで手に入れた異貌の者の力を合わせて、到達者級の分身すら可能にする。
・先にクフネルを倒しておき、数法系支配により血刀を支配下においており。遠隔操作状態の血刀を、実際には下僕である吸血鬼に行使させている。ブラージュモ自体のキャラは、パンハイマの治療時のもの。(本来、ベギンレイムの尻尾アズルピ達が目指したアビリティは、このレベルのもの)
・パンハイマのエリダナ現地の五人の精鋭達に隠して、皇都より影武者を離れてついてこさせている。ブラージュモの制御下にあり。カジフチの元から離れた際に、出産してからは、ずっと影武者がペトレリカとして作中の運命を歩き、死んだ。
・ペトレリカのキャラは、演算された想いや少女達の群像、のように服毒を切り札とする
 
 
以上のことから。
ペトレリカはアンヘリオへの勝筋を立てていたと言える。
祝祭開幕前に、自前の本か、クフネルから奪っていた本に祝祭情報が来る。そこから全ては始まった。
まず、カンダテ・ナハを騙しきって迷宮の一区画を入手させる。次にアンヘリオに化けてカンダテ・ナハにわざと目につき、中間者攻撃を成立させる。カンダテ・ナハに化けてもアンヘリオに接触する。「迷宮の一区画」がこの場合の釣り餌。
アンヘリオ対パンハイマ戦の茶々で姿を見せたのは、自分に復讐させる布石。九巻ラストでさっさと殺されておくのが本来の計略。
多分、誘拐→妊娠はまだ許容内でも→祝祭終盤まで救出されないのは許容外だったのだろう。九巻ラストー十二巻の人質からの解放、までは本来計算していても切り捨てた可能性だった。
九巻ラストで殺されておいて、しかし予め用意しておいた影武者を次の本体にして行動再開。まず潜伏した上で、然る後姿を表し、殺されたのが影武者だったことにして対アンヘリオの指揮を執る。
アンヘリオが「迷宮の一区画と物資」さえ使い始めれば、あとは物資に仕込んだ毒物でアンヘリオは勝手に操り人形になっていく。パンハイマにすらある程度効果があった吸血鬼化毒、あれで精神干渉をかけ、ペトレリカに耽溺したアンヘリオに変え、好きなように料理する。
 
 
祝祭参加自体がアミラガ家掌握と継承の野心という、目的を果たす布石。
直前でペトレリカが来て、奴隷頭の警護を受けたのも、見張りも受けるふりをして毒味もさせた警護役達を吸血鬼下僕化させる布石。
祝祭開幕前から、五人は吸血鬼化していて。パンハイマの地下街崩落計画も遠隔支配により把握していた。
情報を知っている五人が支配されていたから。どこに罠を張っているか知っていたからこそ、そこに飛び込んで運悪く狩られたふりをして。血刀を回収させられた。遠隔だったからこそ、クフネル?が死んでも所有権はパンハイマに移らなかった。
実際は血刀自体が使徒、ではなく。生きている遠隔操作者の手の内だったから、血刀は元の持ち主から所有権が動かず、最後の戦いで防御を抜けさせ、パンハイマの死の決め手となった。
サモンナイト3の剣達に起こりうる可能性だ。
十二巻でパンハイマが言った、わざと奪わせて警戒を潜る手を、ペトレリカは「迷宮の一区画」「血刀」両方で駆使していた。
 
 
とは言え、十二巻中盤から潜伏したまま逃走しただろう理由は十二巻においてパンハイマを支配下に置いたまま諸々の脚本を展開していく、当初の計画が。パンハイマ自身がブラージュモ以上だったため破綻したため。新しい計画のため、資材の蓄え直しに移らざるを得なくなったからだ。
「もしもブラージュモの支配がパンハイマ以上で、アンヘリオの復讐時にあっさり殺され?ていれば。」
パンハイマにクフネルを差し出し、血刀を入手させるか。血刀を警戒したので筋通り毒殺し。パンハイマの醜態時に舞い戻り。パンハイマ対抗勢力のガユス達に恩を売る芝居で、家の名誉のためにと母の残骸を討つ、と協力強要(司法が勝手に段取りたてるだろうし。)。自分の掌中のブラージュモーパンハイマ戦で大幅に削り、自分側の残存勢力を調節した上で決着。
そして、殺害数の問題は。毒で自分の虜になっていくアンヘリオとの接触には時間を置き。虜になりきるまでも含め、アンヘリオが稼いだ殺害数を、ペトレリカ自身による(実際は消化試合の)アンヘリオ討伐により略奪。
市民保護の立場に立ちつつ、実力を示した新たな当主の仮面を被り、権謀術数の野心を満たし、ゆくゆくはエリダナ掌握の布石を確保。
ときれいにやっていたのだろう。
 
「結論」
「愛される弱者よりも、憎まれる強者であれ」確かにペトレリカはパンハイマに「愛される弱者」と思わせることで強者を狩る手筋を整えた。しかし、アミラガ家の秘密を知らないから、真実を継承してないからこその行き違いであり。#3で説いた、アミラガ家の用意した→持たざるもの達への罠完遂、のため「憎まれる強者」として成長を重ねた当代当主には届いていなかった。
ペトレリカに関して言えば、愛される弱者として(つけ入られようとも)周りに協力を取り付けるの素質は、確かに母よりあった。
パンハイマに関して言えば、同じ状況なら自らの手駒を差配して家督を先代から奪えてしまう強さゆえの、弱者を必要としないゆえに「周りに協力を取り付ける」キャストとしての資格を持たなかった。だからこそ造反劇実行前に、母は無傷なまま世襲させた。
 
即ちペトレリカには、パンハイマにはなかった、滝夜叉姫生き餌計画のキャストの資格はあった。
しかし、愛に満たされなかったからこそ養い隠し持った憎まれる強者としての顔のため、アミラガ家の目的、という共通ストーリーを、パンハイマと共有し、和解し会う道を閉ざしてしまったのだ。パンハイマ代々の意図がペトレリカの救いになったかは不明だが、救いの道の一助にはなっただろう。私も、この死産した可能性を悼む。
 
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サモンナイトでいうレイムさん属性キャラの暗躍、実に素晴らしく伏線にしてました。」
証拠がないから妄想だけど。