サモンナイトユークロス 結論。この小説の世界は、特異点でありパラレルワールドである→特異点:パッフェルの旦那さんが死んで、スカーレルが死んだため

サモンナイトユークロス 結論。この小説の世界は特異点でありパラレルワールドである→特異点:パッフェルの旦那さんが死んで、スカーレルが死んだため

サモンナイト2夜会話Paffel

サモンナイト2第16話 会話(トリスVer.)

サモンナイト3夜会話 Scarrel

 

パッフェルの悲劇がこの小説の特徴的な部分だ。ひょんなことから生存がばれて。旦那さんが死んで。何でそうなったか言うと、「島を出たスカーレルが、パッフェルの消息を訪ねて回り、聖王都で幸せに暮らしているのを遠目に見て。何もせず立ち去り、メイメイに報告した。」それが全てだ。

「自分のことは忘れてほしい」「メイメイの延命の誘いを断って死んだ」。理由は毒笑婦への口止め料とパッフェルへのけじめだろう。自分のお節介がなければ誰も不幸にならなかったはずだから。後はー悲劇の発端であるメイメイの力を借りることはーやはり自分の倫理に似合わなかった。

何故そうなるか。メイメイがエクスの護衛獣であり、前の主人が、一人ですべてを背負って死んだから。友すら頼らず。

フィリップも含め、パッフェルという要人がいなければ、観測者である自分だけではエクスが潰されそうだった。青の派閥の老害はそれだけ酷かったのだろう。「どいつもこいつも好き勝手なことを言っていた」エルゴの王の王宮同様に。

結局さ、メイメイが手助けしなかったらヘイゼルはあそこで死んでいたはずだから、手助け料を徴収するのは正解なんでしょう。そしてーその目論みは無口なパン屋さんが打ち破った。

「抵抗して、死んだ。」→抵抗しなければ、生き延びたはずだから。メイメイの生み出した流れに真っ向から挑んで、一人で受け止めきることなく死んだ。そして、メイメイの精神を叩き、より世界は悪い方向に向かった。自分も、関わる人も、世界も、動く方向が悪い方向だった分。意思による抵抗、自由意思で戦うものの尊厳ってなんなんだろうと思う。第五巻で、「流れに逆らうことは云々」言っていたのはこの事の泣き言なのだろう。

パッフェルの襲撃が、エクスの側に偶々メイメイがいるときだった?ハッ。自分で仕組んだから、安全に着地するよう細かい操作してただけだろうが。そして、スカーレルに気を回したのも自分が出発点になった事件の犠牲者を減らして、自責の念を減らしたいだけだった。

「エクスの側近という社会的地位からすれば、死刑相当の犯罪者を起用するのは何ら責められること無いでしょ。パン屋一人、赤子の父親一人に過ぎないわけだし。」「パッフェルの監査能力が実証する限り。公共の福利で考えてーこうなると分かっていてもやるべきだ。」っと割りきれる存在でもなく。それを気にする程度は潔癖だったので。精神を歪めているわけだ。シャリマのように犠牲を割りきることもできず。

サモンナイトユークロス 五巻、狂界戦争のときの英雄たちへの説明は、泣き言でもあったわけだ。「赤き手袋を巻き込み死者を出したこと」についても、「はみ出しものはぶん殴ってでも言うこと聞かせるべき」と考えていたから、犠牲にしても世の中が良くなったと思う程度だと。と自白していた。

でも、スカーレルはその世界でスジを通してきたわけだし。メイメイが自分で仕組んでおいて、赤き手袋元締め一行で鬼退治をして。そんなのを納得できることなんてできなかった。寧ろスカーレルがメイメイに報告しなければ、何か因果があるまでほうっておいたはずだから。

パッフェルへのけじめをつけるべきは、口に出すべきことを誤った自分であると見た訳だ。結局、パッフェルだって社会的には犯罪者であるのだから、メイメイが操縦しようとする「牙にかけられる」ことに考えを巡らせなかったのは自分だと。

毒笑婦は恐らく心を読む悪魔の類いか、その契約者。自分の前に現れたスカーレルを見てその旨とこれが茶番劇であることを告げ、もしこのまま自分を斬るなら。某かの手段ー恐らくは使い魔に監視させたり、内容を告げる部下や新聞暗号などを用意したり。絶対に「パッフェルに、シナリオライターも含めて一部始終を告発する」、と取引を持ちかけた訳だ。

自分を口封じしても、寧ろそれで安心した分。この一件で側近に取り上げたパッフェルを。今度こそエクスの首を狙う地雷に変えると。

それをやればエクスにしろメイメイにしろ涙ながらにパッフェルを切らなければいけなくなるし、パッフェルも泣きながらけじめをつけるだろう。

「自分が素直に家族など作らずただ独り身で暮らしているだけで。あの人は生を全うすることができていたんだ」。毒笑婦はその嘆きを狙うだけでいい。

妹分思いなスカーレルを懐柔するのはそれでいい。告発を毒笑婦に禁じさせるために、悪魔を仲介人にした某かの制約を交わした上で、スカーレルは自分の腕を切り落とし、「必ずこの病で死ぬ」と誓ったわけ。もし治したら、必ずパッフェルに告発できる呪いを毒笑婦が用意した上で。

スカーレルもメイメイにかなり悪感情を抱いていたのだろう。他人への遺言のみ残したということは、スカーレルは、メイメイを全然、相手しようとしなくなってしまったということだから。エルゴの王の心情を、しっかりと窺い続けたメイメイにとって、自分を厳然たる超越者、扱いする目で見られるのはやりきれなかっただろう。

メルギトスの言う、「嘘を言うその女性とは違います」とはメイメイに向けたものだろう。

毒笑婦は心を読む偵察役も持っている。故に、メイメイの密告があったあとに、完璧に特徴が変わっていた、竜神が秘術を尽くした偽装を看破し本人だと同定できた。黒の組織じゃあるまいし、疑わしきは罰する程に大物たちも暇じゃないでしょ。ガセだったら気晴らしにもならない。いや面子に関わる。

毒笑婦は心を読める上に、相手が強いのを知っていて理論武装をきっちりする。恐らく、パン屋の旦那さんを殺したのも、パッフェルの監視役の他の暗殺者達だろう。自分は赤子とパッフェル以外何ら指示を出さず責任を負わない。故に、そいつらを殲滅させることで一件の、パッフェルに対する赤き手袋側のけじめは、支払い終えたことになるわけだ。組織と関係ない殺しだから、そいつらとケリつけて。って。

パン屋の旦那さんが生きていた方が面白いでしょうしね。何もできずにパッフェルを連れ去られたあと、赤き手袋へ刺客を送ってきた事実をもって違約とし。パン屋の旦那さんに教えてあげる。全ては、私たちすらなんとも思わない竜神の手前勝手な算段のせいだ、と。パッフェルの運命を弄んでいる魔女はあいつだ、と告発する。メイメイの強大さを知っているんだろうね。ありきたりの父親が家族のためにどこまでできるかをちゃんと見計らえた上で、無謀な解放作戦に挑戦させる。それはそれで、メイメイは悩むし。その結末をエクスに教えればエクスも自責の地獄に落ちてくれる。

最も、メイメイが赤き手袋を巻き込んだのは。二代目リンカーが赤き手袋と戦い出すのを占っていて。エクスが二代目リンカーに助力できる、大義名分を入手するためでもあったのだろう。

毒笑婦の始末はどうすればいいか。因縁の無いやつが、悪い奴だから裁く、と騎士道で挑めばいい。サモンナイト1の二代目リンカーの健闘を祈る。

 無口で頼りがいがあり抵抗する。ラムダかギャレオ、ウィゼルみたいなタイプを想像している。