読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

レビュー 狂界戦争、エルゴの王と四界のエルゴの心情推理→市民権闘争。 冥土→細胞株の若さの移植と逆流。

 

haiiroouke.hatenablog.com

 

ルチルすら知らない事実として。

  1. 「エルゴの王は名も無き世界から赤子の頃に連れてこられた」
  2. 「羊飼いをしていた頃からの、幼馴染みがいた」
  3. 「エルゴ達は、一度人間達が混乱からの復興と異界からの防衛をなしつつ、エルゴの王による王国を築き。王無しではいられない状況になった後で。リィンバウムの完全破壊を王に命じた。」
  4. 「王が断ると、無理矢理乗っ取ってやろうとした。」

これらなど新事実を次々口にした。が、嘘とつくとすればエルゴの王が答えを貰わなかった、または推論に気付けていなかった、と言うことなのだろう。ユークロスにおけるエルゴの王、メイメイ、ゼノビスは。レックス、ソノラ、レンドラーのようなペアリングだろう。レンドラーの中国の軍師版だった。いきなり襲来した異界の使者は「召喚術のせいで関係性は千々に乱れ、理は狂いきった」「邪悪な魔剣使いが私欲から罪を重ね、境界線を玩ぶことも異界を脅かしている」という趣旨を説いた。

話は飛ぶが、サモンナイト2の主要キャラを考えるとわかるかもしれない。ネスティのクレスメントへの共感に近い。

  1. 物質文明の隆盛を極めたベイガーも戦争で枯渇し、シェルターで細々とコールドスリープを繰り返す日々。
  2. 運命を操るなどと言ったクレスメントも、異界の民に罰せられ凋落しきった。
  3. そして、ゲーム中で非召喚師の国家デグレアを傀儡にし、散々弄んだメルギトスが人間なんかに潰された。
  4. サモンナイト3においてディエルゴという強大な境界線使いが滅びた。
  5. サモンナイト4で、至竜は死に。隠れ里も内乱で一度滅び、
  6. ラウスブルグを作る技術があった古妖精も閉鎖された妖精郷でナショナリズムを保つ始末。
  7. 新しきリーダーだった姫と盟主ですらも、組織のあり方を見つめ直し、穏健化した。

結局、栄枯盛衰はこの世の常ということだろう。多分、他の四つの世界はそれぞれ経緯は違えど、中央集権的だった四界のエルゴをそれぞれ倒し、権力体制から旧支配者として弾いたのだろう。いまだエルゴにしかこの世を支えられない以上老害扱いではないが。アメリカの市民権闘争を考えれば分かる通り、一極集中は、神話ですらいつか潰える。

エルゴ達も同じだったんじゃないだろうか。特に、姫と盟主と軍団のあり方に近い。確かに餓死寸前の時に非常手段を選ぶのは正解なのだろう。それでも、気付けた、気付かせてくれる相手がいたから、姫は盟主に対処して、適正な行動を取り軍団全体を救うことが出来た。それができたからこそ、今エニシア達は生きている。

エルゴ達も、エルゴの王にエニシアになって欲しかったんじゃないだろうか。確かに当時、リンカーとしての力と境界線の力を玩ぶ異能はリィンバウムに必要だった。しかし、召喚術の原型となる送還術を授けたのもエルゴ達。自分達が劇毒の王刀、境界線支配で失敗したから、その反省を活かした微毒な送還術を授けたのかもしれない。境界線支配やリンカーは必要だったけど、ギアンのやり方同様、転換点で見直してもらう必要があったのだと見る。

でも、自発的に気付いて直せる状況を、人間たち全体が背を向けてしまったために、リィンバウム破壊をエルゴの王へ命じたのだろう。自分達の体制の内部懲戒、内部変革は無理だ。故に、自分達のコミュニティ以外から変革者を招くために。

相似を言うなら:サモンナイト3でセイヴァー:レックス先生が魔剣を手にしたあと。島の民が、メイメイの話の王国の勝手な人間たちみたいになってしまったあと。サモンナイト1のローカスの一件とラムダのアキュートの件を解消するようなシナリオ。セイヴァー:レックスがマーン家、サイジェント顧問召喚師だった場合に、外から来た別な勇者が、他のリィンバウムの存在や人間で徒党を組んで、変革や対話を訴えるように。

実際、サモンナイト1のサイジェントでは市民議会が発足し、体制が転換された。

エルゴ達は、自分達が人形遣いだったことにして、エルゴの王をあくまで被害者なんだと、保護者としての責任を全うしようとしたのかもしれない。エルゴの王を、傀儡なる暴君として打倒させることで、罪を清算したくなったのだろう。リンカーとて結局強権の持ち主だから、豹変して何かを固執するあまり老害として圧政を敷く。エルゴの王でなければいけない、ではなくエルゴの王がいなくていい、寧ろエルゴの王などあってはならない、対抗できる勢力を模索しよう。と、自分達以外のリィンバウム人間の勢力に気付いてほしかったのだと思う。

エルゴの王が名も無き世界から連れてこられた、という設定はこのためだったのだろう。サモンナイト1の主人公やサモンナイト3の主人公同様。責任重大な変革を果たさせた後に外部へ追放しても大丈夫な適任者、として「外から来た客人神がー」と言う真実の設定の持ち主を用意しておいたのだろう。

勢力を打倒された上で、放逐、または遁走出来た後に幼馴染みもセットで名も無き世界へ送る、策を採ればカイロスより幸せな地球暮らしの目もあったと思う。

ゼノビスも結局、エルゴの王は打倒・追放される暴君になるべきだと考えて袂を分かったのかもしれない。エルゴの王がその道を選ぶ際に、異界のものならぬリィンバウムの人間のゼノビスの、「我らに支配された傀儡の王としてなぁ」という被害者だと言う題目を用意して、ゼノビスと共に悪政を敷く道にかけたのかもしれない。「私だけの、王。」

市民権闘争の歴史が大事なんだ、と言うことかもしれない。エルゴの王はそれでも、優しすぎたのかな。

結局、問題の根っこはエルゴ達の境界線操作なのだろう。境界線操作→送還術→召喚術、だったのだから。

エルゴ達のストーリーとしては、

「四界で追い詰められた旧独裁者達が境界の僻地に逃げ込み、その地で連合して何かを準備しているようだ。四界同士の調和を図る存在が欲しいとリィンバウムのエルゴに協力を要求。承認される。協力の見返りに、観測者のごとき存在はリィンバウムからでなく「別な時間のー恐らくは未来の」異世界から召喚したいので、四界の力を借りることにした。リィンバウムの法概念は四界に遅れすぎていた。

「現地で生と至の狭間をさ迷う、地球の存在としては死んだ、赤子」を召喚した→ケイナをカイナが見たときの感覚に近い。(巫女の死体→亡魂の抜けた器だけ召喚するところを、死にかけの肉体までついて来たうえで界の狭間のマナで回復する事故がおきたのだから。)。

リィンバウムに適応するまで、エルゴ達が保護者となり育てる。リィンバウムのエルゴには感慨ひとしおだったのかもしれない。「向こうで死の世界に入り込んだ存在」であるため、サプレスの魔力との親和性が高い、のだろう。向こうにも亡魂はあるが、肉体から離れる前に、蘇生させるようにマナをもってエルゴ達が再構築した。ハイネルがファリエルの霊体を調整した現象に近い。

本来は、物心ついたときに。人間の政界に関わらず、幼馴染みの少女という、(多分)リィンバウムの人ならざるものか祭司職と縁ある存在と共に、様々な助力を得つつ。人間たちのリィンバウム統治府とは別の勢力として自立するシナリオだった。フラットのように。

しかし、乞われて空位になった領主になってしまった、のだろう。星の巡りからすれば、(レンドラー)→ゼノビスのような王位についたものを下すべきであった。

英雄、救世主は豹変する、と言うことで。エルゴの王と言うはぐれ召喚獣を共通の敵に、四界のみならずリィンバウムの民も戦うべきだった。境界線でリィンバウムの民を操るのは比較的難しいのだと見る。召喚術はリィンバウムの民を直接操作することはできない。純粋に様々なものに優れた四界の民+王のアドバンテージを無効化するリィンバウムの民の連合で打倒するのが、本来の物語だったのだろう。

王と友達であっても、「王を憑依召喚してるやつとは友達じゃないから、大切な人を操り糸から救いたい」って理由で王の友達たちもリィンバウムの民に協力できる。(相似:サモンナイト2 カルマルート先祖の霊)

そうやって、召喚された偽救世主である魔王は、勇者に頼らない市民革命によって倒される。サモンナイト3の内外からの脅威同様、護界の脅威として本当にアンリ・マンユ、赤鬼青鬼の青鬼にすべきだったのだ。

力を集約された五つのエルゴもろとも、境界線操作の力を削除されて、残った力で地球へ帰っていった」と言う、シナリオをエルゴ達は当初設計していたのだろう。デグレアにとっての、初めから召喚兵器の武器商人をするメルギトスは、そういう存在だったのかもしれない。強すぎて、義賊による赤おに青おには出来なかったのだけど。

今回、メイメイが信用できないという推理だ。四界のエルゴが「どうして」そんなことをするのか。と聞かれて狂っているからとダイバーシティに欠けたことを言った。

 

もしくは逆で。正気な四界達が狂い死にそうな至源のエルゴを救おうとしているのかもしれないのに。

四界のエルゴが優先的に守ろうとしているのは、母であり姉である至源のエルゴなのでは。「理想郷の完全破壊」=リィンバウムのエルゴの抹殺というのが嘘であるなら。抹殺しても再生する、寧ろ、夢や幻想から覚めて健康に若返る、のだとすれば。

四界のエルゴ達は至源のエルゴの、「癌細胞」の除去をエルゴの王に命じたのではないか。即ち、リィンバウムが理想郷である、というまやかしを。それこそオルドレイクの台詞が理解できる。自分達が自分達自身を含めた、五界の死病なる老害だという認識をすれば、民は絶望するだろう。

エルゴ達の行動を見ると、リィンバウムの今いる世代たちを、四界の生き物に生まれ変わらせれば、リィンバウムのエルゴは救われるのかもしれ無い。

 

真鍮の玉は、持ち主の感情を喰らい、サプレスの魔力を用いて悪魔を使役するーサモンナイト2のゲームガイド巻末の小説に似ていて。本当は決定的に違う。どのキャラが好きかによりますけど、メルギトスが最誕したものとそうでないもの、複数いるならば美しくはまる。
と、言うよりも。愛娘のトリスを、本当に慈しんでいるのが誰かを考えて。「私は大丈夫。大丈夫」と繰り返し。「悪魔と契約した」「誘惑に抗えるほど自分は強くなかった」という心情を抱くようなカシスはどんな人なのか。
結論、私のなかでは、ナツミとアヤは間に合わなかった。肉体に残った方でなく、宝珠に食われるような感情自体が、カシスがその人らしい部分だったと思うから。
羽ばたけたものを、そうでなかったものたちは引きずり下ろす。「大切な人たちは自分のことで忙しくて。あなたは誰も助けてくれない。一人ぼっちで、何の役にも立たず、誰にも知られず死んでいく。」→「認められぬ悔しさ。捨てられる恐怖。満たされぬ苦しみ」「父様がー喜んでくれる」。
これは、さ。どこかで化け物になったカシスが、他の世界のカシスを、自分のチャットメンバーに入れたがっているってことじゃないのかな。
ところで、
前巻プロローグで、冥土たちのイメージで、「飛び立てぬものたちは飛びたとうとするものたちを決して許さない。意思力の全てを用いて邪魔をしようとする。同じ地べたに引きずり下ろそうとする」という一説があった。
ケンタロウの言葉は「自分だけでなく、身内までも死の危機に瀕させてしまう。最低最悪のお荷物。それだけは絶対に避けなければいけない。だからケリつけてくれや。きれいさっぱりに、な。」という対極のものであった。
冥土が危険なのはわかるけど、どうなのだろうか。死にそうなやつだから、掴まっていれば一緒に殺してもらえる。あるいは、死に行く老人を最後まで手放さず、尊厳死されそうであってもさせずに済ます気なのか。
それとも、若さや生気を吸い取る妖魔をモデルにしているのか。→患者から何かを吸いとって(老廃物の)臨終の解脱の心情を為させ。注入先の培養物達を(原人の本能を持つ)生まれでる時を待つ胎児の心境に変える、とか。癒しの奇跡が魂の生きようとする力に介在するものだとすると、天秤や濾過槽のように偏差、濃度勾配をつけるものだと見るべきか。ーーー飛び立つものが寿命短き、飛び立てぬものが寿命長きものであれば、どうなんだろうか。殉死の是非やスパゲッティシンドロームの是非に関わってくる気がする。とりあえず放射線の類いに弱いようだ。生殖細胞のガン化→万能細胞のでき損ない、ということか。魂は意思と記憶からなるというが。弥勒菩薩でも来れば助かるのか?悪魔にキャパ内の穢れを食べて、離脱させると良いみたいだが。マクロファージのように。

 

悪魔が、自分以外を助けるために魔術を使えばそうなるのかもしれない。天使の治癒の奇跡は、相手の魂の生きよう、健康になろうとする意思に作用して、「回復魔法としての自己内部での治癒力促進」を実現する。ストラのように、他人のエネルギーを照射(移植)する力ではないのだ。「天使は見守る魂が天寿を全うするまで見守る存在」だからこそ治癒の奇跡でいいのだろう。

しかし悪魔が、死に行く今生の響友を手放したくない、と思ったならば?感情を他人から奪う、輸血と移植を繰り返して生を謳歌する故に、響友が死に行くのを納得できないだろう。「感情捕食」と「魔力の絆の、魔力の流れの逆流」を利用して→自分の魂の、生きようとする意思と回復のエネルギーを手放してでも救いたい。魂の老衰死であれば、「略奪」を逆利用し自分の若さを与え、相手の老いを奪い一緒に天寿を全うしたいと願うだろう。

それでも足りないならば、マナ喰らいのように他の命から搾り取ってでも救いたいと思い詰めるかもしれない。治癒魔法を使うために、対象に必要な「相手の魂のエゴ的なカルマ→オーヘンリー短編集の最後の一葉のような生きようとする意思」。それを「感情の捕食」と「魔力と感情の流れの逆流」を利用して注射する魔術が存在するのだろう。

が、あれは出血熱のような吸血鬼細菌兵器に、ただ単に「相手の魂の、若く元気に生きたがるエゴをー奪い取る効果」 を持たせたものだ。

 「細胞株培養細胞 - Wikipedia」の概念をベースに。培養細胞の細胞分化能分化能 - Wikipediaを、老化細胞細胞老化 - Wikipediaに移植する技術の研究であるのだろう。が、ES細胞のガン化のような制御不能性が問題で困っている、ということか。

 

老廃物の問題であれば単純に、排泄 - Wikipedia泌尿器 - Wikipediaの障害なのか。

これで悩む辺り、冥土を研究するベースになった技術の持ち主はキルケーだ。若返りの技術に悩んでいる。

 自分が臨終、と思っている優先すべき患者からその自己諦観の境地を抜き取り。若さ諸々を抜き取るドナーから「生の実感」を注ぎ込ませる、か。