サモンナイトユークロス 真鍮の玉による誘惑

真鍮の玉は、持ち主の感情を喰らい、サプレスの魔力を用いて悪魔を使役するーサモンナイト2のゲームガイド巻末の小説に似ていて。本当は決定的に違う。どのキャラが好きかによりますけど、メルギトスが最誕したものとそうでないもの、複数いるならば美しくはまる。
と、言うよりも。愛娘のトリスを、本当に慈しんでいるのが誰かを考えて。「私は大丈夫。大丈夫」と繰り返し。「悪魔と契約した」「誘惑に抗えるほど自分は強くなかった」という心情を抱くようなカシスはどんな人なのか。
結論、私のなかでは、ナツミとアヤは間に合わなかった。肉体に残った方でなく、宝珠に食われるような感情自体が、カシスがその人らしい部分だったと思うから。
羽ばたけたものを、そうでなかったものたちは引きずり下ろす。「大切な人たちは自分のことで忙しくて。あなたは誰も助けてくれない。一人ぼっちで、何の役にも立たず、誰にも知られず死んでいく。」
これは、さ。どこかで化け物になったカシスが、他の世界のカシスを、自分のチャットメンバーに入れたがっているってことじゃないのかな。

 

あと、対策。魂が擦りきれて止まるまで絶対に止まりません。なんだそりゃ。悪魔に魂がない訳じゃないのに、悪魔に変えてどうする。感情に呼応して門を開くのであれば、感情を消す、例えば一旦機械兵士にするとか、眠らせる、麻痺させるなど対策はあるだろう。感情を、他のものに食い尽くさせるのも、策なのだろうが。末路はメルギトスか。

 

「本当は愛娘トリスに使わせたかったのですけどね。」想像通りのやつであれば、魂が擦りきれるまで絶対に止まりません、という設定をやらせない。

寧ろ、心情をすべて吐き出すのを聞いてから差し出したところに、共感が感じられる。これって、受肉用のワープポータルということでないだろうか。共感できる相手を、内側からなめつくすような。サモンナイト1のバノッサの件は、オルドレイクの意思はどうあれ、宝珠(装飾品)の持ち主を生け贄として、餓竜の悪魔王に捧げた、と言うことだ。貨幣、交換作物扱いである。

あの時メルギトスが、どこから頭の中に語りかけていたのか気になっていた。簡単だ。宝珠を伝ってカシスの中に入ってから、肉体を悪魔化させるものなんだ。軍勢については分からないがーいや、強くなってからなら威嚇する形で悪魔を従えられるか。ただ、生け贄と一つになってからの戦力。

顧みられないのが悔しくて。この心情に共感できるんだったらールートはたくさんあるということか。スポットライトを浴びないやつが、人に言えない病で苦しみ続けたまま、手遅れになったときの。