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ヘビーオブジェクト ブレイクキャリアーのクリティカルと不幸 ー外なる神の人工雷雲、先駆け

ブレイクキャリアー=レールガン使いリゾレッテのクリティカルと不幸。

作中で出てくるブレイクキャリアー。これに食われて端役扱いのブライトホッパーであるがそれは流石に過小評価であるし、ブレイクキャリアーがこれを一撃で沈めたと言うのは誇大広告になる。レーザーとレールガンの因縁の対決の決着と言うにしては運の要素が強すぎたと見る。

ブレイクキャリアーの情報を確認しよう。「マッハ25の弾速を誇るレールガン」「速度による空気摩擦熱を緩和するための、弾丸内蔵式液体窒素の冷却装置」「チャフの雷雲を用いる宇宙探査技術」「弾から十個の小弾を発射する技術」「搬送波の反射を正確に分析する補正演算装置」「アンテナのように伸縮する砲身」。この内の小弾については、宇宙探査機のシステムである。小惑星探索機はやぶさの、イトカワ小惑星)探査のVTRを見たことがあるが。目標着陸時の衝撃緩和と、資料採集方法として同様の装置を用いていた。結論、ブレイクキャリアーの装填数二十五発の弾丸は、全てに探査衛星の機能を備えさせることができる。

そして、今回ブライトホッパーを一撃で沈めたのは、ラッキーヒットであったと言える。その後の戦闘状況を見るに、ブレイクキャリアーのレールガン弾はターゲットに直撃していない。直撃していてくれたら、主人公達まで殲滅できていただろう。発射した弾は、ターゲットの予測進路のかなり前方に落下して、しかし小回りの利かないシステムからブライトホッパーは突っ切ろうとしたのだろう。その結果が、「スピーカーの前に立ったときのような腹の奥に響く衝撃」なのだろう。ブライトホッパー、ウサギのように跳び跳ねるシステムから、騎士としては正しいかもしれないが、発着時の跳躍毎に着弾のような衝撃音=騒音を辺りに撒き散らす。

回答は「雷鳴」「雲内放電」。「弾丸内蔵式の冷却装置」が内蔵されていると言うことは、着弾時に冷気も撒き散らし、周囲の水蒸気を結露させ雲、霧を作り出すと言うこと。そして搬送波を用いた、ブレイクキャリアー本体との交信機能を備えた弾丸と言うことは、着弾時に電磁波を撒き散らすと言うことである。メディアの通信衛星を隕石兵器がわりに使っているようなものか。チャフに反射板の機能を持たせたりしていたしね。

結果、何が起こるかと言うと、「着弾地点に雷雲でできた音響装置」を敷設することになる。細かい原理は、「雷雲がゴロゴロ言う」のは雲内部の、氷の摩擦等による静電気が溜まった結果、内部で正と負の電荷が別れ電位差が生じていくからである。そして、落雷は通電よりも、熱せられた空気の膨張による衝撃波によって大音量となるかららしい。それらにスピーカーの機能を持たせる。ライトノベル 円環少女の、九位が使う荷電式の音響兵器に近いか。 結果、ブライトホッパーは自分の足音→ソニックムーブを、超大音量で食らい。しかもスピーカーが発した音をさらにチャフの反射板が拾う悪循環=ハウリング現象に遭遇した。局地地震を、自分の足音で経験したわけだ。三本の足の真ん中=足それぞれの音が集中する地点にコアである動力炉が存在する設計も災いして、機体が持ちこたえている最中に、過負荷がかかった動力炉から破裂したのだろう。

これ、ブライトホッパーが前衛的すぎる欠陥品だったから敗北したと言うことでないだろうか。通常のカードで対戦しているならばとにかく、尖った相手に挑んだ結果の、相性の都合でブライトホッパーは沈んだ。 ただ単にブレイクキャリアー対ブライトホッパー戦は運が偏った結果だ。そしてーこれがブレイクキャリアーの死因に繋がったのだ。多分、平和利用目的の技術を軍事転用したオブジェクトがブレイクキャリアー。その補正演算装置も元々は「宇宙探査機と宇宙開発局」用のシステム。故に、実戦経験はそれほど多くないはず。

三作目で出てくる、AIの誤学習。初弾でブライトホッパーを沈めたアルゴリズムを、次のベイビーマグナム戦に転用し続けてしまった。本来がイレギュラーによる戦績だったのに、それを実力による戦果だと誤認した結果、あんな欠陥砲撃を連発させてしまった。サモンナイト2のレオルドに、銃を持たせ始めた段階に近いか。本来は近接戦闘用のドリル騎士であり、そのキャリアはベテラン兵のものであるけれど。遠距離専用の銃撃は教練を受け始めた段階であり、いざ実戦になってみると新兵同様の凡ミスを繰り返してしまった、状況だろう。

それにしても。極地で月面別荘さえ攻撃できていれば、その再建設を待って、資材が月面に集められた頃に。ブレイクキャリアーを空港扱いして有人衛星から月面に乗り込み、月面を侵略して独立地帯を築く計画が発動できたのだろうに。計画の肝である衛星ハッキングもブレイクキャリアーも両方竜殺しの二人に破綻させられてしまったわけか。歴史にifはないが、スラッダー⚫ハニーサックルは余りにもカードを揃えられなかった。

って言うかエリート全員を押さえる資本企業諜報部って何なんだ。それともただ単にエリート全員が利にさとい、移籍OKなトレーダだっただけなのか。ーーー資本企業の企業群って、実際にはナショナリズムに満ちた小国君主群なんじゃないか?アラブの産油会社もそんな感じだし。一企業一国家一ナショナリズムで、一国有軍一オブジェクトを持って一人前。

外なる神でエージェントが盗んできた人工雷雲によるジャミング技術。その一歩先の現象がブライトホッパーを討ち取った。これならアクセラレーターを動揺させることができるのか。最強の反射を持つ以上、一般的にはアクセラレーターを倒すには相手が攻撃しているときに、その攻撃を逆手にとるしか手段がない。いや、本来は御坂美琴の自称妹、白子など空間系能力者に、木原数多の「戻し」の技術を用いた白兵戦をさせるのがベストなんだが。しかし、アクセラレーターも二足歩行が移動手段な以上、足を下ろす際に必ず一定方向のベクトルを発し続けている。そこへ、アクセラレーターと同じ力の向き、の援護射撃を撃てば、アクセラレーター自身が反射してダメージを負ってくれる。それらを空間系能力者が行うならば、エーテルワンドの座標打撃なんかが有効。次点で、この記事の指向性スピーカーをアクセラレーターの援護追撃に用いること。