読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

されど罪人は竜と踊る レビュー 十六巻 犯人宛

 ガユスみたいな人生から見ると、純粋に遺産がらみの殺人事件と見るべきか。忘れられているだけで、ギンナラとその子達もまた有力部族の縁者である。遺産相続権の都合上で自分の手を汚さないケースか。
そして、「国を捨てた邪悪な人たち」というのが「汚職」する役人だとすればー。何故もう一人の内通者は自分で手を下さないのだろう、という答えが、純粋に臆病で武力がないから、というケースもありうる。巻末の記述のように、大国からの対外援助はこれからどんどん引き揚げられていくため、癒着による役得ー個人利益目当てのもの逹はあてが外れる結果となる、と見る。そういう連中にはアラヤ王女の改革構想は邪魔だろうし。
なお、会見場所変更が行われたのに、全ての襲撃者が新しい会場で待ち伏せしだした時点で。龍皇国側の安全策を読める立場の人間による、守秘義務違反の線が浮上する。勝手な会見場所変更を申し込まれた時点でハオル側が断っても大丈夫になる。ゆえに。船では勝っているのだから、相手の船だけ沈め襲撃者を引き離した上で、本国の敵本拠地を強襲した方がクレバーなのだと思う。

作中で明文化されない限りは妄想だけど。