東方茨木歌仙6巻 レビュー

 

 

二十六話から三十話。野卑た妖怪、妖怪に刺さる針、櫻の木の地底には死体も眠らない、神秘の世界の夢、神のみに許された霊力。
妖怪に刺さる針、で多々良小傘の鍛冶スキルが訪問販売されます。小傘で検索したときにヒットする情報なのでかわいいです。って、霊夢の針が耐用限界くらいで曲がる方がおかしいんですけど。針が曲がる、って磁場異常でも起きてるのでしょうか。針は針でも釣り針、釣り鉤扱い?二月八日、事八日は禁漁期間なんでしょうか?そもそも悪意のある雑魚妖怪ばかり集まったときらしいですし。
櫻の木の下には死体も眠らない。これ、案外タイトル通りの理由かもしれません。櫻の木の周りに死体があると、より綺麗な花見ができるから、誰かが肥料がわりに送り込んでいるんじゃないでしょうか。キョンシーみたいなもの、つまりあの烏達の死亡した、または銃撃された場所は間欠泉付近の火山帯以外なんじゃないでしょうか。そしてあの銃弾で傷ついたものは気絶時、または死亡後に操られてあの場所へ向かうとすれば納得いくはずです。野卑た妖怪、の時に生ゴミが荒らされていたのも、生ゴミ自体が狙いでなく生ゴミを漁る野性動物を狩るための撒き餌だったのではないでしょうか。
ーーーそこまでして石桜、地底の妖怪のための桜吹雪を仕上げて、怨霊の餌付けでもしているつもりなのでしょうかー違う。死にかけ、または死んだ鳥に怨霊をつけて操るー仮初めの命を与える呪術があれば、そいつらは石桜の落ちている場所へ伝書鳩のように帰巣していきます。ゴールの基点となる始めの石桜結晶さえあれば、猟で仕留めた獲物が自分でゴールに飛んでいってくれます。そして、始めの一つの石桜の周りへ、仕留めた分の烏の結晶である石桜が積もり積もり貯まってくれて、石桜の産地は更なる怨霊を集めてくれるという寸法です。ー誰かが地底と間欠泉周辺へ怨霊を群生させようと細工している、または怨霊集積場として決められた場所へ集荷するシステムが幻想郷で構築されている?のでしょうか。茨木歌仙一巻目からネガティブな扱いを受けている場所ですけど、そうやってみると必要悪の行き場として決められた、悲しい場所なのかもしれません。
最近になって増えた都市伝説現象と、異変毎に復活した場所に蓄えられ放出された諸々、そして、今回の春に集中した怨霊の烏フライトによる地底回帰ラッシュ。これって、「なにかで引き寄せられた怨霊にイメージが投影されて、新たな都市伝説や新参の妖怪として形をとって働き、巫女などに敗れ廃れたれたあとは元の場所へ帰省するよう」サイクルを組んだー何かの意思があるってことではないでしょうか。どういう意図?未来人や宇宙人、何かの管理機構や民族主義団体に属する何かの意図だとすれば、作中から確証を読み取れはしないのでしょうけど。そうすれば怨霊のてらいない報告を聞いてさとりが立ち上がり、燐に嘘の理由付けを教えて回収させたところまでは納得できるのですが。
あ、燐の言ってた理由な場合→あの飛翔高度の烏の落下地点は、かなり広い円を描く形でまばらになるはずです。描写のように、烏の死体置き場のような集中はしないでしょう。それに、ガス圧式の手榴弾片に当たるようなものなので、被弾箇所や被弾時の衝撃はばらつきが出る筈。しかし、歌仙の観察した限りは、悪質な悪戯と見れるように、烏の身体を貫通しない程度の(威力のものばかりで)、弾が残った死体ばかりだったよう。死因は、ガス圧式かは不明でも射殺で間違いないと見ます。ーあんなに死体が集まっていると、寧ろ案山子代わりの忌避効果を狙っているよう。あそこに降りる烏はいないでしょうし、それだと飛んでいる烏の死因が「空気よりも重い」硫化水素中毒と考えるのは難しいです。
あと、これは滅茶苦茶たちの悪い都市伝説の見立てにもなっています。「硫化水素だと綺麗にー」「一瞬でー」という自殺サイト並のネタです。検索すれば分かりますけど嘘ですから。って言うか明らかにあの烏達より特徴的な、分かりやすく酷い死体にしかならないですから。宮古芳香ですかって。死体を集めた奴、無縁の丘とか「死に誘う能力」とかの自殺スポットマニアだと思います。101番目の百物語硫化水素ネタが出なくて良かったです。西行寺幽々子の生前の能力も、もしかしたら都市伝説由来だったんじゃー。サモンナイトの召喚呪詛で死の町でも作りたいんでしょうかー硫化水素伝説と組み合わせた、飛行型生物兵器による自殺誘発型の(バイオハザード→)化学兵器開発を誰かが追究している?不思議の幻想郷とかのシナリオに出来そうですね。と、無責任な見解で括ります。