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サモンナイト1 見え無い背景

中盤まで市民に対する悪役として描かれる金の派閥召喚師、マーン三兄弟。

2や小説版を見る限り、悪政の理由は別にある。

そもそもレイド達は新しく来た顧問召喚師がー、と誤ったイメージで彼らを見ている。「平民め」「高貴な」こういう風に本人たちが言っているように、彼らを「新参の、独占する技術を持った富裕層」と見るのは誤りだ。ミニスの育ちのよさやケルマを見ればわかるように、彼らは本来、聖王国の他の領地の王侯貴族の血筋である、他所からの権力者。外来の王侯であり、可能ならば異国の神様同様に敬って欲しいのだ。市民を平民扱いしているのも、自分達が戦えて経済的に有利だからではない。

故にラムダの「領主様の眼を醒まさせてくれ」という願いは方向性がおかしい。恐らく、マーン家本来の家格や領地の収益はサイジェント領主のものより高位のはず。それが帝国と聖王国の狭間まで出向しているのは、権力者同士の縁故と政治バランスのため。マーン三兄弟は本来、産業の利益よりも権力者の縁故で動くタイプだ。

サイジェントに来ているのが産業振興の政策顧問として、というのは事実。しかし彼らが「領主を篭絡」しているかと言えばそうではない。ラスプーチンカリオストロの延長で領主に信任されているのではないと見る。

結論を言えば新興の帝国と土着の聖王国との誘致合戦が背景にある。ラムダの理想である、「統治者領主と領民の共同歩調」という理念が実は通じなくなってきている。領主が見ているのは領内でなく。領外におけるバランス。両国の狭間で、帝国の傘下に吸収されず。聖王国の内かく大臣からの強権のための代官を派遣されず自治を保つために心を砕いている。聖王国の支給する発展を懇意にしているふりをして活用し、産業的な有力都市へ急成長させて、自分の意見を主張できる勢力に育てる意図があっての悪政なのだ。

ラムダを下手に育てると、民のために。と旧王国から帝国が独立したのと同じパターンに嵌まる。かといって傭兵で勢力を強めれば両国から警戒され刺激する。板挟み以上なのだ。

背景には政策で手なずけたい聖王国の大臣内閣の決定がある。領主は欲につけこまれて操られて寛大さの無い誤った統治をしている。召喚師は欲を吹き込む圧政のために必要な弾圧暴力。というイメージだが、実際は領主の手からボールが離れ出しているのだ。もう一度つかむための策に必死である。

 

オルドレイク。今の世界が気に入らないのか。寧ろ、カルト集団のグルとしての地位を最大限高めることにこだわっている気がする。入植地の市長でないのだし。世界唯一の偉人になりたいって夢に見える。原初神崇拝の変形で、世界を再生させて自分が二度目の原初神になりたいと思っているのでは。