されど罪人は竜と踊る 解明 見えざる事実

 イージェス教国の真実について。直球で言うなら咒式士養成機関であり、学校法人の企業植民地。イージェス教が人類以前の歴史を認めないから亜人をー云々は、為政者には嘘。本当は六巻、迷い路にて、の迷宮を管理する市役所のような理由。生態系の中で、人類が流用可能な資産を持っていて、人類の大集団より弱いのがアルリアンや獣人だったから、だろう。ビスラムも似たようなものか。大国によるアラヤ王女の王家復権を阻止しようとしたのは、「独占禁止法の適用」が死ぬほど嫌だったからだろう。起源を考えるなら、教会神学校付きの寄宿学校の集金屋が成長したものかもしれない。政教一体の国家内の、国家の手が届く経済行為、産業すべてに課税や集金システムを張れる。

考える根拠は、ウガウク渓谷問題。古き巨人は未だに神と崇める人類もおり、崇める亜人は多いのに、イージェス教の権威付けのために討伐しなかった。また、台詞を考えるだに、禁輸を受けて苦しいはずのイージェスが資源採掘の動きをしなかったことになる。ろくに産業が無いんだ。

この国を含むトレト公国問題をどうすればいいか。イージェスが存続する限り、龍皇国を巻き込む地域経済圏に、負債をポイズンピルのように溜め込み続ける。潰す必要があるがどうするか。対策はイージェスの経済を外資と市場競争で攻めること。イージェスとて外部の武器商人と密輸業者との取引が必ずあるはず。まず、闇商人の護衛、警備業から始めていく。次に闇商売自体に参入し、古参の同業者と取引しつつ融資関係とM&Aで教国からの債権を入手していく。そして信用保証会社を警備路線から立ち上げ、負債の回収を徹底できるようにする。多重債務者向けの信用保証会社がヤミ金の取り立て屋のようなものだし。そしてイージェスの経済圏でトップクラスにお金を持った存在となった上で、攻め。内部の弱者への金融を行い、多重債務者への債権回収等から不動産を含む資産を手に入れていく。鞭に加え飴として他の産業参入、提携を行いつつ。現地に警備会社、信用保証会社、軍事産業つきインストラクター機関、武器産業、教育機関、外貨両替機関を立ち上げ、猛攻をかける。特にインストラクターは傭兵会社の派遣教師ビジネスのような形で、前衛職向けに東方やピエゾの弱小流派の師範を起用、ここでしか学べない売りで攻める。オキツグへの意識から、敵の強さを学ぼうとする熱があるし、流派再興を望むものが傭兵会社のおため流にしてもらおうと押し寄せるかもしれない。

イージェス教国は結局、迷宮に潜るような攻勢咒式士向けの産業を軸に発達した国であり、古参が長く独占していたため国際競争力が低い、と見る。故に手順を踏んで食い込めば外資による企業植民地にすることは難しくないだろう。後は海外に逃れた難民や在外移民労働者会議や在外議会にイージェス現地の債権と発言権を売っていき、他国との対話可能な政情に組み替えていく。それがトレト公国問題の策と見る。

理解さえしてくれれば敵対するツェペルンや大国も喜んで金融攻撃に加わり、計画者の持ち株を買い取ってくれる。そして地域経済は健全化に向き、最終的にイージェスは対外傭兵派遣を産業とする中立国へ生まれ変わる。