されど罪人は竜と踊る トレト公国問題とイージェス、ツェペルンの、ハオルの局地戦の相似

 トレト公国問題。イージェス教が人類以前の社会を認めないため、アルリアン以下人類以外に反意を持たれている。

ハオル王家とリベス二世、アラヤ王女をトレト公。オグン族のオッベルス将軍をツェペルン。ビスラム教をイージェス教と考えよう。また、アラヤ一党でも、資金関係からアラヤとギンナラの親衛隊派とデナーリオとメトセス以下近衛隊派を分けて考えよう。

アザルリについては諸説あるが、在外移民穏健派が「争いは嫌だ。第二の故郷でひっそり暮らそう。徴兵反対」と思って放ったと考えよう。アザルリさえいなければこのボードゲーム、アラヤ王女には勝機があった。

 まず、ビスラム派が使ったのが傭兵のガルドグラムであり、和平会談を控えていたというのがターニングポイントだ。ビスラムはオグン族以上に資本に余裕がない、と見る。これまでの刺客との実力差を考えても、アラヤが会談前で一定期間逃げないと確信していたからガルドグラムを雇えたのだ。そもそも自分も和平会談を控えた身で何故、ガルドグラムに会談中の護衛を頼まないのか。しかも。ガルドグラムは咒式士であって軍隊屋じゃない。恐らく、状況が動かない限りビスラムがガルドグラムを使えるのは明確に限られた期間一回。しかも攻勢咒式士は一般的に襲撃、攻めるのに長けていても守るのは苦手な方。会談をアラヤが蹴って逃げ回るだけでもガルドグラムを手放さざるを得ない。

いや、ガルドグラムの長期取引の目論みとビスラムの財政事情信用力は解離している。多分国を売るという噂はビスラムのもの。キャッシュ以外の資産を売却する内約を作り、先払い金で健全に見せているだけでないか。