Re.バカは世界を救えるか 推理 詳しくは作品をお読みください 作中の救済以外にも解答はあるかもしれない

黄昏現象。作中に出てきた敵から推理するに。悪魔とて原理があって世界中に伝染させている。まず手元にあったのはハロウィンと契約系の文書だったのだろう。現代にふさわしい形で世界中に効果を伝染させたと見る。

伝染させる元本であり装置が人に似たアルルだったとみる。アルルの殺害だの幸せだのはあくまで悪戯。プログラムタイマー式に作動するリセットスイッチである。一定時間経過→アルルが一定の年齢になることで黄昏現象ルール開始。任意、またはアルルの生存の限界でルール開始直前へ時間の巻き戻し、リプレイ。

まず、あのアルル殺害ルールの碑文が、怪物が用いた契約書のトリックと同じ詐術。世界中の存在にアルルを狙わせるためでなく、真の狙いはルール説明のパンフレットの見えない部分に描いた「罠」を見せびらかしてヤバい能力ー感覚を経由するコンピューターウイルスみたいなものを伝播させること。多分、二巻のモナリザの微笑みと同じ効果、何度も見ることで関係者への作用を強める。そして、碑文だけでは一斉に黄昏現象は拡がらないがーそこは感染力が弱くても一斉に世界に広がるものを用いた。恐らくは一巻の炎と同じような、効果を伝染させる自然媒体。私は電磁波と見る。四巻で、第三次世界大戦をつかわれても、肝心のアルルのいる土地だけ生き残ったとあった。恐らく、核磁気に反応して反発させたのでないか。

核磁気共鳴で脳の、夢や睡眠を司る部分へ作用する効果だと見る。そして、モナリザの微笑みで携帯の写メールを用いたように、これは電波塔と電波衛星による電波時計時報を活用したのだと見る。

そして、ゲヘナの炎のように視覚から感染する効果を持つ磁場オーロラは、ビデオのようにメディア録画されたものだと見る。そのビデオデッキを人間に変身にさせたものがアルル。目覚ましにカセットテープをくっつけたものだと考えよう。

プログラムタイマーを正向きに回すと絶望しかない。ならば、逆向きに回そう。目覚ましならば、電池を+-逆にはめればいい。人間の姿だったら、電池=心臓を改造し、電流→血流を逆向きに回させれば良い。悪魔の悪意であるアルルの殺害、は正解の半分でしかない。答えは殺害→心臓の停止、でなく。心臓を使ってどう謎を解くかである。黄昏現象を起こす前まで巻き戻したら、備え付けの心臓を抜いた上で、機械修理か人体改造系の能力⚫技術でアルルの身体が世界に能力を拡散させないよう改造する。世界中から→個人の周囲の隔離された空間程度に範囲を限定して、アルルの影響を抑えればいい、つまりアルル自身の中で、本来世界へ拡散する能力を漏らさず延々と循環させるように改造する。または改造でアルルの能力自体を+と-に同じ量、二重発動するように変えて、結果的には打ち消しあって、外にはなにも効果を起こさない能力へ変えればいい。

黄昏現象のように不思議な現象が起こるのは。退屈なことしか起きない現実と不思議なことが起きる夢、が捻れて。退屈なことしか起きない夢、と不思議なことが起きる現実というルールが起動しているからだ。イリーナの夢世界に似てる。メビウスの環のよう。そして、メビウスの環のようにアルルのリプレイによって同じ時間軸に世界は閉じ込められている。

恐らく、その悪魔自身は九龍みたいな奴でなく、操りやすい破綻者をスケープゴートにするようなやつなんだと思う。愉快犯でなく、予約された運命に怯える末期患者。教団のあり方が理由の背景だろうし、解答手段のアルルを電波式目覚まし時計から→人間の少女へ姿を作り替える手間をかけたのも、原理を破られないためのごまかし。作中で出てくる光の帯は、因果律の反転した環を示すのだろう。ノベル版のTRPG六門世界の黒き翼の天使の、因果率をねじ曲げる黒い炎に似ている。

恐らく大前提は、キリスト教的世界観の、「父と救世主に敵対するものの審判の日の滅亡」を引っくり返すことが目的だったのだろう。「予約された滅亡」を、「礎が築かれている蘇生」に逆転させるのが真の悪魔の望みだったんだろう。キリスト教的に言うなら「御子の蘇生に合わせた黙示録後の千年王国建国」を、父になり変わることを望む、悪魔の手で実現させる狙いの大仕掛けが黄昏現象だったのでないか。アルルの黄昏現象以来、因果律の反転した世界で人類は暮らしていることになる。まず第一に時間の流れの因果律が反転しているから、原点となる礎→セーブポイントよりも以前に問題を解決しないと、いつまでもセーブポイントから、次の周のセーブポイントまで捻って進んでいく。血流のように逆転したまま時間が循環する、イメージだ。メビウスの輪になったバックアップというか回帰点復帰→歴史哲学における、予約されたカレンダーのようなものを循環史観というらしい。セーブポイントはカレンダーの元日ー建国記念日かよ。因果律の捻られる現象→アンチテーゼ、がこの黄昏現象を潰すための鍵となるのだろう。

アルルのアンチテーゼは何なのだろう。何故、アルルは自殺しても記憶を継承できないのか。アルルがリプレイ毎に記憶を引き継いでいるならばひぐらしのなく頃に、の世界観になるだろうし、九龍に殺され続けるように常に精神攻撃にさらされていく。仮にそうであるなら最期には自ら自殺し続け、独りリプレイを暴走させ続けるかもしれない。なのに愉快犯であるはずの悪魔がそう設定しなかったのは何故だろう。予約された滅亡、を意思があるもの→被造物が自覚したときに、必ず造物主に反逆しようとする因果を、真の悪魔は身をもって理解していたからではないか。