されど罪人は竜と踊る 道化の予言 数々の不審点 狂犬病の予防は万全ですか?

道化の予言

人狼殺人事件、と後日言われる事件。これは本当に人狼の仕業だったのだろうか。

まず、ホラレムが入ってきた順番に着目した際に明言した、「人狼たちがそこの攻性咒式士たちにやられたのが一時間半前」、という事実。いくら脚力があろうと、一時間半で山荘を見つけて、わざわざ地下室に老人を運んだ上で殺して。首を取って魔杖剣で刺して、壁に残りの体を擦り付けて、諸々のオブジェクトを下に敷き詰めて。その上で地下階の洗面所との間の床の血を拭き終える、それだけの細かい作業をはじめて訪れた場所で出来るのだろうか。さらに老人の独り暮らしなのに鍵が開いていた、というのが不自然だから、雨が降る前に中から入れてもらったか、跡が残らない形で鍵をピッキングした筈。

攻性咒式士と出会う前に事件が起こっていた、と見るのが自然であろうがーならば一番初めの、猟師とのやり取りがおかしい。人狼の存在なんて入れずに強盗に襲われたように偽装して、人に化けずに山の中を駆ければそれでいいはずだ。または地下室なんかでなく猟の最中に山中で襲撃して野生の獣の仕業に見せる、とか。なのに「ドレルモというのはー」とわざわざ自分から話をふっていた。十年前の事件の関係者を追って始末したならーこの段階で確認をとるのは不自然だし、足取りを辿られるリスクになる。普通はやらないだろう。

そもそもプロローグからしておかしい。人狼たちの鼻が猟犬や生体系咒式士に劣ったのだろうか。本人たちがお互いに臭いを確認しあって、完全に偽装できていると思ったから猟犬の前に姿を表したのだろう。それを何故猟犬たちは見破れたのだろうか。可能性があるなら、姿勢の低さ。人狼は二足歩行した上で臭いを嗅ぐ。対して猟犬は四足で這った上で臭いを嗅ぐ。靴や下半身についた臭いに対して猟犬の方が気づけたとするのが自然だろう。旅行者を猟犬に襲って欲しい誰かが、犬笛など犬が嫌うもので刺激した線はあるが、人狼と知らない相手に、気付かれないようにやったと見るのは不自然だ。ゼロベースで人狼の擬態を見破れるのは、大賢者みたいな奴くらいだろう。

 何に猟犬達は気付いたのか。私の推理であればー狂犬病。殺人者にしては不自然なことに、地下室の現場以外の床の血が拭いてあり、かつ洗面所だけ血が残っていた。ホラー趣味か、わざと現場を確認させるためでなければおかしい。私は「洗面所」というのが鍵だと見る。犯人は水が、水音が怖かったのでないだろうか。そしてーだから雨の中外に潜むことが出来なかった。そしてー不自然に洗面所だけ血を拭き残した、拭けなかったんだ。故にトイレに行ったコンロッカとダーレトは除外される。

ただ、ダーレトの場合は、何のウイルスに反応して咳き込んでいるか分からないので予備軍だとも言える。サウルスとサイーシャは多分、体調不良を風邪だと思っている。故にサウルスはダーレトの咳に対して「こっちまで頭痛がしてくる」と言い、サイーシャは薬を探しに来た。コンロッカが蜜柑を扱っていたのも、ビタミンの必要性を感じたからだろう。逆に、ダーレトは風邪だと思っていない。故に「健康のために、自分も蜜柑を食べたい」と言い出さなかったんだろう。恐水症状。改めて恐ろしい。水の気配だけでなく、水分の咽下でも苦しむらいい。水が呑みたいのに、飲めない苦しさを味わう。ならば、液体を連想させる酒を呑んでいたサウルスとサイーシャは除外される。または初期であるということになるが、犯人は洗面所にいけないほど重度の罹患者である。あの二人は犯人なり得ない。故にホラレムが怪しい、ということになる。それに狂犬病は不安感も伴う。あの面子だと、イラついているホラレムが一番怪しい。あれだけタバコを吸っていて喉が痛くならない方が不自然だ。ただ、あの後も生きてて、探偵やっているからなぁ狂犬病とするのは怪しくなる。どうやって生き延びているんだ?人間でなければ生存できるのか?

それに、一時間半より短い時間で雨が降り始めたのに、家の回りに泥が溜まっていたのも怪しいと見る。不自然に大きな山荘なのに、手入れが不十分なのも怪しい。

 

狂犬病 wiki

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%82%E7%8A%AC%E7%97%85

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