されど罪人は竜と踊る レビュー 二巻の裏側とか

 

されど罪人はー

 強すぎ。アザルリの原型推理

元の名はギルレインと言ったらしい。名前だけならイエス⚫キリストに通うが、だったら神秘性に欠ける。由来はケイロンと見る。でも、だったらもっとそれっぽく、少なくとも速度系の強化を使う。種族を使う。

恐らくはケイロンの弟子の英雄系。全身の包帯とアラヤに対する感傷を考えると、ヘラクレスがモチーフだろう。毒への対抗、焼夷ガスへの対抗。ヘラクレスの死に方を考えればそりゃ対策する。ただ、あの壺は寧ろキルケーの若返りの秘術のような。 

パンハイマ。荊棘の女王の名を考えるに、茨木童子酒呑童子の係累か。そんなレベルで済むと思わないから仏教の方位神の類い。恐らくは古き巨人でない、外法の亜人族。混血だし一概には見れないが。丙酉ひのえのとり、の方角が関係あるらしい。ようは鬼門か。星座の話?旧暦は分からない、十干十二支、とか?インドの民話の羅刹国のような趣味だった夜叉か修羅か。って何で誰も突っ込まないのか。明らかに人類側でないし西洋人でもない、妖魔。名探偵の迷探偵のずれっぷりを楽しむタイプの芸風か。ザッハドの、お前の回答をいっていただけなのだな、という感慨通り。

丙酉は別名かのととり辛酉。天命が改まり革命が起こりやすい年。日本の改名した名は延喜。火と言われながら、陰の金の比和であり、ろくでもない効果が相乗する年。人の心がより冷酷になりやすいそうだ。なお、パンハイマの回りで都合のよい抹殺が起こるのは、辛酉による転換を望む、民族達の支援による動きだろう。圧制下の民族にとっての暗い希望、と誤解されている。

 

アンヘリオ。金剛石の断頭台とは優秀な騎士に冠すべき名。恐らくはアーサー王系のガウェイン、でなく、ベイリン双剣の騎士、野蛮の騎士。もっとも愛するものを殺す呪いを持った剣を抜く。最も優れた騎士。ペトレリカにはその通りになった。姿を消す魔術を使う騎士も殺したそうで、ロンギヌスを使ったという伝承も持つ。こいつだけ当たりの本をいっぱいもっている。エレオミーデって、ウェールズの王朝に関係あるのか。 

ペトレリカ。ポナロルキ、フテルラオ。らふてる→ラプトル、リペトレカ?レプリカ?ペレストロイカ、からか。トリ、でテトカポスカリか。ペーカレリトならボーカロイド。歌乙女に関わるのか。革命の転換点としての位置からもパンハイマの差し金でーまさかね。 

ルチフェロ騎士団→ルチフェロナイツ。ナチルフフツロ→アドルフ⚫ヒトラー、まさかね。

二巻について。一巻で描かれていたように、聖地におけるニ大国の紛争をそれまでやっていた。ウムルンにおける反政府政権ニ派についても、恐らくは両大国のパッケージ化されたゲリラ擁立行動。ウムルンという盤面の端での牽制。故にレメディウスのエリダナを盤に見立てた駒遊びも、雲上の遊戯者達への、ばらすぞ、という牽制。

どちらかというと同盟側の方が力を入れていたようだ。だって、エリダナの大河の側でーと言うのは、フランス系アメリカ移民が映画で知っている。美しい芸術の街パリのセーヌ川でデートしたい、ってドリームのまんまである。お互いにスパイを送り込みあっているようだ。 

なお、最後の「大物がいたら殺してやろうと思った」とは「多重に警戒を重ねた僕の手が読まれた?まさか、そんなことが」とは党首による裏切りでもない。大まがつ式派の自分の演算力に匹敵できる何かの政府側への支援。そして、目の前にいるドゥーチェッタが数法系であることから古き巨人の百八帝クラスを推察したのだろう。「やつらめ、どこまで」「おとぎ話のようにー」というドゥーチェッタの発言も助言をくれた人外に向けたもの。地獄における苦行も、物教の悟りを開く道程とみれば納得できる。一緒に連れてこられた老人が導師か。「しかし、いつまでもつものか」と。しかしーあの少女こそが覚りを妨げる天魔であったのだろう。そういうのレメディウスに望まない。

また、ニ派のうち一派による統合は実際は同盟との取引による買収だった。代金は後払いだったのだろう。エリダナでの身代金の半額は、統合したもう一派の母体である同盟対外特殊 部隊への買収代金に用いられたのだろう。うん、怒る人は怒る。ズオ⚫ルーも民族ナショナリズムに反する存在だから。かといって他の外国からの干渉者は飽きて撤退しているようだった。

そもそも交易資源にしても、恐らくはさらに外からの密輸入品をラベルを張り替えて輸出しているだけだと見る。本当に資源を持っているのは大手石油メジャーだろう。ゴルゴ13第百二巻314話ブラックジャイアント伝説。ゴルゴ13に石油メジャーが石油危機対策として、アメリカ本土に油田を持っているかのような虚構情報操作を工夫しているものがあった。それと同じ発想。虚構の産油国は株価操作のシアターなのだろう。まさに夢の国。何もない原野の上にディズニーランドでも作る気か。あの少女はそこら辺ベギンレイムの尻尾や擬人と同じ物語の中にいる。メトレーヤ、廃都の事件を見るに、収容所での民族虐殺を彷彿とさせるイメージもある。これに楔をいれるのこそガユスだろう。災禍王ってこういう子のことでは。

 

十五巻十六巻は三旗会の金貸しデュピュイと同じ情勢の話だ。鬼斬りキクチと豚騎士を彷彿とさせる登場人物に、近衛兵のデナーリオ。今回は三者の中で一番死にやすいはずのデナーリオが生き残りますが、それだって鬼札と外部からの支援勢力あってこそ。本来一番負け越している密輸船団程度の支援しか得られないはず。

実際の文化に例えるなら鬼斬りは大陸中華系。豚騎士もアメリカのチャイナタウン出身の、東洋人の門弟なのかもしれない。世界観的には同盟の東洋人移民関係者。アラヤのポジションこそデュピュイである気もする。デュピュイがアラヤほどの格物とは思わないけど。しかし、デュピュイと友人のどちらかしか生き残れない話でもあった。

豚騎士の最後の金は多分、死んだ友人に対するものでもあったのだろう。豚騎士は十六巻の、家族を人質にとられた近衛兵のような。身内の命を閣下に代えられない、と献身をなすものを、騎士の心を持っているとみるのだろう。「醤油臭い東洋人」、という豚騎士の発言は、アメリカで日本人が魚料理に醤油ソイソースを使うイメージからだろう。全員が漁民でないし山の幸や作物にも使うのに。海軍としての派兵で海から寄港先の漁村ばかり見ているとそういう発送になるのか。デュピュイの友人も多分、東南アジア系の密輸関係者であったのだろうと分析する、多分デュピュイよりも早く、あるいは幼少期から黒社会の人間だったのかもしれない。多分、寄り合い所帯で一番立場の弱い派閥。デュピュイの合法的だった会社が密輸に利用されたのも、あるいはその友人と誤解されてのものだったのかもしれない。多分、デュピュイは所属派閥を間違われている。案外、デュピュイが持ち出せたリストに書かれていたのは東南アジア系派閥にとって致命的な情報だったのでは。東南アジア系派閥がエリダナに張った活動拠点と他組織への潜入工作員、支援関係が分かるものだったのでないか。豚騎士の派閥はこの取引で各組織の東南アジア系組織工作員の急所を掴み、潜入されている組織への恩を売るカードも手に入れる。何より、今でも豚騎士が同盟の諜報系とのコネを握っているなら、復権に繋がるほどに美味しい。スパイに乗り換えも持ち掛けられるし、エリダナの移民を皇国から同盟に誘い囲いこむ道も出てくる。移民局からの優遇を引き出す見せ札にもなる。

仲間を売って金を手にするとはーという呆れも、デュピュイが友人と同じ派閥に属していれば当てはまる。きっと、その友人はデナーリオ同様、民族の売国奴という汚名に堪えられず死を選ぶ人物だったのだろう。知らないまでもデュピュイは友人を、民族の中での地位ごと葬って儲けたことになる。ある意味、知らないまま巻き込まれて表社会での地位を失ったことへの痛烈な復讐を果たしたことになる。

多分、デュピュイはその後の金の使い道も間違えた。モルディーンやガユスのように友人に、その身内に還元するべきだった。友人を失った後も友人の血縁のために寄付⚫援助事業を始めるべきだったのだろう。そこら辺モルディーンは過たない。

十五巻十六巻における、暴徒達の心境を十四巻の嵐の予兆が。裏切り者二人の視野を夜は応えず、がクローズアップしている気がする。夜は応えずの使獣士スキルにせよ、宙界の瞳があれば、意識を失っている人間にくらいなら使えるのではないか。それをアラヤがデナーリオに対して用いていたとすれば。もしくは電子の海に強い機械使いで、あの車イスが機剣士になるとか言う裏技があれば、デナーリオが雪崩時の暗殺者十五人をかたずけたことも理解できる。アザルリの封を破れるほどの使い手が、実際の戦闘スキルがないって方が怪しく思える。王族としての計画案とラストの遺産をみる限り、機械に対する適性とみる方が自然な気がする。が数法系の召喚士であるケースも捨てきれない。実力者が死体になって発見された真相が、まがつ式召喚のための生け贄だったとすれば納得できる。

それにーアザルリは約束の厳守に拘っていたが、寧ろアラヤはそこから遠い人物であるように私は勘ぐっている。国家の破綻にしても計画倒産だったのではないか。国の窮状を考えると、税制を圧政で強化しても、兆に至るまでの資産に至るか怪しい。そもそも国債の償還はしないのか。身分違いの恋がスムーズにいったが、アラヤ本人の婚約者達、特に他国の候補達が静かにしているのは、アラヤの身体欠損だけが理由なのか。寧ろ、援助を申し出た縁談のあった国と破談にして回るために、流浪の旅を続けたのではないか。となると、計画結婚詐欺もどきの国外資金援助も引き出していたはずと言うことになる。あれだけの資金でなお民間軍事会社を投入しなかったのは何故なのか。

→結論。アラヤの身体が治ってしまえば、それまでうやむやにしていた各清算の取り立てが再開されてしまうゆえに、治療後すぐに、重債務者の計画破産的にアザルリに殺して貰うしかなかったのでないか。愛のために、取り立てを始めから踏み倒すつもりだったんじゃあ。その元手を用いて愛の対象デナーリオを英雄に育てるための出資としての流浪の修練行脚を続けたのではないか。デナーリオにはアラヤの債務の返済義務がない。

そもそも本当に万人に誠実なものは、アザルリが宙界の瞳を取り立てに来ると分かっていて、もう一つの瞳を持つガユスを仕事相手に招いたりしない。アザルリにしてみれば封印から出してもらった上で指輪を渡す約束をした時点で、アラヤの件を面倒見てよかったはず。アラヤに、もう一つの指輪を持つガユスを誘い込むよう注文したとも思わない。アザルリという手段を見るに、ガユス達が消えて喜ぶものがアラヤに代金を支払う、とするのは無理があるはず。指輪を餌にアザルリに抹殺してもらうのは、支払い人が納得できる方法論とは思えないし、三大異貌のものは指輪が人類の間でやり取りされると聞くだけで取引を蹴って自分で取りに行く。裏社会の人間か個人の怨恨の持ち主、ベギンレイムの尻尾の別な黒幕、企業系の利害対立者が考えられるがー。殺人鬼は後金を払うと思えないし、恨んでいる相手は自分で手を下したがるだろう。やはりアラヤも電子の海の住人で、何らかの勢力の構成員として組織の利害を自分の計画の一環に絡めたとみるのが自然か。ガユス達よりも、進行次第で、自分の死後も生存しデナーリオに近づくもう一人の裏切り者の方を優先的に始末したいとみると考えるが。

じゃあ、何でアラヤはデナーリオからの提案であろうと七大大手より順位が低い四派合同事務所に依頼したんだ。約束にこだわるなら上位の候補をそれとなく断っていって消去法で合同事務所がきて、それを自分は否定しない形で罠にはめたことにならないようにしたのかもしれないが。ガユス達にとっては概ね同じことでないか。死後のアザルリの指輪回収劇について責任感を持っていたとも思えない。

ガユス達に、始めに七大大手の一角の協力を取り付けられそうだと伝えなかったのは何故なのか。それに、資金難と分かっている革命政府からの仕事を何故ガルドレイクは受けたのか。金以外の繋がりとは?それを言ったら初めの大使派の人と金の供給能力も出所が不明だ。外国の屑に給料まで払っていると言う話だった。ザッハドの使徒の傀儡か?まさか王家側の誰かがーと言うのは根拠すらないか。

 

別の?モルディーンが指輪を渡すまでに時間差がある。ニドウォルク達から奪ったもののつもりで別なものを渡したか。そもそも聖地から持ち出された=長老達が持っていたやつというのは本当か。いや、同盟で竜達が頑張っていたのって、綺麗なニドヲルクを勇者にめとらせるって確約があったからかもしれない。そして、勝手な約束をした長老達を本人が粛清したという流れかも。