東方紺珠伝に出てくるドレミー・スイートが悪役ではないかという説

東方紺珠伝に出てくるドレミー・スイートが悪役ではないかという説。夢を食べ、夢を創る能力を持つ存在。誰の夢も繋がっているため、他人の夢にも干渉し、情報収集も出来る能力者。

考えてみよう。何故同じ人間同士ですら「地上の人間は穢れているから」、と差別する月の民が妖怪を採用するのだろうか。神霊を降臨させられるなら神霊を起用するだろう、その部下の神獣とか式神とか。月の民の上層部が貘に守りを頼む状況の方がおかしい。配置されていた場所も、兎達用の専用通路。しかも本来生身の存在は通らない場所なのだが、悪夢が迷い混むことを、月の民が嫌がるのだろうか、不自然だ。妖怪と提携してやっている状況の方が誰かに催眠術にかけられてやっているように見える。

ドレミー・スイートは三ボスだが。月の民である四ボスは六ボスが「生命の根幹を司る力」を手に入れてしまって手が出せないと言っていた。しかし一方で、優位なはずの六ボスは「長い間の硬直状態が続いた」と進展が暫く無かったような発言もしている。つまりー生命の根幹を司る力は六ボスがはっきりとは認識してないうちに侵略側の手にわたったことになる。それにー六ボスは会話中に月の民の奇手を論評してばかりいるくせに、自分の打った「大地の妖精族を用いる名手」に関して誇りも惜しみも見せなかった。六ボス以外が五ボスー「クラウンピースが浄土の民に有効だ」という情報を渡したケースを考えよう。

クラウンピースの発言を整理すると、友人様=六ボスの純弧。ご主人様=exボスのヘカーティア=ラピスラズリ。敵=月の民と月の兎、ご主人様と友人様と自分を邪魔するもの。になるはずである。

純弧側の作戦としては、夢の世界の存在を予め知っていた上で。ヘカーティアを夢の世界に潜ませた上で対月の民=浄土の民用のクラウンピースに侵攻、包囲封鎖させる。そして「袋の鼠」となった相手の、その中でも優先確保目標であるジョウガをヘカーティアに捜索させ、発見次第全力で叩く、というものだったはず。

これ、別に純弧は必要ないんじゃないだろうか。クラウンピースはあくまでヘカーティアとの主従関係であり、かつヘカーティアも月の民と敵対する理由があるから、純弧と組んでいるのである。純弧が倒れても倒れなくても月の民への侵略は続行できる。割にEX戦での態度は純弧の意見に合わせたものであった。つまり、ヘカーティアは敵対する理由があっても、自発的に仕掛けるほどの必要性はなかったということになる。ヘカーティアは純弧以上に策略を巡らせる必要が多分ない。と見る。

そもそも封鎖して袋の鼠にした相手を見つけ出すのであれば、最強の大ボス魔術師に捜査なんかさせない。個々が強いわけでなくても連携に優れ、数が多く、そこまで穢れ→気配が強いわけでない存在を用いる。妖精の中でも特に穢れが強いクラウンピースはヘカーティア以上に向かない。しかしそれ以外の妖精、特に松明を見たわけではない地上から連れてきた妖精を組織して放つのである。

有効な策はこれだろう。包囲封鎖に成功しており、かつ内部に工作員を送り込んでいるのであれば、工作員に隠密に徹して所在調査などさせずに。→「封鎖された狭い逃げ場の中で騒ぎを起こして、プロバガンダを混ぜた都合のいい流言飛語を伝染させて、内部の他人を確保目標捜査に担ぎ出し、魔女狩りのようにいぶり出し、動きがあったところを直轄の担当者が押さえる」、それが効率的なのだ。

「妖精には月の都を侵略する知能はないはず。誰か利用している黒幕がいる」という部分に関しては六ボス、EXボスどちらも要素を満たすが。

鈴仙いわく「妖精の穢れは本来、月の都に影響するほど強くはないはず」それが事実。しかし事実を歪曲、捏造してクラウンピースに吹き込んだ存在がいるはず。「大地を司る妖精族が静かの海を占領している限り、月の民には手も足も出せない」と本来の潜在能力以上のデマを教えたことになる。クラウンピース本人が言う、「地上から連れてきたやつもいるけど、私達は地獄の妖精だもんね」と言うのは、多分決定打じゃない。余所からクラウンピース達本来のスペックに上乗せして穢れを継ぎ足した輩がいる。クラウンピースは実は「ーと、が言ってたもん」「て聞いた」って伝聞系が多い。友人と主人を慕っているから、と見ると頬が緩むけどーダメだよ、誰かに騙されちゃうかもしれない。

個体としてのクラウンピースの「松明を見た相手を狂わせる能力」→「狂うというのは本来の全力以上の力を出しきるということで」と言うのも稀神サグメが警戒する「生命の根幹を支配」というレベルまではいかない。少なくとも「支配」に至るほどの操作精度を持っているとは見れない。

私の回答を言おう。ドレミー・スイートこそが六ボスも四ボス以下月の民も出し抜いて月の都を狙っている張本人。まあ、一ボス二ボス達ラビッド・フォースも月の都転覆を狙っている節があるから黒幕の一人、にすぎないけれど。

そっちの方を聞きたい?短くすむからじゃあそっちから。三ボスは今の月の都の住人は、今の鈴仙程の行動意欲が無いようなことを言っていた。しかし一ボスは出会っただけの鈴仙以外のプレイヤーへ「好戦的な地上人に遭遇した」「これより応戦する」と、対話の余地もなくバトルへ持ち込んできた。兎らしい臆病さと素早さだと印象づけていたが、鈴仙自機の場合にそうでないことがわかる。本来は勤労意欲に溢れているわけでない一方で、そこまではあっさり口を滑らすわけでもないと言う実体を。兎同士であれば和やかに切迫せずに済む、という見方は甘いだろう。調査部隊といっておいていきなり「浄化活動」「危険な相手へ即応戦」という拙速かつ果断な武断策をとるのは、自立した動きである。上からの命令、職権を逸脱した職権濫用。何が狙いか。自分達の上の月の民上層部を異変解決のノリで叩いてほしいんだ。

一ボスはいくらなんでも。ステレオタイプな間抜けさで情報を口走りすぎて不自然だろう。素だったわけでなく、うっかりしたように見せる演技であり、誘導だった。一ボスは鈴仙にやられたあと「緊急事態発生」としっかり真面目に精鋭ぶりを発揮し出した。二ボスも見た目通り勤労意欲に欠けている一方で。月の都への逆侵攻のリスクすら知らんぷりして見せたのは、計画的な行動だった。月の兎達は結託している。二ボスの鈴仙に対する「裏切ったってマジですか」とは過去に月の都全体を、じゃなく、自分達労働者自分達種族の団結からはみ出す気か、という意味。あれが本当の素だった。

月の都、内憂外患の体である上に「内憂」の方が酷い気がする。打出の小槌の魔力による下克上だろうか。ようやく自由民権運動、デモクラシーが表面化してきたらしい。

三ボスもそのことにその事に気づいたんだろう。「月の都へ。ははぁん」て言う反応はそういうこと。「誰かの罠に嵌まってー」「引き返すなら今しかない」と言ったのは反応を見るためと。後は、やめろと言われるほど前に出てくる連中だとわかっていたから。引けば引くほど押してくるタイプ。ー

一方で、EX版での「だから言ったでしょう?あのときあれは夢だった、ということにしておけば後悔せずに済んだのに」とは本当にあてが外れて落胆したから。

何でか。折角二ボスが「いってみて自分で判断しなさい」「狂った極楽浄土、月の都(ルナティックキングダム)へ」「ミスの許される地上人には私たちの苦労は分からない」。鈴仙には「そうそう一つだけ忠告しておく。月の都は一人の狂人によっておかしくなり始めている。昔の極楽浄土は見る影もないと思ってね」と、体験版らしい煽りを成功させたのに。また、三ボス自身も「月の都に向かうと行っていましたね」「そこでは今までのとは比べ物にならない悪夢が待ち受けているでしょう。それは狂夢と呼ぶべきものです。」「穢れたあなたには今の月の都は狂気の沙汰にしか見えないでしょう」「それにしても兎にしては珍しいですねぇ。ちゃんと仕事をするなんて。なんか使命感があるような」と言っているのに。

四ボスから方向転換して月の都の枠の外へ出てしまって、月の都内部のプロットをガン無視してしまうのだもの。四ボスは本当に言葉で運命を転換できてしまったのである。体験版からの一ー三ボス達の用意と努力はなんだったのだろうか。月の都編の五ー六ボスはどうなるのだろうか?

いずれにせよ、ドレミー・スイートが言っていた。「狂夢」は今回のクラウンピースが振るってきた。「妖精達よ。もっとスピードあげていこうよ。イッツ・ルナティックターイム。狂気の世界へようこそ」月の都の中は非常時の防御にせよ「生きているものの姿が殆ど無い」「冷えきっている」世界であったのに。そう、クラウンピースにしては減速してスピード止まったような。この場合浄土=時間経過のスピードが零に近くなり延びる。穢れた穢土=時間経過のスピード極限に近づき縮まる。という方程式だろうか。

クラウンピースとその周辺の妖精が振るってきた鬼神の力。そして、純狐の「時が経ち恨みだけへと純化した」とは東方地霊殿のキーワード「怨霊」が正体として当てはまる。地獄の、負の感情と金などに群がる恨みと欲と嫉妬の存在が穢れてないわけがない。シャーマンスピリットの憑依合体と同じ。憑物筋の振るう常態から外れた力をあの妖精達は外付けしていた。しかも、妖精大戦争の際に魔理沙を見ていたような連中が好みそうな弾幕だった。

五面において妖精達は。霧雨魔理沙のアースライトレイとミルキーウェイ、ノンディレクショナルレーザー。スターレヴァリエ。そして何故かナズーリンダウジングロッドのゴールドディテクターを多用してきた。思うに、星をキーワードにした面子の弾幕がダウンロードされていたように見える。霧雨魔理沙、客星を使う東風谷早苗、名前に入っている「星」から星熊勇儀寅丸星、「じほ」→霊烏路空に「ひじ」→聖白蓮。狂気繋がりで鈴仙、特に月兎遠隔催眠術を。

ようは地霊殿古明地さとりと同じ。恐怖催眠術テリブルスーベニールと同じ弾道で放たれるゴールドディテクターもあったし。今回はドレミー・スイートがさとり役で方々で戦った面々の技を過去のプロフィールまで調べて、松明の火の光を通じてクラウンピースにインプリンティング「刷り込み」したのだろう。

「浄土の民」にとって、本能や欲もまた穢れ。生命活動と本能に結び付いた休眠のリズムもまた生命力の具現。生命力の活性化、限界突破を引き出す欲を引き出せる、夢使いのドレミー・スイートこそは生命の根幹を支配する、という要素を満たす「力の持ち主」。少なくとも夢を創ることも出来る辺り、夢→欲を食べるだけの神霊廟宮古芳香よりも上位に位置する能力者。貘であるドレミーも周囲の神霊、低俗霊、欲霊を食べて回復、成長、進化を図ることが出来るはずである、夢を食べる能力だけで。岩井恭介の小説 ムシウタを是非是非ドレミーに読んでいただきたい、特に七巻。生体電力を欲→夢に置き換えて月の都の避難民を相手に、映画 マトリックスをやることが出来るはずである。

という月の都の天敵であるクラウンピースとの共通性と、月の民が避難民であってくれるメリットから、ドレミー・スイートを黒幕と認定する。

「月の都から出てくるやつには何をしてもいい、と言われている」とクラウンピースに命令が出て喜ぶのは、夢の世界で月の都の引きこもりの皆さんを食い物に出来るドレミーである。他にも月の都が封鎖、月の民が引きこもりになって喜ぶ存在はいるのかもしれないけど。私の推理はこうです。

大体、地霊殿の四ボス六ボスの古明地さとり霊烏路空のペアに、三ボス五ボスのドレミー・スイートとクラウンピースは似すぎているのである。