シリーズ本編の中で私は一番気に入っている作品で、かつ初季視点で戦闘をいなしていくストーリー。初季の特徴は空を飛ぶ能力と虫の体、と言われていますが、もうちょっとあると見ています。特殊能力を持ったメインキャラの活躍をみたい場合は、七巻や十巻、十二巻、十四巻をお薦めします。特に十四巻は三巻で出た場所と被ります。

三人それぞれ目的がありますが、この巻の性格を決めているのはディスクでしょう。

さて、初季がたてた作戦はどうだったのか。

初季自身の利害で言えば特環を不利にすること。本当に連絡を取り合っていたかはともかく、詩歌のゴールで、むしばねに詩歌を回収させること。

普通にやっても今度は無傷の東中央に詩歌をとられて、自分は最悪かっこうに消されるだけ。

そこで海老名優を拾ったことが生きてきます。

まずむしばねに、東中央と衝突せずに詩歌を回収することを目指すように伝えます。次に、ディスクの価値をぼかして、東中央の眼を引くようにむしばねに優を付け狙わせます。別に優はむしばねの味方じゃない。むしばねに狙われている人物を、管轄内でかっこうが援護に向かうのはあり得ない話でもない。初季自身が東中央に優の救助を求めても信用されないだろうが、東中央の敵を動かして誘導することは可能なはず。

かっこうと東中央の主力が、海老名優を挟んで、むしばねの追跡部隊と中央本部に向きあっている隙に、むしばねと詩歌の合流を果たしてもらえばいい。むしばねが優を追跡出来るかどうかは微妙だけど、初季から優に発信器か虫を仕込むことは比較的容易なはず。