残念異能?まあそうですけど。「水分をゲルに変える」ゲルが何かは誰か言ったげて。マッコウクジラ脳油と蜂の巣のワックスエステル、蜜蝋で融点が低い不飽和脂肪酸天然ワックスだよ。真価は比重と浮力の操作で、身体の一部としての体温・湿度変化に沿った操作性。かっこいい使い道はイカロスの神話。未来予想図にスパイダーマンが入っていると想定される。あの異能である理由もある。

やりとりのノリを眺めつつ、ユルい能力者モノを見ていたら最終回っぽい。さて、アリアや研究者はある程度下野根隆良のゲルの成分推測できてそうだから、固有名出したげようよ。

 

残念異能?まあそうだけど。「水分をゲルに変える」ゲルが何かは誰か言ったげて。仮説ー蜂の巣のワックスエステル、蜂の蜜蝋だよ。特筆すべきはマッコウクジラ脂のように室温で液体蝋であること。不飽和脂肪酸とやらが多いかららしい。そしてー固体化させる方法は不飽和脂肪酸を酸化させること。融点、固体から液体に変わる境界の温度が高くなり常温より高くなる場合が多くなるからだ。

 

一巻で分かった情報が、「上に乗ると滑る。白くて濁っててねばねばする。不導体。身体のどこからでも出せる。虫使いの子が浴びるのが好き。祝宴を彩る紅き焔を使う人の運命のパートナー。水分を含み、炙ってもなかなか燃えない。」以降で「衝撃緩衝効果があり、軽減として防御に使える。出した後も自由に操作できる。操作の中に濃度操作も含み、水のように薄くしたりできる。目立たない場所から出して足元に広げ、水のように薄くして踏んだ相手を捕捉できる。不導体でも濃度を薄くさせた上で蒸発させれば、その霧に通電させられる。大気中の水分を吸収させ、空気を乾燥させることもできる」等が判明した。

 

沙凪にぶっかけるってのが、一番のヒントだというのが悲惨だと思う。私は人体の構成物質に関連した能力だと見た。夜侘が話題になった際に、人体発火現象の能力者は火に耐えられるよう肉体が変化する症状が出るという事例が出た。身体のどこからでも出せて、意外と大量に出せる、と言っても何の変化もない人間が一度にそれだけ構成物質を失えば体調を崩すどころですまない。本人の体積以上出せないってことだし。あくまで自分の肉体を変化させて操る+構成物質を操る、能力なのだろう。

 

燕の巣のように唾液の物質ーシアル酸とタンパク質アミノ酸諸々かと思ったけど違った。それではよく滑る、ってところがおかしい。

 

根本は蜂の巣、蜜蝋なのだろうー蜂蜜ではない。蜜蝋はあくまで蜂由来の蝋、ワックスエステル。脂肪酸と脂肪属アルコールがエステル結合したものらしい。人体構成物質では皮脂腺の脂質に共通し、ゲルよりニキビに近いのでないか。高い保湿性を持つゆえ、人体と組み合わせた場合水分を含みなかなか火で燃えない。流動パラフィンパラフィンワックス、ワセリンなどとも近いのだと見るが、工業精製物よりも液体の性質が強そう。天然ワックスゆえに保湿性が特徴なのだろう、蜜蝋ワックスは乾燥防止のクリームにされているらしい。うん、本当に祝宴を彩る紅き焔、キャンドルフレイムのパートナーだ。燃えにくいけど。

 

同じ虫でも、蚕の絹糸や蜘蛛の糸は膨大な数のアミノ酸を複雑に編んだ、繊維質のタンパク質である。フィブロン、シルクアミノ酸というらしい。石油に変わる繊維らしく実用化はされているらしい。フィブブロンと同様に蚕の糸に含まれているセリシンは、成分が美容に役立つとして健康食品になっている。まだ研究することはあるようだ

 

「蝋は白くて濁っていて、不飽和脂肪酸が多いと液体にー保有者の体温に応じて融ける、それが白濁したねばねばの正体。この物質を利用した興味深い逸話がマッコウクジラの脳油とされているもの。なんと鯨の頭の、脳の中に溜まっており液体。マッコウクジラはこの頭の中の蝋を、体温を変えることで比重、および液体と固体の状態を操作し、浮力を操作しているらしい。比重は水深でかかる圧力の影響もうけるし。また、イルカ同様に行う反響定位の際にスピーカーのアンプの働きをする器官でないかと言う説がある。身近ではないが、隆良の異能に自然界で一番近いのがこのマッコウクジラの脳油だと考える。ーマッコウクジラは英訳するな、アリアみたいな発想になる。隆良がゲルの濃度を操れるのも、潜水用の浮力を操作できるこの特性に酷似するものだからだろう。」

マッコウクジラってどうして深海まで潜れるんですか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1028054145

知恵袋のページが分かりやすかった。

 

蜂の巣の材料ゆえに、真価は木工ボンドだと見る。粘着材としての使い道はあるが、液体の性質が強いところをいかして、無機物よりも吸湿性を持つ木材と相性がいいのだろう。うーん、盾にするなら土や金属がいいと思うけど。端材を粉砕してのりで固めた、ベニヤに使うのが一番正しい用途だと思う。また、建材の漆喰や砂をのりで固めた物質、原料段階のアスファルト等にあのゲルを混ぜて、操作を試みれば通常以上の性質を持った素材になるのでないか。ログハウス作りとかに使うと、生き物に快適な住環境になりそう。沙凪の虫の虫籠にどうだろう。殺菌性もそれなりにありそうだし。

 

私は隆良を蜂の巣ボンド、と電動ミカンと合わせて呼ぶのがいいと思う。またはハチノスイカロスか。ギリシア神話ミノタウロスのラビリンスの後のダイダロスとイカロスの話。鳥から抜け落ちた羽をニカワなどで固め人工の翼で空を舞ったと言う。鳥の羽の油には雨などを弾く撥水性がある。ワックスという分析を正しく使うのであれば保湿性とならんで撥水性に着目する。ブースターや翼を別個に用意して異能を塗布すれば、雲の中でも飛べる翼ができる。隆良自身の機動力、遠隔攻撃性能を高める役に立つ。何せ、飛行中であればゲルは独りでに地上を目指してくれる上に広い範囲に垂らし、風に乗せて散布することも容易。自分は相手の射程から離れたまま、地上に落ちたそれも自由に動かして相手を襲うこともでき、撥水性があるゆえに雲の中に隠れゲリラ戦することもできる。相手の上空の視界を確保すれば相手の死角や遮蔽物の影を見つけて、ゲルにそこを経由させて不意打ちさせることもできる。そして、高速移動時の衝撃はゲルを緩衝材に使うことで押さえられるし、高いところから落ちた非常時のクッションにも困らない。反動の強い火器、搭乗兵器の砲撃を扱う際にもゲルをハンドクリームークッション材に代用してスムーズに戦うことができる。

 

単独で活躍するのを目指すなら、ゲルの操作で、糸状の固体に保てるまで訓練すべきだろう。スパイダーマンの域に鍛えれば本当にヒーローになれる。でもスパイダーマンの超感覚や、糸にかかる振動を拾うセンスはないわけだ。漫画 アラクニドの糸の結界をできるようになればすごい脅威だと思うけど。

 

ワックスにこだわるならば「速乾性」「鍾乳洞のような凝固性」を実装すべきだろう。今はマッコウクジラのように、不飽和脂肪酸が多いゆえに融点が低い液体である。飽和脂肪酸に変えることで融点が高くなり凝固性に至るそうだ。蝋燭で弾丸を作ったりとか。色々な形に変形させていくと合鍵作りとかに便利。ワンピースでいうならドルドルの実、って悪党じゃん。液体から固体に自由に相転移出来るようになれば、関節に流動性を残した自在に動く蝋人形を作る。また、ワックスで覆った相手を蝋人形に変えることも出来るようになるだろう。

 

ゲルーワックスの組成を変えられるのであれば、ゲルを固めて作った蝋燭のバリエーションを豊富に出来る。脂肪酸の製品の代表である石鹸も色々できる。香料を混ぜたキャンドルアロマテラピーや芳香剤。脂肪族化合物の油絵の具の配合。花火みたいにカラフルな燃焼反応をする蝋燭も出来るかもしれない。電気×蝋で、パラフィン「蝋」のようにフィラメントにしたりも出来るだろう。その組み合わせだとろうそくの科学を書いたマイケル・ファラデーを連想する。

 

何より、保湿性を生かした蜜蝋ハンドクリームの薬効をデザイン出来る。軟膏になるハンドクリーム[グリセリンに近い物質]に出来ればー火傷の皮膚治療を始め様々な活用場面が想定される。水生生物を陸上で長持ちさせるのにも使えそう。

 

そして。不飽和脂肪酸の特徴は飽和脂肪酸よりも不安定で自動酸化されやすく発火、酸敗の危険があること。ゆえに人体の脂質を操作できる域になれば、脂を可燃物、ナパームによる焼夷弾やグリセリンに液体火薬を混ぜた擬似爆薬、可燃ガスに出来る。ノーベルも液体火薬ニトログリセリンを砂に染み込ませて固めることが出来て成功した訳だし。油脂系の化学は、有機化学の脂肪族化合物としてすごいシェアを持っているから、その分子を将来的に操作できる可能性はとても貴重。

 

「他の生き物の脂質も支配できる」「遠隔、時限で脂質の組成を変えられる」「脂質の操作で、生身の脂肪から水分を抜き単体に出来る、脂肪に衝撃を与えられる」が可能になれば、脂質を媒体に人体から水分を抜き取ってミイラに変える、さらには人体蝋燭化現象→人体自然発火現象を自在に起こせる恐怖の存在になる。今の夜侘と紛らわしい、見ただけで焼殺出来るパイロキネシストにもなれる。

 

怪人蟲男に変身できたら凄そう。未来予想図にスパイダーマンが入っていると想定される。まあ、自己防衛の本能がセーブしているのかゲルの固体化、相転移はまだ先になりそうだ。そこら辺が残念さの理由だろう。誰も成分に着目したアドバイスをしないから、隆良が勉強して能力の本質を追求する速度は遅い。自己防衛を意識しないと、制御を失敗して自分を蝋人形化、人体蝋燭化現象誘発をさせてしまいそうだし。無意識に火傷を恐れる故にハンドクリームみたいな異能になっているのでないか。(恐れているのは自分の火傷でないかもしれないけど。電気火傷とか。)

ー身近ではないが、隆良の異能に自然界で一番近いのがこのマッコウクジラの脳油だと考える。ーマッコウクジラは英訳するな、アリアみたいな発想になる。ー

と言うことだが、隆良の異能は他の能力者とは少し性質が違う気がする。炎や氷や雷や爆発と異なりー人間がフルに活用できる力だとは思わない、他の生き物に近似した力だ。この九巻で出てくる異能的プログラムやアリアの研究である生体異能蝶同様に、生得的に個人に備わったものでなくー始めに誰かの異能があって、その異能による影響で生まれた異能なのかもしれない。異能疾患説が正しいなら、異能が生まれる理由を再現できる異能者が存在するのも納得できるが。マッコウクジラの脳油の浮力操作能力を追求するやつがいるのか?メタモルフォーゼ系のー人魚みたいなやつが欲しがりそうだけど。