ムシウタ十三巻

アルファって何者?
それはさておきCってすごい。
しかしー「アルジャーノンに花束を」をプレゼントしたくなる。八巻を見ていてそう思った。
ころろやCは、ハルキヨや詩歌のような突発的災害のような能力者と違い、データに基づく能力開発研究の産物だと推理する。
制御はともかく、管理と代理演算は中央処理装置のような役割を果たす司令塔を用意して行っているはず。そして、七巻八巻九巻をみる限り衛星搭載の演算装置が関わっているはず。
そして多分、理数系は最強でも、文系の暗号解読能力に難があるのだと察する。力が外部から充電され、増幅されているときなどに能力制御のリソースが高くなり、他の脳機能が低下するのでないか。ビリビリはしぇらを見て「しぇら」「まやもとらう」の名前を誤変換させて別な人物を見たのでないか。おそらくは「あんもとしいか」か「りな」。蘇生者やクローン達は、衛星をマザーコンピューターー司令塔に、脳に埋め込んだSIMチップを元にブレインマシンインターフェイズを実現しているのではないか。不死の虫憑きは、アンデッドでなく組み込みシステム、エンベンデッドの虫憑きだと考える。

八巻のビリビリがしぇらに襲いかかるシーンが印象的で仕方ない。とある魔術の禁書目録十五巻でフレンダが麦野にやられている場面を思い出してしまう。

なぜビリビリの能力が強化されたか。作中ではおうるの力がミスリードに使われていたがー。恐らくあの墓守と萌々の相性。墓守の虫はゾンビのような腐敗能力だったが。あれは微生物の発酵熱を用いた微生物燃料電池に応用できる。五巻を見る限りまいまいにも可能。多分墓守が電池ーバクダッド電池で萌々がモーター、ベルの役割を果たすのだと考える。だから墓守がディオレストイー樹の力をダウンロードした場合、果樹のフルーツ→バクダッド電池か微生物燃料電池→モーター(ディオレストイ→墓守→萌々)と受け渡しされる。そして萌々やCを終点にせず、彼女らをホストコンピューター役に、全てのクライアントへ力を分け与えることができるのだろう。萌々はクライアントを削られ過ぎた結果、アースを失い過充電された。バックファイアを食らったということか。全リソースを司令塔本体に集中させた結果なのだろう。分散されるはずの力を一身に集めすぎてあれだけの力と暴走を招いた。

本来のCの倒し方はそういうものではないだろうか。相手の能力の供給ラインを攻撃するー隠密しながら時限爆弾を取り付けるような技術を持った存在がいればスマートに倒せるのではないか。そして、電流の遮断と逆流、ショート→そしてバックファイアを招くことができれば。
アクセラレーターがいれば電流の逆流によるバックファイアなんて一発でできるのに。導体や半導体回路の操作。電光を操作できる能力者による反射版ー金属板によるコーナーキューブの利用や電子ビームによる迎撃。または海水中塩分濃度や神経系などイオンチャネルを擬似的に形成できる力も有効なのだがー作中に出ない。

弱点の一つは静電気帯電だろう。電気施設の過充電が狙い目だ。乾燥剤になるシリカゲルや除湿器、空気操作能力者にCの電力をショートさせる作戦をとらせるのも手だ。Cが用意したアースやブレイカーを破壊した上での話だが。
AIを破壊するためであればジャミングー電磁波兵器、EMP爆弾が思い付く。通常兵器の延長で高高度核爆発を起こす手もある。

土師はCの強さは電気という現代文明に普及した力を用いることだと言ったが。文明の基盤となっているインフラ性と規格化された普衍性ーつまり電気文明のものであれば万能に介入できること以上の利点が4つある。
最大の利点がエネルギー効率のコントロール可能性。自然の媒体を用いれば虫の力を殆ど使わずに電気を操れる燃費の良さとエコさ。
二つ目に規格化、単位化されていることにより電気の計数化が容易でありかつ、遠方の電気設備も電気通信で精密制御できる優れた技術環境が整っている制御性。技術発展史の主役としてのメリットだ。
三つ目に情報工学の応用でデータ化したものを、ビット単位で、距離を無視して少ない誤差で数量を問わずファクシミリ出来ること。自在な模倣適性。
最後はそれ以外の性質も自由に付け加えられる拡張性。Cという能力者自身の制御能力に加え、能力制御に関して人類の脳と互換性のある機器を演算補助装置として組み込みことが出来ること。とある魔術の禁書目録アクセラレーターのように外部ネットワークを並列演算用、代理演算装置として接収することが出来る。電気文明とマニピュレーターロボットで操作出来るものであれば、記憶媒体などを別個の用途に取り込むことが可能。

でも、Cは家電製品として生まれてきたんじゃないんだ。商業主義のスペック競争でもないのにーできる。ーをーよりもっと出来る。何て能力の見栄の張り合いに人生を注ぐ以外にも可能性はあったはずだ。既存の枠組みの延長、に挑戦する以外の道を模索⚫発明できなかった悲劇を悼む。「力がないから、言うことを聞いてもらえない」だから力を拡張しよう。その思想の成れの果てがCだと思えてしまう。

Cのような映画ターミネーター的脅威に対し。Cの偽物を複数産み出して乗っ取り、混乱を図る手段もあるがー。