ノーゲーム・ノーライフ4・5を考え直す(ネタバレ注意)ー十二位吸血鬼とはムシウタの虫の一派、ルシフェラみたいな連中でないか。ラストの「現状維持」「本当に唯一神に挑戦するとは」というのが全て。

 ノーゲーム・ノーライフを読んで。空達は自分が直接見聞きしたこと、以外の背景の読み取り、において結構誤答がある筈。プラムの意図の読み取りについて、プラムにどれだけ脅威されようと、背景事情が分からなければ真実に至れなかった筈だ。
はっきり言って女王のゲーム、参加者ー(プラム、アマラ、女王)の思想が全然擦り合わせされていなくて、本当にちぐはぐになっていた。お互いに出し抜き合い、見殺し合う関係が成立してない。
取り敢えずプラムの正体は何か。「魂の器」。ジブリールが言っていた「魂の器が違いすぎますから」という台詞に対した魔法の道具。
ー魂の器の概念は、ムシウタのアリア・ヴァレイの性質に似ている。
プラムが四巻序盤で死にかけていたーそして八百年、十数回の勝負で難攻不落だったゲームの決着を「勧誘」しに来た理由。「種族本来の素体として生まれ持った魔法能力に欠けたものが使用する、魔法の道具か魔法の触媒」を、「魔力を補充せず」に湯水のように使い捨てにしようとしている輩が存在するから。魔力切れによる死、を回避しようとした触媒その物ー「ソードワールドの魔昌石みたいなもの」が、「ボク→デク型の魔導書ーbook=マジックアイテム」を個体として送り込んだから。
触媒に対する魔力の補充は、必ずしも今マジックアイテムを使っているレンタルユーザーでなくてもいいらしい。

そして、一番切羽詰まっていたのは十六種族かどうかも定かでない「ボクーbookー魔法の本ーマジックアイテム」→「マジックアイテムとしての魂の器ーコピーロボットの類いか」自体であったが。
プラムの中に入っていた魂は最低限三つ。
正真正銘の吸血種ームシウタの宇野ノイル、中山カノン、カラスヤンマみたいなやつ。「虫とはなんなのか、虫憑きから普通の人間に戻る方法を聞き出したい奴等」が是非知りたい情報を持ってる奴等。
秘されていた名前、木精種ー白樫初季やルシフェラみたいなやつ。
現状、明確には正体不明、水精種か幻獣種、龍種か異世界の妖魔種、グリゴリの子としてのネフィリムーとにかく、女性体ー娘が一杯いるプラムのクライアント「最低限、生殖可能な男性でないと」と注文したやつ。恐らくは新約とあるのフレメア・セイヴェルンみたいな連中。

十二位吸血種はムシウタの根幹に関わる存在。
ムシウタの虫憑きとは、「吸血鬼に噛まれると「特別な病」を発症する」、と言われている病のこと。それだけではあんな状況にならないものの、ろくろ首ー首抜けの病ー離魂の病、のこと。幽体離脱、バイロケーション、生き霊が発生しやすくなる状態のことだろう。魂を複数に分けることが出来るのであれば、ヤミと帽子と本の旅人、のリリスみたいな真似が出来るのだろう。恐らくムシウタbugの花城摩理や佐藤陽子の秘密はそれだった筈だ。
そして虫とは何か。原虫たちと欠落者化のせいで本人の身体から外にはぐれ出た魂が、生命力確保のために他の人物とリンクを結ぶようになった存在、ではないか。虫と虫憑きの繋がりは臍帯、ヘソの緒に近いのでは。胡蝶の夢、ということだろう。新しい宿主を見つけてつきまとうようになったモルフォチョウがモデルサンプルだと考える。尤も、この説明だけが全てだとも考えないが。
太陽光が弱点になる、のは特別な病の真相じゃない。
ーこの部分に関してプラム自身が、ドラキュラの直射日光に弱い設定、を暗示にしていた。高位のデイウォーカーだからか宇野ノイルはそんなでもなかったのに。

五巻ラストの「このまま水精種に飼われる状況に甘んじている気はないですからねぇ」とはプラムの一派だけの意思だろうが、やはり完全な独立と野心の成就ー成虫化を望んでいる一派はあるらしい。まあ、東中央支部のまいまいや五郎丸橙子に、友情や忠誠を誓う奴等はおかしいと思うが。
この、すいせいしゅ。東方projectチルノ因幡ていのような、実際の種族としての水棲種のことではない。女性だけの種族、という説明は不可解だが。「すいせいしゅ→しゅすせい→しゅうしょう→しゅうきょう→宗教、宗教家」のことである。巫女さんやシスターに、スタンドとして頼られているのだろうか。ムシウタ終盤での五郎丸の「あなたも虫憑きを導く意思があるものと信じていた」の台詞はそこら辺のニュアンスだ。ルシフェラの「誰とも敵対しないことが、敵を倒すよりどれだけ難しいか」も同じ立場。
だから最後に、「俺達は誰の駒もとらない」とはと発言したら→「唯一神に挑戦する気ですか」という感想を抱かれた。キリスト教の思想の一部ではあると思う。神の慈悲や神の前での平等など。唯一神とその他の子ら、という思想モデルになる筈。はっきり言おう。このシーンにおける空たちの思想とプラムの思想は完璧に別なポジションから発されている。空がプラムを好敵手と認めたのは間違っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて。ノーゲーム・ノーライフ女王のゲームの関係者の意図の読み取り始めます。ーネタバレ注意。
「女王を起こせたものは、女王の愛と全てを得る」
これが大前提。そして女王は氷の中で冬眠している。
絵本のお姫様の話でさえ、本来は、独立した脚色にすぎない。

→まず手段について。
アマラもプラムも無視しろ。そもそも水棲種単独、女王本人一人で起きるためのセーフティーは絶対にある筈だから、夢への干渉なんてしなくていい。
女王の氷を排除しろ。それだけでいい。本命はそれ一つ。
光属性の魔術で深海に、春の日差しを浴びせろ。フリューゲルの高位個体なら可能だろうが、エルフでもやり方さえ確立できれば可能。鏡の通路、光ファイバーケーブルを水中に通せ。熱量の関係で一瞬にとかすのは無理でも継続的に女王の体を暖め続けて冬眠の解除期間を縮めることは可能な筈。冷水を温水に変える、水温干渉の魔術も併用することで効果を増す。

空間系魔術が可能ならばさらに簡単。
女王の体調さえ万全に保てるなら、氷だけ外にテレポートさせろ。テレポートの能力で衣服だけ転送させるのと同じ方法論。あるいは冷水を温水に変える方法として、女王の周囲一帯を結界で囲んで、温泉の温水で取り囲むのでもよい。
女王を起こすだけでいいなら、打撃のテレポートの応用で叩くことも可能。どついて叩き起こせ。実際常識的な行動かはともかく。
ーーーーーーーーーーーー
ムシウタの魅車も含めて。「愛→アイ→眼→見守り」「贔屓ひいき」というのが重要だ。
ーーーーーーーーーーーー
さて。まず女王の意図はー
単純に人事登用が目的だと考える。「惚れるにしても違うから。ないから」この台詞の通りだろう。恋人の勧誘をしているんじゃない。頼れる技自慢の配下、寵臣を募集しているんだ。
愛の形、という意味でジブリールが空白に求める愛、寵臣への寵愛に近い。
女王を見とれさせる、女王の眼を奪う、視線を釘付けにする、女王の眼鏡に叶う素晴らしい技芸や天分を。目に焼き付けよう。
ーーーーーーーーーーーー
あの王子の話にしろ、展開はどうあれ一番始めの自己PRは女王にこの身の全てを捧げる、誠意の保証からだった筈だ。ハヤテのごとくの執事みたいな求職活動から近づいたのだろう。
五巻の冒頭とプラムの勧誘を考えるに、その王子は吟遊詩人、バードとしてお抱えになることを望み、寵臣となったのだろう。その仕事が、八百年かけてなお後世に残るあの名作絵本。実在のモデルがどうだろうとその若さはいずれ変質するのだろうし、死後何世代も後世に残るものでは本来なかった筈。しかし世界中の人々の記憶に残り、愛顧されるあの物語のお陰で。今なお人々の中でお姫様の記憶は生きている。王子が王女への玉の輿に乗ったかは計り知れないが。それと同じように。ジブリールの布教とその成果は、空白の死後もアヴァントヘイムとディスボード世界中へ足跡を残すことだろう。
あの王子もきっと。鎌池和馬のクウェンサーや浜面仕上、ムシウタの丁屋弐兵衛みたいな立ち回りができる人間だったのだと考える。
もっとも、彼らのお姫様が人間かどうか、同じ種族かどうかは計り知れないし。人間にとっての愛馬という意味での寵臣扱いなのかもしれない。お姫様当人にとっては身分違いの恋の相手なのだろうと思う。「浜面は私のー」「こいつは私のオブジェクトの世話をするためにいるんだから」って言ってくれるような愛顧なんだろうな。
ーーーーーーーーーーーー
さらに賞品について。人材登用という意味で。愛はともかく「全て」何て支払われるわけない。恐らくは誤変換。「日本語の全て→英語のevery、エブリ→ぶえりぶええり→favorite、フェイバリット。お気に入り」にしてもらえるということだろう。
全て→エブリの変換で。
デブリ瓦礫、破片。
フェアリー→妖精。
またはすべて、からビースト→獣→ペット。
全て→「全→王」→王手、強力な権限。強力な乗り物やマジックアイテムの起動権限、ユーザー権限。
全て→「全→金」「かなで」→「手金」→預金や一定の所持金。のことかもしれないと考えたが。

やはりフェイバリットが一番しっくり来る。
ーーーーーーーーーーーー
女王の正体を考えるに、女王の眼、おめめ一つという意味での、「愛→アイ→眼球」でも十分価値があるのだが。そういうゲームじゃないんだろう。世界に挑むゲームは他に用意しているんだと思う。
ーーーーーーーーーーーー
っていうかこんなゲームを用意する時点で、女王は、招いた吸血種たちに満足していなくて。もっと強い仲間、もっと別な配下が良かったのだと思う。プラム達、本当に単独でやっていればあるいは見直されたかもしれないのに。プラム達も水棲種に期待してなかったということだろう。
ーーーーーーーーーーーー
プラム達の意図はどうか。
まず、取引相手からの依頼で、これを最後の仕事に「自由にしていい→首にしていい、奉公終了」となっていいと言われているのだろう。四巻最後で奥歯を噛みしめていたのはー芝居臭いと思っていたけどーこの作戦のコストを考えると割りに合わないんだ。案外本当にアマラ達に苛立っていたのかもしれない。
全てをミスリードとするには、投資すべき部分が違っていた。あの惚れさせる魔術、かなりの研究費を費やしている筈。惚れさせることー一辺倒で勝負して、女王でなく空白の関心、評価を買う狙いがあったことは分かるが。しかしながら女王のゲームのグラフィックもろもろとか完成度をあげるべき部分は他にあった。それをアマラ達の打算で捨て札だったと言われれば、利害に関係なくてもキレるだろう。というか、そもそも惚れさせる、精神干渉の重要度が低いならプラム以外に運用すべき使い魔が、適任者がいた筈だろう。
恐らくはプラムもアマラ達に踊らされていた。
ーーーーーーーーーーーー
しかしアマラ達も、普段以上に身に余る魔力やパラメーター補正をやっていて、具合がおかしかったのだとは思う。自分をバカだと自覚しているバカは、そうでないバカよりよほど手強い。アマラもかなり手強い筈だけど、あの具合であれば自分をバカだと自覚してない部類のー実際に頭が悪いかはともかくー隙や慢心があったのだろう。

ちなみにまいまいや五郎丸柊子。連中が失敗するパターンは、「期待されてない無能が、余計なところでいいところ見せようとして張り切っちゃっている」「出し惜しみせず全戦力をフォワードに割り振って、拠点をからにする」ような感じの場合。
何よりも他の一般人よりも裏表がなく、自分の知っている範囲で嘘をつかず、いいところを見せようとしているのが分かりやすい。そこが組織中に無能と知られている理由である。
ルシフェラの携帯に嘘はつけません。それと同じこと。ただし、いいところを見せようと張り切りやすい上に後方支援任務な為、嘘つきが流布した嘘や曖昧な流言を拾ってきて打算抜きに身内に回すところがある。嘘を余り疑わない外見ゆえに、回した奴に都合のいい情報を掴まされるケースも多い筈。
「あんな連中ー」扱いされても、ね。
ーーーーーーーーーーーー
プラムの本質は、宗教世界に縁が深い虫だということだ。
仕えるもの、という本質は変わらないが、むしろスピリットやハウンドと言われる、精霊の類いだろう。
「初手」「全種族制覇」を目指す。覇王を目指す存在かということ。
プラム達が求めていたのは。一目以上置くに足る、野心のある契約者、だ。自分達より寿命が短くて、将来的に後継者の後見を任されるほど食い込めれば上出来。一番いいできで王朝における龍、のように一族、国家ぐるみで専属の後見役のヒエラルキーの確立までいくだろう。

恐らくは本来的に、すでにこの世界の存在ではない。故に、寄生、助言者としての役割に自らを置き。霊媒を必要にするということだろう。ヒカルの碁のサイのユーザーインターフェイスかよ。
他の生物にとっての「生きる」から分岐した生命なのか。異世界の悪魔のように、根本的な存在がこの世界の外にあり、今見えているのがその影、分身のひと一つに過ぎないのかは分からない。
この世界で生き物として振る舞うために。供給者となる宿主が必要。とのこと。遊戯王の千年アイテムの人格達かよ。

空の、「何故お前だけでやらない」という質問にー「ーであるから」と答えてしまうのは、真実を隠しているのでなくー。もはや生き方が染み付いちゃっているんだろう。
「人は一人では何も出来ない」「人は一人で成し遂げられることに限界がある」その理念を徹底的に追求したのがこの連中。
吸血鬼の、ベクトルの異なるもの同士で組むユニットも強い筈だ、と言うことで勝負できなかったのが不幸である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あと、五巻最後の「劣等種」という台詞。プラムのものでない。成人化のための魂混合、をする相手に、自分が一目おかない相手を選ぶ訳がない。「薬膳の思想」。何を摂取し何をどう代謝し組み合わせるか。
魂混合、の理念の意味において、あの存在にはプラムという名前も。男性女性の性別も。取捨選択できる「アバターの属性」にすぎない。
結局は。「せめて交配可能な吸血鬼の男性でないと」というのも。アバターテンプレートのモデリングと同じ。
ペットやリカちゃんファミリーの保護者が、この子には釣り合いがとれるこんなやつを見繕おう。としている感じだ。
結局は女王か、別な見合い予定者の保護者が、釣り合いがとれる連れ合いを見繕い、あてがおうとしているにすぎない。

プラムに「恋愛における男性属性」を獲得させた上で、既存の「恋の始まり、魅了の錯覚魔術」を思春期なアダムの蛇眼のレベルまで成長させ、夢魔としてのパラメーターを育て上げる。その上で吸血による子世代への遺伝、継承を確立すればどうか。さらに言えば吸血種製のマジックアイテムや通信教育でも、十分力は貸せる。他人に、恋愛におけるアドバンテージを貸し与え、分け与えることができる存在の強みだ。
恋愛成就において、神以上の現世利益を約束する存在として、不動の需要を取り込むことができる。
「魅了の錯覚魔術」の宣伝。さらに、吸血種の代償はあるけど契約者にアドバンテージを与える属性の活用→「被吸血」と「契約」によるプラムの子孫への「魅了の錯覚魔術」の継承の約束。それで吸血鬼はすごいチャンスを獲得できる。

プラム達一派を海棲種にあてがった、運命か上。吸血鬼の魂混合に着目した、「魅了ステータス」「一点特化型アバターの、デザイナーズチャイルド作成」を狙っていたとも読める。精神干渉手段、神話の神々の不和の起こし方、としてかなりクレバーなキャラメイクだ。
プラムにとっても、そんなものを確立したと事実上の特許を確立し、かつ有効性をアピールする上で。とても利益のあるゲームだった。
一方、プラムが海棲種に手をつけないのは。オワ・デ・ランデ設定以上に。「魂混合」には自分が認める相手から獲得したいから。というのが真相だろう。
ーーーーーーーーーーーー
恋愛成就の魔術、のニーズは消えない。多分に玄人向けで渋いが、実は状況の膠着等に波紋を起こす上で使えるカードだ。特に神話や騎士物語の、ブランド→ヒエラルキーを確立した次元の層に対しては。エブリデイマジックなライトノベルのテンプレートなようで。弱者のカードとして要注意だ。
というか、クラミーがエルフの力を借りたように。
恋愛に関する目論見がある連中へのレンタルビジネスとして確立すれば吸血鬼は安泰だろう。提携するやつがいないならー既存の悪魔や妖魔に、社員として売り込んでもいい。それこそ事業者に愛ー寵愛ーひいき、を確立すれば、あっちから任せたい仕事を斡旋してくれる。
プラム達が恋愛事業に乗り出す上で、既存消費者を押さえている契約悪魔事業者との提携、連携によるユーザーシェア吸収は必須だろう。
ーーーーーーーーーーーー
気を切り替えて。
アマラちゃんの目的は何か。
ー隙や油断が抜けきらないキャラなのは見ての通り。
ただし、その上で実際のスペックは高め。作中での見映えは悪いキャラだが。
「本質を言うなら、俗物で賞金稼ぎ、自分主義で利ざとい、大胆。誰と取引しているか分からないタイプ。水商売のーキャバクラ程度ならこなす軽さがある一方、専門職としての経験、実力、知恵は常識から飛び抜けたレベル」、と推量する。
オーシャンドの交易も差配はこいつとその上、お金のやり取りをする皆さん。
はっきり言おう。ただ単に今回は不発で済んだだけであって。こいつが罠でとどめ刺す気になっていたら、大抵のモブはやられる。
「空達を夢の中に誘った」「アマラちゃんから返してもらえばノーリスク、とは発言した」「プラムちゃんはいいのかなー、と確認した」
これらを踏まえた上で、空白一行とエルブンガルド戦が迫っていることを考えるなら。エルブンガルドに得な結果になるよう立ち回れば、知り合いのお金持ちからボーナスを貰えるのだろう。

空白を夢の中に誘ったときからこいつの策は始まっている。
夢の中で、気付かない内に、精神干渉を受けて戦意を削ぎ落とされていっていたと考えるなら空白の様子も理解できる。
また、夢の中でのゲームが長引くようなら時間稼ぎを竜宮城並みに行い。その間にエルブンガルド正規の使者とー偽物を用意して、八百長する手もある。
十分に術中にあると確信するなら、夢の中に魂がある、ままの身体を乗っ取って、エルキアを好き勝手動かしたり、空白のアカウントでゲームに乗り出すこともできる筈。
金縛りや憑依の上位版を行う準備を、そういう仕様のゲームに勧誘することで実現した。
途中セーブに関しても、夢の中からは操作できない設定、とかにすればあっさり寝首を落とされる。デスゲームのVRMMO物同様に好きなように料理される。

空白が一番警戒していたのは。アマラみたいに。aを話す際に、bでない。等と答えるタイプ。あのときのプラムへの評価は、アマラの性質であり怖さだ。
三巻のフィール同様。オーシャンドで見えない位置に山のようにセンサー、感知手段を用意して空白の動向を逐一モニタリング、記録するだけでもいい。その敵対者、情報ニーズに答えるだけで金になる。エルブンガルドのフリーランスの「斥候」。それだけでも儲かる。

取り替え子の養い親のように、かわいいものに眼がない、ローゼンメイデン趣味も事実だろうが。
ーーーーーーーーーーーー
こいつらも実は閉鎖的。コミュニケーション障害なんじゃなくて、内輪と他所を徹底的に分けるタイプか。内輪の身内は守るけど、それ以外は助ける必要なんかない。因果応報のままに自己責任で終わってくれ、てタイプ。
ユダヤ人の陰謀論、民族団体秘密結社説の起源もそこら辺にあるし。
一番始めにセイレーン達が歓迎の歌を歌ったのも。恐らく内輪の符丁であり、チェック。何らかの確認行為。
こいつらの世間は閉鎖性が高く、自己完結した暗黙の了解を、高度な詩人的才能とウィットで駆使する。

そんな世間において、かっこうのヒナみたいにみられて、よそ者扱いされれば。自分をコミュ障だと思うだろう。
ーーーーーーーーーーーー
そしてー意図しているやつがいるかは不明だが、吸血種達の最大の利益は空白との一族ぐるみの付き合いである。
女王の義務として、魔力の供給をしなければいけない。女王とー空がくっついた場合、ネットのVRMMOの財産、アイテム共有化に近い関係が発生する。女王と空二人で同じ吸血種を管理する。つまり夫婦ー一家共通のペットを可愛がることになる。強力なペットが欲しいトレーナーにとってこれは強みである。ムシウタbug編のマリとアリスのつながりのように。
プラムもアマラみたいなやつと契約するのはごめんだろうが。ライラ本人はともかくライラの血を引く子孫で、育ちかたがよい子供だったら契約するのもやぶさかでない筈。
虫が虫憑きの保育園をやりながら、未来のパートナー候補へ英才教育を施している感じか。ある意味虫憑き牧場であるが、海棲種の繁殖への協力、にしたってそういう側面もある筈。
ーーーーーーーーーーーー
と、言うよりも女王ライラ一人に対する報償契約を結んでいる吸血種が何故、ライラの部下のために働いているのかが疑問でならない。そもそも吸血種が剣を捧げるのはライラ個人であって、ライラの地位事態はどうでもいい筈。あのプラムはやはり海棲種との混血なのではー

ーーーーーーーーーーーー
さて、現状維持と言う言葉。
恐らく吸血種の力を借りることで本来の実力に水増ししている契約者が他にもいるんだ。フィール・ニルヴァレンの学校成績の低さは適正の方向性の違いだとしても。エルフ一般の常識から外れた七重詠唱を実現しているのは他種族の力を借りていると考える方が自然だ。