レビュー極論 一玖の虫は第一に不老、つまり成長したがらないマージナルマンライフ好きの虫なのではないか

一玖は成虫化を常に抑えていると言った。そんなやつが虫食いの虫で他の虫の夢までばくばく食べさせるものか。
食べるのを許せば許すほど成虫化を抑えるのが大変になっていく。
一玖みたいに勘違いしているやつに扱いきれるか。
ただ単に一玖の虫自体の夢が、若くてかわいいまま宿主に可愛がられたいってものだからだろう。三巻の魅車の。愛しているから愛に応え、愛してください。って言うのと同じ。不死の、死体が変わらないまま飼い主に愛でられたいと言うことなので。
それは、蝶々が生きている間ずっと可愛がられて、死んだ後剥製にしてもらって。標本箱に入れてもらって。アクセサリーとして肌身離さず身に付け、愛でてほしい、と言うのと同じだ。


結局はピーターパンシンドロームな訳だ。
不死ではなくて不老。成虫化による自由じゃなくて、幼いままの家族ごっこ。
一玖の求める、英雄的な不死とはどこまでもかすらない