ムシウタ 二巻 砂小坂純のスペック推測

土師千莉と一緒に歩いている印象が強いと同時に悪感情を抱いているのも彼女である。
千莉は相手の胸元を見た上で心を読み、「ご飯を食べ」る程度に済ませている。

一方純は、千莉を特環に追わせるためか、火の赤い斑点をつけさせた後一気に奪い取っている。
十二巻でも使われた能力だが。畦道で落下感に似た力で押さえつけたのも彼女。暫定的に「無意識を操る能力」だとしよう。蜘蛛を使った「金縛り」である。一番始めに背後をとれたのも彼女が気配を消すのがうまかったからであり、そのときに赤い女王蜂同様の発動体を背中につけられた。おんぶお化けみたく。
五巻のすぎつあやとぶつかった殲滅班を見ていれば分かるように。しぇらの透明化をみているように。まず小さな、ダニレベルまで小さくした分身を対象の背中につける。(ダニは蜘蛛網の、蜘蛛の仲間)。気配を消した上で密度自体もしぇらの透明なスーツ並みに薄く、気体にしてつける。そして気配を感じさせないまま一気に大きくして羽交い締めにする。または小さな一匹を一気に、分離型の軍隊操作能力並みに何億という単位に増やして精神支配をかける。幽霊みたいな精神系能力者が。一体から爆発的に繁殖して背後から能力をかければ、かっこうすら沈む。

五巻を見ていると分かるが、特殊型は媒体さえあれば遠距離からでも能力を使える。背後霊のように使っていた。また、蜘蛛の子がバルニング、軽さをいかして風に乗る性質を持つことから、軽い媒体を低空に漂わせておけば、目立たない監視ができる。五巻の花みたいな虫はそうしていた。

特殊型の虫は自由に姿を変えられる。純の場合、虫の一部をよく握っているクロスに変形させていた。五巻の鱗の円盤も、おそらく特殊型を変型させたもの。更に使用者はただ単に道具に操られていただけである。呪いの刀を持った巫女のように。
純のクロスは呪いの藁人形に近い、形代として使われていた。普段から圓藤に能力を行使していたのだろう。圓藤が本気で生きていて、握手の力加減おかしくなっていたのも、嘘と精神系能力とずっと戦っていたから。
装備型としての本分は、呪いの人形の次に、燭台。あれに夢を燃料にする人魂を宿すことで、ターゲットにも火の斑点を押し付け、同じ痛みを味わわせられる。自分が虫にごっそり夢を食わせたダメージを公平に、他の人にもごっそり食われた感覚を味わわせる。bugの優しい魔法使い鬼道ツカサのユウレイグモをもっとさりげなく、高い制御と強力さでふるう能力だ。押し付けた後に純本人の負傷が戻されるかは分からないが。

そして、七巻の罠のように、棺がハエトリソウのように襲いかかってくるトラップ。あれが、ゲニウスの力の中で一番ヤバイ。蜘蛛もああいう巣作りをする。アリスの戦闘経験が少ないのも、ああいう、罠漁師のような狩りが得意だからだろう。

また、bugのアリスのハルキヨ戦のように、一旦敵と逆方向に進んでから、元来た地点を直線に通過して、一気に突っ込んでくる戦法もとれる。蜘蛛は常に返し糸をつけていて元来た地点に戻れる。アリアドネの糸みたい。今回は領域の方を、飛び道具のパチンコのゴムのように展開して自分自身の動きをブーストしたんだろう。

なお、平坂初音、ゲームのアトラク・ナキアのように、本来は狗狸坂あゆゆのポジション。
アトラック・ナチャのように人に邪魔されるのが嫌いで、地下世界に迷宮を展開するのが得意。

十一巻のディオストレイの正体は赤い染み。ホラー趣味のように見えて。石油のように活用できる「硫黄」。東方地霊殿趣味である。「血の池地獄の硫化金属」。硫黄、硫化化合物のレパートリーは広く、サルファ剤としても人体、生体に作用できる。当然、痒み、蚊である千莉に相性が良い。
(まあ、ゲームで言えばサイレント・ヒルや零がかまいたちの夜より似合うのだけど)。サイレントヒルのキーアイテムも赤い液体だし。

またディオストレイの芋虫は、十一巻の最後を見ていればわかるように風の谷のナウシカ王蟲趣味である。一玖皇隆、かっこうの名前すら王蟲のことを示しているんだろうし。(かっこう→おこう→おうこ)
故にbug八巻で「次々と血を流して倒れていく仲間達。あんな悲劇には耐えられない」ってモノローグをアリスが感じるのだろう。
蝶の仲間としてなら、香水みたいにいい臭いがするし、女の子が来たみたいって印象がすぐ分かるから。ジャコウアゲハだろう。麝香揚羽、つまり幻惑性の煙の薬物。二巻の列車でも最後尾の客室にそういうトラップがあった。

蓬来の薬、中国の練丹術における硫黄と水銀。それが特殊型の根元にある象徴。