ムシウタ 一玖に対するつっこみ2

一玖の虫食いの虫と言うのは、頂点に立たなくても虫のネットワーク、コミュニティー内で有効。
なのに一玖の虫の価値を作ろうとしない。
一番の利点は成虫化と宿主が夢を使い果たす問題に、対処法をもたらせることだ。
一玖の虫は虫を夢ごと食らう。宿主にかじりつかせても夢を奪う。
成虫化の徴候がありそうな虫憑き本人をまず縛り付けて、虫を実体化させておく。本人の肉体に噛みつかせたところから、吸血鬼のようにコクコク夢を奪う。そして宿主から虫に流れる夢の供給を奪う。次に実体があろうとなかろうと虫から夢を啜りとる。宿主の夢が食われることに悪感情を持った虫が暴れようとすれば、それこそ夢を食わずに噛みつく。後は成虫化に必要な夢の備蓄を奪う。定期的にやって、危険域までプールさせない。そうやって成虫化、宿主への反逆の機会を与えない。
宿主が夢を回復できない不安があるが、その場合は逆に一玖の虫を食わせてみる。宿主が停止させておくなら、虫食いの虫を他の虫が食べられない理由がない。どんな状態になっても生かしておけるなら肉団子にしたり、溶かしてゼリーにした状態でも空気中に消えない。そうやって他の虫憑きを助けられるのではないか。戌子の飴のように。


さらに言えば、一玖自身のいっている意味での不死とは英雄。「終末近くの世界における救世主にして独裁者。世界を残すラストチャンスにおけるチャレンジャー」故に世界が殺さない。
ヘラクレスオオカブトの幼虫とかそんなところではないか。

何故大食いは虫食いの虫を使わないのだろう。
本編で苦労して「夢を叶えて今度は私にちょうだい」「失った夢を思い出して再びちょうだい」なんてやる必要はない。分離型以外だろうと、かつて夢を食った相手だろうと。敵対する相手であれば捕獲して養ってじっくり血を抜けばいい。夢もとれる。ゲニウスはそれをしていた。陽子も割りと吸血鬼趣味だからピンチの時に「逃げよう。地中深くに潜って、機会を伺おう」、なんて考えられた。
結局トリブラ趣味なのだ。「虫憑き=人間から夢を吸うのが虫。では、虫の夢は誰が吸う」→「人間から血を吸うのは吸血鬼。では、吸血鬼から血を吸うものは」って趣味。

何故しないのか。食物の好み以外だとするならばアレルギー。抗体反応や拒絶反応の危険を抱えているのでないか。

コミュニティーのヒエラルキーの頂点にたつべきやつは。そういうやつは虫や虫憑きに対する魅了能力があるはず。三巻のエルピレオーネは中央本部職員にそれをやっていた。でも一玖は違った。ハルキヨやアリスからさんざんな扱いだった。うはうはな魅了ができるんだったら立花利奈を頑張って口説いてむしばねを操縦するのが一番だった。

というか、虫食いの虫だったらまいまいやむしばねはお得じゃん。まず第一に定期的に血を貢ぐ代わりに、庇護してやると持ち掛ければ本人の戦闘能力の低いサポート役はとても助かる。むしばねにしても特環に迎えられないほど弱くて役に立たない虫憑きを集めているんだから。そこで密かに勢力を広げていけば利奈の負担も減る。高位の、死ににくい戦闘役の少なさがネックだったわけだし。
茶深のように、接触した相手の力を引き伸ばす力があればもっと嬉しい。女王蜂で紅って明らかにそれ向き。

はっきりいって一玖はまいまいとのやり取りがあったせいで不死でないと決定的になってしまった。
「前線に回りたくないのです。喧嘩は嫌なのです」「何でもします」って言っているんだから吸血鬼の下僕役を割り振ればいい。あゆゆだったら喜んでさせそうだし、アリスが大助にやっている態度もそう。まいまいなら計算ずくでさしだしそう。かっこう一筋なんだけど。
まいまいは本部の目の届かない土師の下にいて情報班。多重スパイ役に美味しい。みんみんの件から、むしろ土師の仕掛けだって言われた方がしっくり来て、虫食いの虫なら、釣り餌を楽に寝とれて美味しい話だった。
なのに虫憑きとして自立するように口説いていた。
はっきりいって虫憑きじゃなくて虫の側に立つよね。吸血鬼みたいな奴って。

さらに言えば、そういう能力を持っているならむしばねを別組織にしておかない。弱い相手でも血の納税者にできるのだ。庇護を受けて一般社会に溶け込み、監視班任務に就く代わりに血と夢を貢げってシステムを組めばいい。弱くて数が多いコミュニティーを支配下に置くのは利にかなっている。


今のままのクマムシで圧殺する能力も。対かっこう相手にとくにほしい特性なのに、そう活用しない。
かっこうの遠距離攻撃は拳銃砲撃。
拳銃である以上薬莢は存在する。
全方位から上下に囲んだ上で、真正面の射線、射界を受けてその方向の虫のみ一旦散らす。
そして反撃。
射線以外の、方向、特に背後の円錐から押し倒す。本人も出現できるなら体術も混ぜて組み伏せる。拳銃、薬莢装備一式を虫に持たせてバラけさせて。離し捨てる。
かっこうは虫が腕に一体化しての、腕からの炎弾ブレスに切り替えるだろう。が、本命として上から、ある程度大きな虫を二体落とす。それを迎撃するならバラけさせた虫に足元から攻めさせて片足を削る。上方への攻撃で姿勢維持に集中している隙をつくのはベターだ。
体力を強化して、かわし、その場から動くならそれでもよし。自らの肉体を出現させずに遠距離から延々と、放射状に波状攻撃をしかける。同化したままの相手であれば持久力はこっちに分がある。
かっこうもそれがわかっているから、その場から走って離脱するだろう。逃亡生活を続ける気なら、好都合。他の刺客、特環職員から隠れるために人目につかない屋内に隠れる瞬間が来る。そこが狙い目。逃げ場の限られる密閉空間なら、逃げ場の箇所から逆に虫で押し潰して塞いで。さらに上からクマムシを降らせる。本人はクマムシで窒息しないから体術で押さえながら首や肺を押さえる。その上で周囲から噛みつくクマムシに、さらに接触してない後続に酸素を吸わせ虫憑きの窒息を狙う。体熱による押しくらまんじゅうだけでソロのかっこうは潰れる。

虫食いの虫であれば、成虫化を抑える目的を果たすために。肉迫してくれる同化型は好都合。かっこうの肉体にかじりつき続けるだけで成虫化に必要な夢を奪い続けられる。
仮に成虫化させたとしても、人間の形、大きさであれば力の強弱抜きにまとわりつける。かっこう虫が飢えで弱るなか潰せばいい。