ムシウタ 水銀の特殊型一之黒亜梨子 徒然のことのレビュー1 

 一之黒亜梨子の正体→特殊型。おそらくは、虫。ポルターガイスト系の、十四巻でいうところの器。媒体は水銀。東方projectでいうところのメディスン⚫メランコリー。メランコリー→メリコライス→メルクリウス。同化型な並みの性能で飛行もできる高レベル特殊型。かぐや姫伝説で言う蓬莱の薬。水銀の辰砂は不死の薬のイメージを持つ鉱毒にして常温気化金属。つまり、バラバラに切り刻み続けても甦るし、逆に接近戦で傷つけるほど毒に浸される。攻撃に躊躇いがないほど毒される。喉に痛みが出るから歌手には致命的。まいまいが肉声を出さないのってー。

おそらくは、脚本における代役から。セアカゴケグモの虫憑き。東方project八意永琳の蓬莱の薬エフェクトから、砂時計、水時計に水銀を用いたものが蜘蛛の模様なんだ。
一之黒は本来平家の、赤い揚羽蝶を家紋にしていたはずだけど。
東方projectで言うなら。サファイア→青い、星→スターサファイアの感知能力も持っていると見るべき。

蓬莱の薬であるゆえに、倒す場合は火山の力で形を奪うことができる。ただし地球上でやるべきではない、他の星で。他の作品ではとある魔術の禁書目録十五巻の第二位垣根帝督の様子も、ローゼンメイデン水銀燈みたいと考えればいい。あれも光を物質化するような能力でこの世に存在しない物質を支配していた。
出発点がアンデッドの類である以上は、反射を封じた上での有夏月のレーザーに弱いし、照の遮断にも弱い。一番怖いのは最後のC同様人格が無い状態で成虫化の力を厄介な力で振るうこと。厄介な力とは特殊型の利点をふんだんに使ったもの。
水銀の成虫として考えられる倒し方は、「宿主を失って成虫化の手前で凍りついたモルフォチョウのように」「モルフォチョウは虫憑きを誘って、迷わせ、ねじ曲げる」といっているような条件を満たす今のふゆほたるをぶつけて、眠らせることができると言うとこ。また、水銀の強みは流動性にあるため、六巻の師弟、磁力と重力の能力で縛って、箱詰めして、大気圏外の箱庭に閉じ込めることもできるはず。
まず水銀の気化する性質をいかし薄く広く、ゴースト並に気配の無い不可視の領域を展開するのが得意。さらに水銀が蛍光灯に、水銀灯として用いられてきた歴史をかんがみれば。電極として擬似水銀電池を汎用的に広めれば。あらかじめ照明の中に媒体を仕込んでおいてその空間に罠をかけることも可能。
さらに特殊型同士では相手の媒体に化合させアマルガム合金のコートをかけることで、領域、媒体、虫全てを乗っ取り手駒にできる。虫憑きでも人間相手である以上、精神汚染の枠を越えた水銀の毒性を抑えられるものは少ない。水銀公害の悲惨さは有名。一玖相手でも悲惨なことになる広域殲滅系の能力。対ハルキヨで関係ない仲間を呼ばれて焦ったのもそこから。
監視班としても女王蜂を連れたコノハ以上に有能。水銀の気化ガスにディオストレイのように乗れるため、気球のように利用できる。雲のなかに足場が持てる。さらに鏡のようになる水銀の工学利用を応用すると。屈折、反射を使って自在に蜃気楼や光学迷彩が使える。静音飛行に光学迷彩、擬似光学機器によるシアターのようなスクリーン活用。空の上で特殊型が高速移動出来ればまず地上からの確認は無い。
ゲニウス並の特殊型が高空から水銀と合金、レーザー、爆撃、電池の電撃、幻惑を撃ち下ろすだけでも、エルピレオーネより手強いかもしれない。

水銀の用途が多彩なため、被害拡大にさえ注意すれば万能の虫憑きに仕上がる。赤牧市市内爆発事故も、流星群の夜の爆発する攻撃も、鏡の精練中に起こる雷酸水銀発生を意図的にできるから。
水銀は地中に存在する。故に足元の砂が舞い上がって小さなロッドになったのも、自然の媒体を行使したゆえ。砂時計にも水銀は活用できる。
槍が光の速度で光条になったのも。体積⚫熱量の推移を鯱人の秋茜並みに行い、人工太陽照明灯のレーザーの威力で行ったから。
いや、Cが暗殺でやるようなことは概ね亜梨子にもできる。水銀は水銀電池の電極にも成りボタン電池にも使われている。今は代替素材の酸化銀電池だが。まいまいのようにばいたいを機械内部に仕込んで、機械自体を遠隔操作することも可能。弱くても電気、照明ガス操作ができ。精神支配と併用すれば知らない間に催眠下に置かれることすらある。

ディオストレイの蘇生実験と遺体を操る性質を含め、ただ単に怪獣として殲滅するならば。水銀の海、空に浮かぶ水銀の雲海に大量に水銀蒸気に変換させて、地表に降下させる。中毒症条による昏倒者に媒体を纏わせた衣服→かぐや姫の衣、を着せて操れる。

というより、魔王が降りて元魔王として新たな魔王の陰謀を暴く、魔王を追うものが魔王になる、七巻の様式美を見ていればわかるように。
明らかに一之黒亜梨子が不死の虫憑きであり、世界を緩やかに終わらそうとする力の持ち主である。さらに「はじまりの三びきから生まれた雛である虫憑きを卵に戻し、再利用しようとする」「ハルキヨが見たなかでもっとも醜悪な虫憑き」のきっかけだと考える。Cや魅車と並べるのはあまりに夢を汚す気がするから間違いだけど。
Bug六巻の第一回アリス会議、で霞王が見つけた日本人形のストラップが摩理の器。

証明材料。
BUG二巻で特殊型は性格歪んでいるやつが多い、と大助に言われたとき「それって差別じゃないの」と返した。
BUG五巻において黒菱市で列車を操られたとき、車を操られたとき。電気エネルギーも吸いとるモルフォチョウの動きが忙しなくなった。水銀電池、電極にもなる。
BUG六巻のラスト、ハルキヨが交差点で襲いかかろうとしたときモルフォチョウは光、閃光を放った。あれは水銀に、大気自然発火現象の静電気が反応し、アーク放電、照明の原理が行われたから。
八巻で摩理と別れた後の槍の使い方、雷酸水銀と水銀砂時計みたいな使い方。一玖は腕と顎の怪物になって襲ってきたが、この特殊型を相手にそれをやれば、「不死のまま眠りにつきなさい」って酷い目に遭う。あの時の亜梨子は砂小坂純が伊織相手にかぐや姫の昇天をやっているようだった。
本編二巻で金成洋一の蜘蛛に操られた連中は、欠落者になったのとも違う意識がない状態だった。最後に虫だけとられて一玖が放り出された後、「欠落者になったのとも違う」状態で眠りについていた。


こうしてみるとbug編はアクロイド殺しと同様、八巻のエルピレオーネに思い知らされるまではアリスに都合よく回っていたのである。