ムシウタ 八巻マーカー使い。悲劇なのは認めるけど、ここで萌々死んだのは登場キャラの半端さのせいじゃないか。なお実はあのしぇらは三年間修行ずっとさせてもらえる辺り、干されていたのだ。監視で教師をじっくりさせてもらえていたのもそういう理由。実は成績悪いから地方のどうでもいい仕事やらせて中央に重大な被害出させないようにしていた。

はっきり言って萌々がああなったのはきらり、墓守、しぇらのスタンスが不味かったからだと感じる。佐藤陽子の発言を確定情報として動いた時点で、あの便利屋二人は事件解決能力にかけることが決定している。「あの人がいってた」。誰が言っているかで不気味がろう。
まず第一にきらり。一番救出するためのカードを持っていたくせに、全く活用せず状況に呑まれて終わっていた。いや、茶深による助力という最後のチャンスを潰したのはきらりだ。
七那と宗像、東中央本部に中央本部内通者の誰か、在野の虫憑き。このコネを全く使わずに一人で外部に出さないようにしたから分断されて終わった。
キラリについてはラストの名台詞「どちらが薬屋大助か分からなかったから」というのが情緒的な意味でなく回答のある問題として、分からなかったんだ。こいつ探偵として使えない。
「土師さんに頼まれたから」と言って「ああ、土師、土師ね。あいつが」といった方が中央本部ディオストレイの墓守。土師圭吾との約束はかっこうの中の支柱になっているのに、飲み込み悪かった。
「赤瀬川と魔法使い」の一件から親友に追い詰められている、と打ち明けたきらりに、すぐ赤瀬川への怒りを見せたのが東中央本部のかっこう。槍使いの一之黒と一緒にその顛末を知り、七那本人と面識があったから。すぐ呑み込んだ。
どっちも感動的な部分だけど、二人(三人❓)の反応速度を見てればわかるはずのところで、つまづいてた。少女アニメのようにお人好しなんじゃなくて、どんくさいんだ。きらりは。

生まれ変わった花城摩理として一玖が忠告したのはこいつじゃないか❓表面から根本まで「揺るぎ無い虫憑き」には見えない。揺るぎ無い根のある一般人っぽいけど、争いの渦中にいるのが嬉しいんだ。どんなに口で否定しても魂から。杏本詩歌、杏本じゃなくて木之本、カードキャプターさくらみたいなきらりである。詩歌なのはかかし、唄うかかし、夜守寧子のあだ名からと見よう。


次にしぇら。彼女の判断で中央本部の対応は操作できた。殲滅班長としての彼女の価値を駆使して、他の支部や局長の介入をカードに交渉することを考えるべきだった。そういうのが苦手ならきらりに頼んでもいい。元々殲滅班への非人道ぶりは局幹部にとって好ましいものじゃない。萌々は蓋を開けてみれば「生まれてはいけない虫憑き」「自滅する最期しかない」のは訓練を積んでないからだけだと分かる。以降において、七那の秘書がハルキヨに、眠り姫の訓練を交渉カードにしていたんだから。自滅の運命を訓練で越えられると持ちかけるのは悪い話じゃない。
 しぇらはラストのやられ際でなく、接触時から一般人教師の仮面で会話すべきだった。萌々だって分かっていたのに、暗殺者らしい狡い手を使わなかった。
よろしいだろうか。あのマーカー使いは東方projectパチュリー=ノーレッジ、七陽の魔女の力を他人に分け合える代物に変える、とても商品価値の高いものだ。適合する相手であれば入れ墨を施して、殲滅班の獣どもの補助ができる。bugのテナガカマキリの双子程度にとどまらない。育てきればハルキヨのスペアカードにできるくらいポテンシャルに溢れたものだ。「優しくできる相手が限られているから、それ以外に容赦しない」これはとても特環職員に向いている性質だ。表面的なところでハルキヨと同じ。一号指定が関わったときのみ出動するハルキヨが、離反した際の、殲滅班の保険として優秀。今なら精神防壁もないから、最悪墓守の次代として欠片を埋め込んで王候補に対する鉄砲玉にする活用法もある。
 さらに、萌々を縛り付けるための墓守という札があり、彼の平穏を守るためにーって理由付けもできる。あさぎに変わってしぇらが、虫憑きの戦士として萌々を指導したらどんな未来が開けていたのだろう。しぇらがどんなに優秀だろうと、一現場指揮官の信念で萌々の懐柔を諦めるのは間違っていた。
しぇらが学校に潜入していた意味がない。せっかく手間をかけたんだから有効活動しなきゃ。「顔見知り以上の保護者」としての仮面を、全面活用して口約束をすればいい。墓守がうるさければ墓守を欠落者にして、成り代わった偽者に誘導させるプランも成立する。騙し討ちくらいには使おうよ。悪の組織の改造人間や、藤枝梅安を気取ったところが失敗だった。
 中途半端なんだ。しぇらは。小国の野心家としての仮面。政府組織暗殺者としての仮面。教師としての仮面。どれもプロに徹していたけど。結局しぇらが積み上げたしぇらの成果を平らげるのは、しぇら以外の大勢じゃないか。利他のために奉仕するのは、表面だけ清廉な人物に任せた方がいい。最終的に小国の人民に還元されたところで。留学したしぇら自身に還元される保証なんて無いじゃないか。絶対、横からつまみ食いされて食いはぐれる。

そして墓守。
結局残念すぎるのがこいつ。何かを代償にする失われていく力を得たんだから、しぇらに倒されるなよ。いや、元部下だったんだから、顔を知っていて墓守だと信じてくれるしぇらには格好つけないで、まず萌々のところにいくことを優先しようよ。しぇら以外の殲滅班に萌々がやられていたらどうするのさ。「欠片が、王候補を倒す以外の命令を下した」とか適当な理由をつけてしぇらに同行する、またはしぇらに先行させて萌々のもとで合流。しかる後にタッグで襲いかかるって狡い手を使えば勝てたんだ。欠片があればしぇらの領域は封じられる。新しい媒体さえ封じればただスーツを削るだけで樹脂使いは沈黙する。いや、墓守自身は応援しているだけでいいんだ。

便利屋での暮らしを守るために、中央本部幹部に電話をかける。電話の内容は、ディオストレイの欠片による融合実験の新しい可能性と経験皆無な、貴重な同化型のサンプル「捕獲済み」報告。ならびに殲滅班の上司しぇらの要監査報告。これさえできていれば新しい可能性があった。ジャミング役のビリビリはなにもしてないのに倒れたんだから。
あくまで「正体不明で危険」かつ「驚異的な戦闘能力を持っていて組織のいうことを聞かなくないやつばっかり」な同化型が殲滅対象。
殲滅班の墓守が発見、数日間の安全確認と監視、恋愛対象としての関係構築=たらしこみ、を終了しているんだ。「正体が分かっていて、いうことを聞く」保証があれば殲滅命令を再考させることができるし。
それが無理ならディオストレイの実験と、墓守がその失敗作だということを知らない他の支部に、普通の中央本部局員として裏取引を持ちかけてもいい。いくら中央から圧力がかかっていようと、管轄は地元の支部。さらに他の支部から圧力がかかった場合、局全体からの目が集中する。リスク回避を考えるなら殲滅班長VS同化型のような可能性は取り消される。一定期間の監視を経ての捕獲、入局を誘導することもできたはず。
ハルキヨも殲滅班なんだから、本当に強い同化型だと裏がとれましたよ、と密告すれば挑戦しにきてもくれただろう。
同じ殲滅班内部の主導権争いで、怪しい裏があるしぇらを引きずり下ろすために、抜け駆けして任務を行っていました。と局幹部に出世をねだればいい。局の清廉でない人間なら喜ぶ裏取引だ。

今回中央本部殲滅班は誰が意図的に流したんだかわからない釣り餌、にかかって主力を失ったんだ。しぇらが武芸者根性で探索を成功させたからだ。別にほっときゃいいじゃん。
かっこうさえ疲れ果てているんだから東中央本部の反抗も先が見えた。中央本部はそのまま安泰。むしろ上位局員を求める野心家な支部にわざとリークして、この不発弾処理を任せ、誘いに乗った場合にゆっくり監視していればいい。
見つからなければそれでよし。いた場合には、捕獲が失敗した場合は主力で殲滅。
捕獲が成功する程度の脅威であれば。捕獲したてじゃ戦力にならない上に「同化型捕獲」の過程で不穏分子の戦力は減る。そこへ圧力をかけて取引。成果だけ浚うというのが、特環内に完結する限り、狡いやり方。

というか鮎川千晴あたりの策じゃないだろうか。四巻で茶深に会う前からこの便利屋を知っていて、便利屋にアリアがいることを確認済み。元魔王とも同じ格好をし合う仲になっておいて二人一役で萌々の処置をする。後は八巻が終わった時点で、夕と出会えるタイミングを図って、カラスを引き込める茶深を連れて訪問すればいい。理由❓アリアの現在住所において同化型が関わった事件を処置したならば、特環かそれ以外に監視がついているのかいないのか不安に思う。だから逆にゴーグルの情報を流して火を着けて。一旦炎上させてから、焼け跡を安心して訪問すれば良い。自分のリスク回避だろう。
時系列的にあさぎが死んだあと色気満点の魔王陽子は完成したんだから、コアトルブームによる全国規模催眠をやったのは時系列的に彼女以外ということになる。佐藤陽子以外の先輩となる魔王の所業だったのでは。何周前の話❓それなら愛恋もああだったかもしれないけどー罪悪感をもつ佐藤陽子が怪しい。

墓守、こいつに関してはむしろ。ディオストレイの方が励まされ、労われるべきな気がする。かっこうとぶつかった後にしぇらとぶつかって、始まりの三匹の力を解放した上で力量負けしていた。始まりの三匹の力を借りて、不死の軍勢だった一玖に届かない。訓練で仕上がった実力者に越えられる程度の、浸父はこんなもんかってイメージがついてしまった。実際にはディオストレイはもっとできる奴だろう。
自分自身が被験者でありかつ欠片なんだから、もうちょっと自分で実験成果を利用しようって気になろうよ。「欠片を被験者の虫、又は虫の集団に融合させる」又は「四巻のみんみんについていたディオストレイのように、敵の虫を霧に取り込む」。これらを使えば最悪でも欠落者にする程度に、萌々のナナイロタマムシを自分に引き寄せて、くっつけて、自分だけ消える選択ができたんだ。萌々の命はディオストレイの力を借りれば助かったかもしれない。それ以前に欠落者になっても喋れるならば、かっこうに任せないでもう一回しぇらに挑んで倒すくらいできればよかった。「しぇらもまた王の資格を手にいれつつある=しぇらもまた王候補である」。裏を返せば、墓守の「契約のひとつとして、王候補が単独で動いた際に、倒す」約定をクリアするラストチャンスはここだったんだ。かっこうも目の前に来ていたんだし。
墓守の、王候補が「単独で」動いた際に、挑んで倒すって契約。「単独で」っていっている理由は勝っても負けても王候補に欠片を移植するのが目的だから。「融合実験」なんだから引き分けでなく決着がつけば。勝った場合は動けない候補に普通に欠片を移す。負けた場合は相討ち狙いに懐に飛び込むふりをして、相手の虫、または影に欠片入りのガスを吸わせ、ゆっくり相手の中に浸透する。紅い女王蜂を突き刺し影に潜ませるのと同じ方法論だね。

萌々が殲滅班より弱くて、抹殺されかけた場合にこそ活躍できたんだと思う。かっこうの格好を止めて、殲滅班を隠れてやり過ごしながら萌々の死に場所に近づく。そして「墓守=大助に会いたい」「夢」「夢破れたもの」の器の欠片=萌々の血痕に近づき、墓守のディオストレイ入りスカラベが萌々を取り込む。すると死別した親友→死別した最愛の人、の虫が墓守とずっと一緒にいてくれる。
能力、強い虫憑きに拘るディオストレイならば使命の代案として受け取ってくれるのでないか。領域や隔離空間の補強に際して血によるマーキング、血痕魔方陣は相性抜群だろうし。六巻のハリシの遺体みたいに。