されど罪人は竜と踊る ガガガ文庫9〰12巻血の祝祭編 シュブ=ニグラス狂気産む黒の山羊が猟師と組んでた三びきの犬達

 あの犬達のモチーフは犬でなく、クトゥルフ神話の黒山羊である。最後のまがつ式は、宝珠を触手の先につけたシュブ=ニグラスのイメージが実に似合う。殺されて内蔵された死者達は、マトリックスの世界観張りに繋がれているのではなく、まがつ式に生まれ変わる形で孕まれているのだ。触手はある意味へその緒。
 血の祝祭における真の主役=送別会で葬られる者は猟師だったと思う。むしろ、家族の不幸があった際に猟師自身は死んでいて、犬達が咒式で仮初めの生命を与えていたと考えるべきでないか。
今回の祝祭は、犬達の方が飼い主目線だったんじゃ。つまり老犬=猟師に最期の狩猟大会を経験させてあげる。野生を解放させてあげ、大活躍させてあげた上で見送りたいという犬達からの花道だったのではないか。
ついでに参加したパンハイマも、参加前より野性味を取り戻した感じであるし。