ノーゲーム⚫ノーライフ6 星杯の入った宝箱の錠はリクの心だったのでは 彼は最期にしか祈ったことがなかった

 星杯もまた、「我を手にした概念」だったと考える。斬魔大聖デモンベインクトゥルフ神話の輝くトラペゾヘドロンは凧型二十四面体。星杯は「五芒星が浮かぶ多面体、星形の正十二面体」。二十四面に対して十二面であるのはリクにとっての大戦がチェック、五十点だったからか。リクを完敗させていれば、リクを倒したやつが二十四面体の完全な星杯を手中にできたのでないか。
いや、星杯を手に入れたい攻略者は「リクによって、神に対する祈りを捧げられること」が条件か。リクは星杯の前にいく瞬間まで「神に祈る」ことをしなかった。シュヴィやコローネですらそういう形で祈られたことはなかったらしい。
 そもそもリクは自分が定めたルールの中で、リク自身を引き分けと審判したということだ。
 リク自身が宝箱であったとして、リクの錠を壊すにはどうすればいいか。一つは、リク自身に定めさせたルールを、ゲームの中で本人に破らせてリクの心を折ること。二つには錠自体も心にかけられた魔法の類。と仮定し、魔法の力の供給源である、星の精霊回廊を破壊すること。
 どちらもリク自身の手でなされた。自分で自分の守護するドロップ品を、半分放出させたということか。「格好良く生きて、格好良く死にたかった」という願いを叶えようと動いている節がある。

おそらく星杯=トラペゾヘドロン獲得の条件はまだ完全に満たされていない。宙ぶらりんなままなんだ。リクが消えた「空白」のターンにおいて、その鍵を握っているのは、ステファニー⚫ドーラでないか。fate/zeroみたいな展開かは知らないが。空にじゃんけんで負けた後の場面が気にかかる。


 私見だが。テトは星杯そのものだぞ。そうでなければ味方の誰かか所持品の何かに紛れて、特等席で空白の攻略を楽しんでいる。星杯そのものが世界の精霊回廊に連結しているゆえに、テト本人がテト=世界の精霊回廊のあり方を変革する手助けがしにくいのでないか。
 そもそもテトみたいな性格の持ち主が、「大戦という力を振るう機会」をフイにして穴熊、高みの見物に徹しているのはおかしい。そもそもノーゲームシリーズの冒頭で、どんな形であれ一敗したままのラスボスだ。作品的にそのままじゃ起伏がないし盛り上がりに欠ける。テトが実は弱かったんです、というケースがないならテト相手のかませ犬を用意する。大戦中ずーと隠れて不戦勝のまま神々の頂点に立ちましたって評価は、テトは気に入らないだろうしデメリットも多い。ジブリールの評価のように。おそらく作者はどこかでテトを一勝させて、三回戦目を山場=決戦に持ってくる。