されど罪人は竜と踊る ガガガ文庫13巻のしあわせの後ろ姿 見過ごされたたくさんの謎の別回答

<< されど罪人は竜と踊る ガガガ文庫六巻尾を食らう蛇の考察。そして、ジェリン・バサ・ロットン、エリンデ・ファイス、さらにチチェリ・ヤーガにリーゼ・バリモウの四人の女性を殺害した犯人は、 いまだ逮捕されるどころか、手がかりすら発見されていない。
恐らく犯人の本当の狙いはエルフ、アルリアン(eri hfb)。設定ミスにより人物名を精査して殺すようになっている。特に蘭宋会の虎爪拳士、ホアン⚫マオリエを標的にしている気がする。または、青き陽射しに焼かれての「ハリーチェ」という人物名を狙っている。女学生ハリーチェ本人か同一人物か。または、ハリーチェ→リェハェリー→「レフェリー」という審判を意味する存在か。ランゴルキンの支社長の一人もリリチェフというらしいが。蘭宋会の対立するフォルモア剣友会と下部組織パドリエ剣士団が怪しいが、三大組織の一角を目立たせて利益を得るものは多く、特定は難しい。むしろあの交通巡査が移民犯罪組織を私情で憎み、移民排斥を掲げる過激派組織に荷担し出したのではないか。今回の的は重役でなく交通巡査の方だったのでは。あの異貌のものは、生物兵器だとすればかなり金がかかりそうだし、一介の復讐者が再調達できるとは思えない。
交通巡査を狙うことを条件に、闇組織が与えたものでないか。第三階位を使っておきながら、重役の車に目立った傷があったという報告は無かった。空に向けて、音による威嚇目的でアイニを放ったのでないか。ユーゴック戦のように音で相手を攻撃するか、誰かを襲っている強盗集団を散らすために。ひょっとしたら、被害者のチチェリは何かの襲撃にあって、それを重役と護衛が助けて手当てをして、しかし不法移民だとばれたくないので黙っていてくれるように頼んだのかもしれない。検証したのは血であって泥ではないはずだし。
しようと思えばできる深読み
01、「同郷会」。東方二十三諸国家の互助会は蘭宋会が出てきたが。ツェペルン現地にも同郷会があるのだろう。恐らく「あの大事な日」「お前のせいじゃない」「愛してる」、被疑者の重役はその互助会のメンバーなのだろう。鳩派で、恐らく鷹派はルチフェロ騎士団かフォルモア剣友会クラス。被疑者の過剰な護身は、個人でなく結社単位の弁護のためだろう。第三者の民間咒式士を護衛に雇ったのも、鳩派として抗争を避けるため。構成メンバー層が司法、警察、社会的地位の高い層で占められている結社だろう。故に、結社ぐるみでザッハドの使徒と疑われることを避けたい。恐らく、警察系の若い新入メンバーのイニシエーションの日だったのでないか。
02、結社ぐるみの弁護活動。故に、あの重役は不要な誤解を避けるための代理人であるのだろう。恐らくあの証拠品、マットと靴を検証するために必要だった。あの証拠品は他の、揉み消した事件の証拠品であるのでないか。多重の事件証拠にアリバイをつけるためでないか。半年に一度事件が起きる。あの重役は監視を、自分の潔白のために民間咒式士を雇ったのだろうし。身内から真犯人の分かっている情報を聞いているのだろう。
03、もし対立するどちらかの結社が作戦に犯行を組み込んだとしたら、高い精度で使徒を操れる、と誤解する何かを持っていたということになる。指先のような人質か。詳細な情報を持った何かか。真犯人が台無しにしない保証があったと見るならば。一旦殺した、死んだ相手の手口を使い回したのかもしれない。既に死んでいるはずの相手を私利のために。
04、被疑者がしつこくいった殺してない。遺体発見者としては致命的だ。殺す機会があったことになる。致命傷かはともかく、生きているその人にあったんだ、自分で動けない程度の命に関わらない傷だったかは分からない。生きている被害者を運んだ、病院系か警察護送車、警察関係者の民間人救命活動に関係のある人を庇っている。恐らくは結社の新入メンバー。
05、発見日時を含めて、死亡推定時間は前後一週間程操作されている可能性がある。
06、工事現場で通行人が雨の中、というのも操作されている。
07、警察で遺体が放置されたこと、無灯火運転で交通違反で捕まったことを含めて、救命病院と救急車が関わっている。搬入時の所見で、トリアージをして被害者をおいておく可能性はある。医師不足の中、被害者が妊婦だった可能性もある。
08、咒式で、被害者を妊娠状態と所見させることはできるのでないか。乳飲み人形のような宝珠か、生体生成咒式の咒式生物を擬似的に出産させることが。そう考えれば、重役に被害者を発見させた時、重役が被害者に救命行為、救命搬送を行う可能性は十分ある。重役の子供を産んだ女性も、出産と同時に死亡している。心理効果がある。
09デュピュイの一件で剣友会は護衛を迎えに寄越した。ひょっとしたら重役との会談後に、この被害者に車を間違われて、敵である剣友会の会談相手の重役が襲われるトラブルがあった反省からかもしれない。
10「証拠が消えるなんてあの容疑者は怪しい。」ウムルン人は言っていたが、魔杖剣のことだろう。魔杖剣を持った被害者に襲撃されて、被害者を倒せたなら咒式を使わなければおかしい。異貌のものの操作時も魔杖剣が必要だから、魔杖剣抜きで異貌のものの力を使える特殊体質者を護衛にしていたか、被害者自身が特殊体質者なのだろう。私は獣人絡みと見る。


09、ひょっとしたら父同様娘も復讐者の素質があったのでないか。父に無断で咒式士と交際していて、彼を抗争で失ったのかもしれない。紛争を捨てた父には危険な仕事をしている咒式士を紹介できなかったのだろう。抗争の敵である、「北西、南西」の逆である「東」ラペトデス側の組織ーフォルモア剣友会に復讐に討ち入りしたのかもしれない。そして、袋叩きにされて搬送された、か。
10、反撃で袋叩きにしたとき、「殺す機会」はあったのだろう。
11、あの被疑者の重役は、恐らく剣友会の上位組織から派遣された、その一件に対する弁護人であり、平和調停の担当者。扮装解決狙い。一巻に似てる。彼は黒社会の血の七日間の再発を防いだのだろう。
12、逆に、十一人体制を崩したい何者かの暗躍があった、と見る。
13あの角蛇擬きのアンモナイトもそのための武器商人の商品だったと見る。

それとは別個に。
EX1、この真犯人は被害者と長期間交信を持っていた可能性がある。被害者の舌を残している理由は、五蘊ごうん、のように味覚だけ残している、と思わせるのはミスリード。受信と発信の発信、肉声による相手へのコミュニケーション手段を最後まで保つ必要があるということだろう。
EX2、真犯人は神職の釆女、侍女を必要としているということではないか。被害者は給仕だったんだろう。舌を残した理由の半分は、神様の酒と食事を用意するために必要だからではないか。仕事に味覚が必要だからでないか。多分、唯一神気取りの異貌のものに関わる宗教思想犯。イージェスに関係あるか。
EX3、六ヶ月かかるのは目、耳、鼻、子宮、性器を一月毎に奪ったあとに、命に関わる腹の傷を負わせるからではないか。腹が致命傷かは不明だが。電気か毒によるものかもしれないし。と、なると被害者もある意味真犯人に協力する必要がある筈。被害者に共通して、しばらく医療機関の精密検査を受けていないのではないか。
EX4、私の結論は、異貌のものと被害者の間の、外に漏らさない願掛けであり、受験。受益者は被害者の大切な人。ベクトルと幸せはともかく被害者遺族にあり得ない強運が味方していた傾向がある。異貌のものが課す、少しずつ生身の人間のパーツと感覚器が入れ替わっていく受難を乗り越えて生活を送る試練を乗り越えることで配当が出るのでないか。生身のパーツと、咒式による物体生成のパーツか、異貌のものとの合成か。十五巻の肉食い、万能幹細胞を出すナメクジに似た原理か。

さらに別個に。
変成男子という概念が仏教にあるらしく、女性が成仏するためには性別を失う必要がある、というよく分からない概念があるらしい。女人は成仏を男性よりしづらい、と言うことらしいが。そのことを元にもう一つ真犯人の動機を推理してみる。イメージ材料は、されど罪人は竜と踊る一巻のベルドリトの竜の宝珠と操縦棹、二巻の長命竜の脳を使った演算装置に、ヤークトーの知覚仮面、そしてこの章の裁判用の人格の無い咒化裁判装置と仮想咒式陪審員たち。
EX2-1基本的には、被害者からパーツを抜くのは、まず胃を抜くためだろう。記録されている検死報告書と違う時間、もっと前に殺されたのを隠蔽するために胃を抜いているのだろう。
EX2-2デュピュイのような金貸しや、移民相手の臓器ビジネスも検討した。しかし、目はともかく鼻や耳は商品にできないと思う。しかも、体内の抜き取る臓器が半端である。猟奇的なパーツを抜いているように見えて、もっとビジネスに使えそうな肝臓や心臓は手付かずである。営利に思えないし、被害者から優先的に申し込むとも思えない。
EX2-3死後のツザンなど医療系の変態による犯行、または変質者に偽装した正規医療機関の何らかの理由による細工も検討した。しかし、抜き取るパーツ決まっているし、偽装用にして抜き取るパーツの種類が少ない。六根正常に関わるくらいしか思い付けない。医療ミスを起こしたとしても、直接の死因になるのは胃くらいだろう。
EX2-4裁判用の咒式装置が数法系咒式に関連することをヒントにする。古き巨人が大仏のように見えることもあり、アジアの数法系咒式士が仏教系の流れをくむと見る。仏教系の過激派と見る。胃以外の下半身のパーツを抜くのは、女性であることを止めて出家、成仏できるよう手術しているつもりだと解く。
EX2-5首から上の、口を残した眼、鼻、耳を抜く理由。「陪審員」の理念だろう。陪審員は外部でなるべく担当事案のニュースに触れず、法廷内で出される証拠にしたがって審理に就く。与えられた情報以外を遮断し、自分の回答を口に出せればいい、という思想だろう。情報を与える際に知覚増幅仮面を被せればいいからだろう。恐らく犯人は生身か死後の被害者の脳を、宝珠など補助装置を外付けした上で、演算装置に活用している。擬似的に咒化裁判装置と仮想咒式陪審員を用意し、周到に裁判戦略と供述を練り上げたのだろう。
EX2-6ただし、そうだとしてもどの事案に用いるのか分からない。そもそも正規の裁判用であるのか、あるいは議会政治や経済会議、裏社会の十一人委員会審理用であるかも、など分からないことは多い。
EX2-7ただし、少なくとも代用演算装置を用意している数法系咒式士は普賢菩薩系を崇拝する仏教系である。寧ろ東方の出自であると見るが護法数鬼も含めると分からない。
EX2-8ただ、一月に二名出てから半年毎、であれば何かの定期集会に合わせた行動でないかと見る。また、救急や医療関係が共犯だとすれば、身寄りの無い人間や死と隣り合わせな咒式士かどうかを調べた上で、絶えず発生する死体を拝借すればいいだけで、今回のような事態は調査ミスとしか言えない。>>